前ふりの羽川氏のご高説でいよいようざさが抱え切れなくなって来る。かつてないレベルである。つらすぎる……。
おとこのひとはこういうのがすきなの……?ってなった。
でもガハラさんが可愛くて可愛すぎてマイナスに削られていたものがプラスプラスプラス+++++……って無限増殖の勢い。
ありがたい……ガハラさんの純粋さありがたい……
手札をぜんぶ晒してあなたが大切だと言える(言ってない)ガハラさんすごく愛しい。
いなばんもそうだけど、こういうタイプの恋愛脳は恋愛脳(蔑称)ではないから全然有。
本人は「下らない女になってしまった」「悲劇の美少女が、男のことばかり考えている浮かれた美少女に」とか言っているけれど、もう、全然そういう印象にならない。
自分でそう思っちゃうきもちはすごいわかるけど笑(美の話ではない、当然)
こんなの嫌悪どころかめちゃくちゃ率先して推していきたい。戦場ヶ原蕩れ~
キャラクターくっきりでこてこてどころかごてごてなのに(?)、結局爽やかなんだよなあ、と思うのであった。
二番の歌詞の所為でダイレクトに「君の知らない物語」が浮かびまくりになった。
あの歌あんなに爽やかなのに、対してこんな作風なのに、物凄くはまるのすごく不思議。。なんてきれいな青春なんだ。
初読時は父親の前でお前呼び繰り返すのヤメテ……!ってなっていたけれど、まあ高校生だもんなあ、と今は思う。おとーさんもいちいちむかついたりしないか。
阿良々木氏がガハラさんをすきなことは正直あんまりよくわからないんだけど(とりあえず八九寺と神原がすきなんだろうと思う。まあ、枠が違う)、
ふつうなら羽川の方をすきになるだろう、はやっぱりもっとわからなかった。
いやガハラさん可愛いよ?!阿良々木さん目線はよくわかんないけどめちゃ可愛いよ蕩れだよ?!
逸れるけど、あとがきで西尾せんせーが、作者の好きキャラランキングが明白だと仰っているけれどわたしにはふつうにわからなかった。
だから阿良々木さんのもわかんないんだ……。
はなし戻る。
神原のすべては戦場ヶ原先輩で出来ています、おー、いえす。
ガハラさんのフォローが無駄になった、はある意味否定形だけれど知らん!
アイデンティティまでガハラさんの振り写しな神原。他の要素はともかくアレに関しては影響を受けてそのままじゃなくてめちゃくちゃ強化していそうなところ笑える。可愛いなあ神原。
影響力のかたまりなガハラさんの突き抜けた凄まじさも良い。
ちゅー自慢報告はどうなのかなあー、
ふつうに酷な仕打ちだけれど、これが例えばガハラさんと羽川が仲良しでそんなことをしようものなら「のち、修羅場」しか見えないけれど、相手が神原となるとちょっと読めない。
ガハラさんがそんな報告の出来る相手なんてこの後輩しかいないだろうしそれは特別ってことだし、そもそも神原の場合なんか頓珍漢に作用するルートもありそうで(わざとにしても。。)読めない。
それにすきなひとの幸せをちゃんと喜べる面もぜんぜん当たり前に持っているだろうし、あああ良い子。。
最終話だから、これまでのみんなも一人一人浚っていって、前ふりに結構ページを費やして、ようやっとつばさキャットな本題である。
事情に踏み込んだことで、悪感情は減った。
でもやっぱり羽川氏は、神原が裏も表も本当なのに対して、裏こそが本当なんだというタイプに思える。
作中随一の弱さであり、しかも弱いから逆に王子様が現れない。厳しいなあ西尾せんせー。
そんなだから守ってあげたい系の肯定感溢るる弱さではないのだ。シビアだなあ。。
ガハラさんを代弁した態のお説教が、「作中で誰より正しい扱いのひとが、読者のわたしにとって納得のいかないことを賢しらに言って受け入れられている」ではなくなって、
あれは結局「私にだけ優しくして欲しかった」どころか「気もないのに軽率に私に優しくしてんじゃねーばかやろー」なのだと思ったらもうふつうに痛々しい。
俯瞰では、やっぱり肯定は出来ない。でも読了後に「sugar sweet nightmare」をきいたら、キャラソンの中でいちばん格好良くてめちゃくちゃずるかった……。
(ひたぎさんの「staple stable」もきれいですき……。当時は極々素直に「恋愛サーキュレーション」がすきだったー)
主観に引き込むのははんそくです……。台本気分で読んだら羽川にだって入り込みます……。
ゆっくり育んでいたらもたもた扱いで横恋慕化とかつらい、ガハラさんが幸せになればなる程つらい羽川さんつらい、そういえばほっちゃんは青い花でも井汲さんだった!
(「2人が互いに好きあっていて それで悲しい思いをする人がいるなんて 考えたこともなかった」BYあーちゃん。関係ないよ。でも連想しちゃたよ)
許す為の読み方をしなくても、自分の振る舞いをちゃんと分析して理解しているところはすきだった。
意地悪なこと言ったよねっていう、憂さ晴らしのアレ、そんなつもりじゃないってずるい自分を素で自覚しようとしないひとって多いんじゃないか。
かんがえて!あたま使って!ってなるやつ。
お説教も結局意地悪だよね、言いながら、「ねえ言っている意味わかってないんでしょう?」って、、尖ってんなあ羽川。(そんな内心描写はない)
終いには殺しちゃえば良いんだだからね。優等生だの委員長だのとんでもない。
「君が思うほど天使じゃない」なんていう一見ありがちな歌詞が、こんなにはまりまくるひとをわたしは知らない。。
「だって、考えてみてよ阿良々木くん。もしも、阿良々木くんが四十歳くらいでさ」「見も知らぬ十七歳の子供から、知ったような口をきかれたとして? ちょっと腹が立っちゃっても、かちーんときちゃっても、それは仕方ないと、思わない?」
学校でもたまにあるらしい。そこまでわかっていてどうして、と思うけれど、高校生だもんな……、と、思う。
フィクション的にはそこで諦めないこと、我を通すことが、尊いのかな、、、
現実では傍迷惑限りないので、「言えない」ではなく「言わない」を選べるひとを格好良く思うので、目指す訳だけれどあれ同族嫌悪?
羽川の正しさを正しいと思えないが故の反発だけれど、こんなことを言われちゃうと身に覚えがありすぎて、、、。
「今更ながら、歩み寄ろうとか、思っちゃったのかしら」「せっかくバランスが取れてたのに」「だったら、私が悪いってことだよね」
あああ!もう!家族間なこの部分、とてもわかる。。
阿良々木くんの「助けて」がとても刺さった。
結局阿良々木氏はじぶんは助ける側だと思っている訳で、そういう彼が自分より高位の力ある存在として唯一認めている忍を頼るの、燃える。
美味しいなあ忍……。