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- / ISBN・EAN: 4589921403153
感想・レビュー・書評
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2015年イギリス・アメリカ合作映画。監督・脚本はビル・コンドン。
主演のシャーロック・ホームズ役はイアン・マッケランで、ほかにホームズと仲良くなる少年ロジャー役にミロ・パーカー、そして、少年のお母さんでホームズ家の家政婦役にローラ・リニー。その他の重要な役どころとして日本人・梅崎役に真田広之。
ワトソン博士役は・・・、あれっ誰だっけ?(笑)
史上最も有名な名探偵シャーロック・ホームズも93歳。田舎で引退生活を送り、痴呆症と思しき症状も出始めている。彼は世を去る前に、彼が手がけた最後の事件を執筆しようとしていた。だが、それがどのような事件だったかどうしても思い出すことができない。年齢からくる衰弱と痴呆症の症状は次第に悪化していき、ホームズも焦りの色を隠せない。自宅で行っている養蜂を一緒に行うことになったロージャー少年の明晰な頭脳を見抜いたホームズは・・・。
これは今年劇場で観たのですが、はっきり言って期待外れだったかな・・・。(笑)
近年、ドラマでもシャーロック・ホームズ物の人気が高まって来ていて、イギリスBBCの『SHERLOCK(シャーロック)』といい、アメリカCBSの『エレメンタリー』といい、これまでのホームズ物とは異なるエキセントリックな趣向に人気を集めているのですが(自分は『エレメンタリー』のファンです)、本作も痴呆症の老人ホームズという奇をてらった設定なのはいいとしても、あまりにも脚本が雑すぎて、さらにこれまでのシャーロック・ホームズ物への振り返りというか、リスペクトも感じられず(ちょっと触れる程度)、鳥打ち帽もパイプもベーカー街221Bも否定されてしまうと、これはもう冒涜の域のような気もします・・・。(>_<)あっ、それにいわゆる「ワトソン」役もなしです・・・。
大体、真田広之がホームズを日本へ読んだ理由といい(ちなみにお父さん役はひょっとして『スター・トレック ヴォイジャー』のキム少尉か?)、終戦間もない広島の爆心地に近い所へ山椒を採取しに行くことといい(行くわけないだろ!)、かなりいい加減なストーリー展開であったことは否めず、今もって健在のホームズの観察力・洞察力にもかかわらず、ミツバチの大量死の理由も最後の最後まで(あんなに近かったのに!)わからなかったことも筋が立っておらず、かなり雑すぎる脚本に幻滅してしまいました・・・。
まあ主演のイアン・マッケランは好演していたと思います。痴呆症で老衰しているホームズをよく演じていました。だけどあの目がね、ちょっとコワいというか、いやらしいというか(笑)、ちょっと違う方向に向かっていたような気がしないでも・・・。(笑)
それに、ホームズに寄り添う母と少年もなかなかの好演でした。普通のホームドラマならばね・・・、これでいいんですけどね・・・。
人気を博しているドラマの方は、視聴者のイメージのさらに上をゆく趣向が当たったと思いますが、こちらの方はあまりにも当たり前というか監督・脚本が観客を出し抜けなかったというか、そんな感じの映画でした。
「シャーロック・ホームズ」の名さえ冠せなければ、こじんまりとしたしっとり系のホームドラマとしてまあまあだったと思うのに・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良いですね
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面白かった!
90代になって認知症に悩むホームズ、
ワトソンもマイクロフトも亡くなったという設定。
仲良くなる少年が良い。 -
イアン・マッケランの90代演技と男の子の可愛さが肝の映画なのでホームズものを観る気でいくと拍子抜けするかもしれないけれど(基本的に老ホームズが「思い出せねえ!」って頭を抱えている)、奇妙な満足感があった。老人と子供が一緒にいるのはよいものです。あとやっぱりホームズはワトソン君がいないとダメな子なのかなって。
あれだけ日本人スタッフが関わっていてあの謎のオリエンタリズムはどうなの?って思うけど、そこは周辺的なことなので、まあいいかな。 -
映画館にて。
http://gaga.ne.jp/holmes/