週刊ダイヤモンド 2016年 7/9 号 [雑誌] (落語にハマる!)
- ダイヤモンド社 (2016年7月4日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910202420765
感想・レビュー・書評
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特集「落語にハマる!」にひかれて。
圧倒的な読みごたえ。ボリュームがあって面白かった。
ノスタルジックな寄席という空間に身をひそめる
古き良き落語の世界は今、弱肉強食の時代へ。
落語家の人数は今や800人を超える。
立川流は自身のHPやTwitterなどのSNSを駆使して
炎上させたりしながら落語会の告知や
催事の募集に精を出しているのだなと感心する。
初めてSNSで売れた、と言えるのは松之丞(伯山)ではないか。
人間国宝の認定にまつわる話が特に興味深かった。
文化庁職員に取材しているのが素晴らしい。
人間国宝とは重要無形文化財の保持者として各個認定された者。
あくまで「わざ」そのものが文化財であり、
そのわざを体現できる者が人間国宝であるということ。
落語はわざの細分化がとても難しい。
歌舞伎の場合は立役、女形など役割で分類ができ、
流派によっても異なるわざとして説明が可能だが、
一方で落語は江戸と上方落語の2つであり、
対象となる分類自体が少ない。
落語の歴史も背景にある。
人間国宝の認定が始まった1950年代、
落語は大衆芸能として隆盛を極めており、
保護の対象という認識がなかった。
文化的と見なされるようになったのはここ20年ほどであり、
スタート地点が歌舞伎と違う。
そもそも、人間国宝に認定されるかどうかは、
「優秀さ以上に周囲の状況による」ところが大きい。
業界の誰しもが認める存在というのが絶対条件。
業界の保護が目的なので、
認定によって異論や対立を生んではいけない。
小三治さえライバルであった
談志と志ん朝が亡くなったから人間国宝になれた。
また人間国宝は予算の枠組みで実質定員制となっている。
同じ種別で先に認定者がいれば、
よほどのことがない限り追加認定は難しい。
「重要なのは一般の人気ではなく業界内のポジション」というのが面白い。
「実力」の他に「タイミング」と「運」がものをいう。
今だと一番人間国宝に近いのは、さん喬さんではないかと思っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特集のハナが笑点からってのが、ややズレてる感はある。春風亭昇太師匠が「落語と笑点は別物」と言ってて、まさにそれ。膝を打った。取っ掛かりとしての笑点は否定しないけど。
落語を取り上げてもらえるのは大歓迎。
後半の腕時計特集も含めて、買ってよかった。保存版。 -
ブーム
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落語もたまに聞くと面白い。
ガラパゴス的で良い。 -
なんというか、ありきたりの内容だった。
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一枚岩じゃなかった落語業界
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落語。