吉田同名 -Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 [Kindle]
- 東京創元社 (2016年6月30日発売)
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感想 : 4件
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感想・レビュー・書評
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マイルドな少女庭園みを感じた
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創元SF短編賞受賞作。ある日とつぜん吉田大輔さんが2万人近くに増殖?分裂?してしまうというへんちくりんな話だけど、大真面目にそのあとの顛末を描いていて(これが、なんとなくうなずけるんですな)、なんともいえないおもしろさだった。
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吉田大輔が突如約2万人に増殖する。そのような状況で、吉田氏と日本の対応はどのようなものになるかを示す奇想小説である。アイデアで勝負する作品であるが、吉田大輔増殖後の考察がきちんとしていて好感を持てる。少し想像を広げると、人類が誕生し、社会生活を送るようになった古代でも、この作品で語られるようなことが実際に起こったのではないと考える。文明が発生する過程を考察した物語とも言えよう。
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少し前に勧められて読んだ。極めて異常な事態が淡々と報告調で書かれているのが良い。
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