名もなき受刑者たちへ「黒羽刑務所 第16工場」体験記 (グロースeBooks) [Kindle]

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  • A-WAGON
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  • 受刑者にも千差万別いて、社会問題にもなっている
    高齢化や認知症ももちろんのこと、障がい者やオカマさんなど様々な方だけが入っている特殊な刑務所である第十六工場の体験記。
    もちろん犯罪者は(懲役とはそもそも、自由がないという罰)罰せられるわけだけど
    社会的な弱者も流石に同じように行進したり
    運動したり作業したり、そもそも日常生活もなかなか怪しい老人なんかも多く
    また再犯して刑務所へ戻ってくるケースは実に半数だそう。
    しかも一人当たりの刑務所での経費が年間300万、留置所やら裁判云々入れたら約1000万。
    これは再犯を減らす方が税金対策にもいいし治安維持にもいいのではと警鐘を鳴らしていた。
    刑期を終え娑婆に戻ってきても生きる場所や受け入れてくれる場所がないのは流石につらい。
    犯罪者を庇うわけでもないけど、民主国家はどこふく風って感じがする。

  • 刑務所の実情や個々の受刑者のエピソードなど、ユーモラスに書かれており、軽く読める部分もある。
    しかし中々世間では知られていない実情なども記されていて驚いた。
    受刑者を受刑者が介護しているということ、用務を担当するのも受刑者とは。

    本当に更生したくても出来ない状況、再犯率が高い理由の一つについても知ることができた。

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著者プロフィール

1962年生まれ。著述家。1989年、博報堂に入社。2006年に退社するまで営業を担当。その経験をもとに、広告が政治や社会に与える影響、メディアとの癒着などについて追及。原発安全神話がいかにできあがったのかを一連の書籍で明らかにした。最近は、憲法改正の国民投票法に与える広告の影響力について調べ、発表している。著書に『原発広告』『原発広告と地方紙』(ともに亜紀書房)、『原発プロパガンダ』(岩波新書)、『メディアに操作される憲法改正国民投票』(岩波ブックレット)、『広告が憲法を殺す日』(集英社新書、共著)ほか。

「2021年 『東京五輪の大罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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