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- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
感想・レビュー・書評
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小島ゆかりの第四歌集、1994年から1997年までの500首を収める。「かなしみのかたつむり一つ胸にゐて眠りても雨めざめても雨」「すぐに泣く妹と泣かぬ姉とゆくバッタけんけん跳ぶ草深野」「林檎箱に林檎ねむればしめしめとぽんかん遊ぶ夜の卓上に」「大人には大人の不思議あるゆゑに行きたし冬の動物園へ」「地下鉄の出口B4冷えふかくそこを上れば在る宇宙駅」「鐘りんごん林檎ぎんごん霜の夜は林檎のなかに鐘が鳴るなり」「校庭にひとり残れる少年がサッカーゴールに夕日蹴り込む」「そんなにいい子でなくていいからそのままでいいからおまへのままでいいから」「子の机窓辺にありて夏空へコンパスの脚歩みはじめぬ」
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