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- / ISBN・EAN: 4910077010962
感想・レビュー・書評
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2016年8月26日読了。芥川賞受賞作「コンビニ人間」を読むために購入。「コンビニ人間」はもっとホラー仕立てにもなりそうだし、人間の愚かさ・不条理をついたりもっと喜劇にしたりいかようにもできそうなところを、淡々とほんのりユーモア風味で書かれているところが何というか「逆にそそられる」感じがあって面白かった。コンビニが現代社会のニーズに過剰に適用しているように、「コンビニで働く人間」も現代に過剰に適用している存在たりうる、ということなのだろうか。それ以外の記事は天皇の生前退位や「老人が現代に物申す」的な記事ばかりであまり面白くはなかった。
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図書館で借りれない「コンビニ人間」を読んだ。
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『コンビニ人間』読了。時事的社会的なトピックを扱いつつも陳腐さを避けるように主人公の視点がコントロールされ、単純な風刺小説になることも私小説的になることも同時に回避している。個人の意識と背景にある社会がシームレスで、理屈っぽさも感じさせず、上手い。
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知人より借り本。
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コンビニ人間
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コンビニで、なんとなく目にして、こういう雑誌初めて読んだけど、けっこうおもしろいのね。
いろんな人のいろんな意見があるし、
旬な話題もあるし、世間を感じた気になる。 -
芥川受賞「コンビニ人間」
奇妙な味の小説。正常と異常の境が分からなくなってくる。 -
2016.8.15 第155回芥川賞受賞作、
村田沙耶香「コンビニ人間」読了。
選考委員の中でも大好きな、村上龍氏、山田詠美氏、小川洋子氏、川上弘美氏の評価がとても高かったので、ハードルが上がっていた。
発売日までカウントダウンして、前日の夜のコンビニで購入して読み始めた。
個人的な感想としては、とても楽しめた。
自分も学生の頃、コンビニの深夜バイトの経験があったので、仕事内容や職場の雰囲気、ぬるい空気感や、独特な人間関係を思い出しながら作品世界に無理なく入り込めた。
リーダビリティが高く、するする、あらあらと読み終えられる割に、あれこれ考えたり、想起したりするきっかけとなりうるという点で、評価に違わぬ良作だと思った。
「この10年、ここまで現代を描いた受賞作はない」
との村上龍氏の評価については、褒めすぎでは?との思いが拭えないが、自分が著者の立場だったら、飛び上がってひっくり返って手足をばたつかせて悶えるくらい嬉しいだろうな。狙って書いたのなら特に。 -
芥川賞受賞作品とインタビュー,選評が載っているので,文藝春秋9月号は毎年とても贅沢。
コンビニ人間は,主人公は本当に変わっていて読んでいて大丈夫かなと胸が痛くなった。主人公を勝手にカテゴライズする周囲の人間の態度は、本当にリアルにありそうで、それを冷静に分析している主人公が面白かった。奇妙な登場人物ばかりだけど、とても現実感のある小説だった。強烈な作品。 -
▶︎購入2016/08/12
▶︎2016/08/13-08/14