0秒リーダーシップ [Kindle]

  • すばる舎
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感想・レビュー・書評

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  • 変化の時代におけるリーダーシップとは。
    シンプルながら大事なことをわかりやすく伝えてくれる良著。
    各章で記載されていることはシンプルながら、今大事なエッセンスが語られており、今必要なことを網羅的に学ぶことができると言う印象。

    <メモ>
    ・5つのメガトレンド
    デジタル化・破壊的イノベーション・ベンチャーブーム・グローバル化・都市化
    ・誰でもリーダーシップ、イノベーティブシンキング、プロトタイプシンキング、デジタルリーダーシップ、コミュニティリーダーシップ、コンプレクシティリーダーシップ、エモーショナルインテリジェンス、マインドフルリーダーシップ、リーダーシッププレゼンス
    ・自分の肩書きや仕事の大きさに関係なく、成果を目指して率先して動く姿勢がリーダーシップ。リーダーシップを別の言葉に置き換えると影響力の行使。
    ・人に影響を与えることで自分の幅を広げる。
    ・リーダーシップの三つの基本 
      優しさ、厳しさ、茶目っけ
      あたらり触りないでなく、親切さ。
    ・リーダーシップは日々の小さなことの積み重ね。ちょっとした提案の積み重ねがトレーニングになる。
    ・友達を集めてパーティをやるにしても、少しメンバーを変えるだけでも変化を起こせる。何かしらの変化を起こす、巻き込むと言うこと。
    ・リーダーシップとは空気を読んで空気を壊すと言う一連のアクション。必要に応じて空気を上手に壊す。
    ・アイデア出しのやり方4つ
    1もの同士のつながりを考える 無関係なものを3つ取り上げて接点やつながりを考える。
    2別世界からアイデアを持ってくる コーヒーならワインなど違う世界の先行事例をベンチマークとして利用する。
    3ルールを破る
    4違う人の視点で問題を見る
    ・締め切りの効果 最長でも1週間で結論を出す
    ・人に聞く時は選択肢をぶつける。軌道修正が行いやすくなる
    ・学ぶ姿勢を身につけるポイント
    1他人から学ぶ
    2経験から学ぶ
    3振り返りから学ぶ 常に振り返る。反省からいろいろなことに気づき、身に付く
    ・学んだことを別の場面で使ってみる。
    ・意識を集中すべき3つの瞬間
    1 相手に反応する瞬間
    2 自分から働きかける瞬間
    3 上に引き上げる瞬間
    ・組織の中で学びを生かすポイント
    存在感、先読み、確信、勇気、当事者意識、直感、独自性、好奇心、枠組み、共感
    ・チームの生産性のカギを握るのは心理的安全性
    ・複雑な問題に対してはいろいろなレベルからアプローチする必要。ディテールから、ビッグピクチャーから。視点を切り替え打開策を模索する。
    ・EQ 自己や他社の感情を認識して、上手にコントロールする能力。組織やチームで成果を上げるために欠かせない能力。
    ・リーダーシップに欠かせないポイント
    1自分の感情に気づく
    2相手の感情に気づく
    3グループの感情に気づく
    ・心のセンターラインを保つ。そのために身体・感情・思考を整える。
    ・興味を持って相手の感情に気づく。
    ・メディテーションで突如蘇ってくるようなシーンについてなぜこの映像が出てきたのか、どんな意味があるのだろうと考えていくと意外な発見があったりして、面白いアイデアが見つかったりする。
    ・解決できない問題に直面したときこそ、瞑想が効果を発揮する。一旦立ち止まって振り返ってみる必要がある。対立に対しては、いったん両方の考えを受け入れて、もっと大きな視点で眺めてみる。同じ目的に向けて協力できる解決策を模索する。
    ・個人的な体験をベースに自分の言葉で語るということ

  • 日本人はなるべく波風立てないようにすることを優先する人が多く、日本社会をうまく回していくには、それが必要なのだろう。
    だが、これからグローバル化が更に進んでいく中で、殻を破っていく必要もあるのだろう。

  • ▼発想(イノベーティブシンキング)
    ・最近、「違うもの同士を組み合わせる」発想法はやってなかったな。試してみよう。中高生以下へのキャリア教育×sleeptechとか全然違そうなものや概念。
    ・同じようなテーマで先を言っていそうな領域の事例を参考にする。コーヒーをより楽しむなら、ワインを参考にするなど。

    ▼エモーショナルインテリジェンス
    ・リーダーシップを発揮するには、論理だけではなく自分・相手・グループの感情を認識してコントロールすることが必要(EQ = 心の知能指数)

  • はじめににあった、誰でもそれぞれの立場でリーダーシップを発揮するという言葉がよかった。あれっと思ったときにやり方を変えてみる、声を上げてみる、掛け声をかけてみる。基本的にはそういうことなんだよなと思った。

  • リーダーシップ:リスクをとって新しく何かを始める。
    従来の自分の枠を超えて新たな一歩を踏み出す。

    自分が感じたこと、思ったことを率直に口にするところから、リーダーシップが始まる。

    リーダーシップとは、難問に取り組むために人々を動かしていくこと。
    空気を読んで、空気を壊す、一連のアクション。
    どちらかだけだと思った効果得られない。

    ーー
    まあ、そのように行動しつづけるのは大変なんですが、あるべき姿として留意しておこうと思います。

  • こちらのサイトがよくまとまっていました。
    https://bizpow.bizocean.jp/review/fastleadership/

    以下、引用。
    ーーーーーーーー
    『0秒リーダーシップ』3つのポイント
    ●年齢・肩書・性別・国籍に関わらず、リーダーシップは誰でも発揮できる
    ●「空気を読んで、空気を壊す」のがリーダーの役割
    ●リーダーシップとは、自分の枠を超えて新たな一歩を踏み出すこと


    かつての日本企業では、優れたトップが組織全体を引っ張ることで時代の変化に対応してきた。しかし、テクノロジーの進歩やグローバル化によって指数関数的に世の中の変化が速まっている今の時代において、誰か一人のリーダーの指示を待つ仕組みでは、もはや対応できなくなっていると著者は指摘する。そこで求められるのが、チームのメンバー一人ひとりが瞬時(0秒)にリーダーシップを発揮する組織のあり方だ。

     著者が考える「リーダーシップ」とは、従来の自分の枠を超えて、新たな一歩を踏み出すこと。プロジェクトや新規事業を立ち上げるといったことだけでなく、知らない人に声をかけたり、みんなと違う意見を口にするといったこともリーダーシップの範囲になるという。

     リーダーシップを別の言葉に置き換えると「影響力の行使」となる。たとえば会議中に誰かの発言によって議論の流れが変わったとしたら、その発言をした人はリーダーシップを発揮したといえる。日本人はともすると黙って波風を立てないことを美徳と考えがちだが、自分が感じたこと、思ったことを率直に口にするところからリーダーシップは始まるのだ。

     リーダーシップの基本となるマインドは「優しさ」「厳しさ」「茶目っ気」の3つ。まず相手のためを思って行動する「優しさ」が最初のステップになる。しかし、それだけでは信頼関係は築けない。ときには仕事において甘えは許さないという「厳しさ」も必要だ。ただし、これだけでは堅苦しく単調な関係になりがち。ときにはジョークのひとつでも言って相手の心をほぐし、いろんな視点から物事を見つめ直すといい。

     リーダーシップとは「空気を読んで、空気を壊す」という一連のアクションだという。暗黙の了解やチームの雰囲気といったものをあえて破壊して前に進めるのがリーダーの役割だからだ。そのため早く昇進する人やスピーディに結果を出す人は、敵が多いのも事実。しかし、どんなに嫌われても結果を出せば、最後はみんなついてくるはず。いつでも辞めてやるくらいの強い覚悟をもって挑むといいだろう。

     リーダーシップを発揮してどんどん成果を上げる人は勇気や覚悟があるだけでなく、とてもアクティブでイノベーティブだ。近年は企業が生き残る生命線として、既存の製品やサービスの価値を無効化する「破壊的イノベーション」が求められ、イノベーティブな人材のニーズが高まっている。しかし、どんなにイノベーティブな人でもまったくのゼロから何かを生み出せるわけではない。一見無関係に見えるものを組み合わせることで新しい価値を生み出しているのだ。

     斬新な組み合わせを思いつく創造力に加え、それが一見愚かなアイデアでも、やると決めたら何としても実現させる実行力が大切だ。そのためには人を説得し、巻き込み、決断し、先導していくプロセスが欠かせない。その際、有効なのが「プロトタイプシンキング」だ。

     いきなり完成品を提示するのではなく、プロトタイプの段階で見せることで反応を集め、それをベースに試行錯誤を重ねる方法である。現物を使ってデモンストレーションをしたほうが相手を説得しやすく、結論も速い。グーグルでは「Fail Fast(早く失敗せよ)」という言葉がよく使われるという。その都度、軌道修正を図っていけば、大きくコケることがないからだ。自分の作業をムダにせず、最短距離でゴールを目指す方法でもあるのだ。

     現代は最新テクノロジーの動向を無視してビジネスを展開することは難しい。テクノロジーを味方につけるためには、普段からテクノロジーの情報をアップデートしておく必要がある。リーダーシップを発揮するには、常に学び、学んだことをすぐに応用する機敏な動きも欠かせない。「学ぶ」というと、日本人によく見られるのが一方的な受け身の姿勢だが、社員同士が教え合う仕組みや、質問しやすい社内文化をつくるといい。

     グーグルのようなハイテク企業にはIQが高く、専門能力に優れている人が多いが、頭角を表す人はEQの高い人だという。これは自己や他者の感情を認識して上手にコントロールする能力で、「心の知能指数」とも言われる。一時の感情に流されず、いつでもブレずに決断できることがリーダーの大事な資質のひとつなのだ。

     まわりからリーダーと認められるためには「リーダーらしさ」も必要。それは言動や立ち居振る舞いから自然と感じられるものだが、自分が拠り所とする価値観を認識できている人は、自然とそれが態度に表れるものだという。そのためにも普段から自分がこうありたいという姿と、自分の言動を一致させるように気をつけたい。言行一致で裏表のない人のほうが一緒にいて安心でき、信頼関係も築きやすい。

     まわりの人を動かすためには、ストーリーテリングの力も大切だ。スピーチでは大事なメッセージを一つか二つに絞り、それを確実に伝えるためにストーリーを組み立てること。ただし、「今期の売上目標は○○億円です」といくら数値目標を掲げても人は動かない。最後にモノを言うのは、その人の価値観や信念だという。リーダーがどんなストーリーを描くかで、チームの動きが変わり、結果も大きく変わってくるはず。

     かつての日本は、生産率を上げるために社員に勤勉さと服従を求め、さらに知能が追加の条件となった。しかし、これからはAIなどの自動化が進み、さまざまな仕事が機械に取って代わられる時代になっていく。それでも人間にしか発揮できないのが情熱と創造力と率先であり、それこそが「リーダーシップ」なのだ。

  • 「リーダーシップ」とは鍛えることのできる能力でありマインドセット(心構え)
    リーダーシップは天賦の才ではなくで不断の努力で身につくスキルなんですよね。
    ただ意識して身につけないと自分のものにならない。
    もう少し意識的に空気を壊すことからやってみようかなと思います。

    「課題と解決策をセットで考える」
    入口と出口を考えながら人を動かすために自分の意見をストーリーにして語る技術が不可欠なんですよね。
    部下にはよくロジックは?とかストーリーは?と聞いてるのは間違ってはいなかったということです(笑)
    我が社ではそういうスタンスで仕事をしてる人が少ないのでこのスキルを身につけたらポンと頭一つ抜け出せるんですけどねσ^_^;

    僕の悪い癖なんですが仕事にプライドを持つあまり自分はその道のエキスパートで誰よりも知識があるという思い込みを持ってしまうところがあります。
    素直に聞き取るように努めてはいますがなかなか毎回とはいかないです。

    「ラーニングアジリティ(学習機敏性)」
    この言葉は知らなかったんですが
    「経験から学び振り返りから学び別のシチュエーションに応用する」
    って自分のやってることはなんでも仕事に応用できるんやないかという視点が大切なんやと思います。
    1つのことに固執することなく貪欲に学んで経験を仕事に活かすことを心がけたいです。

    「π(パイ)型職員」
    知識は広く専門分野は深く2つ持つということは僕も以前から「ゲタ」の表現で使ってました。
    自分の専門分野は福祉と法律なんでもう少し深掘りしたいなと思います。

    本書はポーランドの方が書かれていますが日本人のことをよく見ておられると思います。
    とても参考になるところが多かったです。

  • リーダーシップについて書かれた本ではありますが、”働くこと”全般について触れられていると感じました。
    言われてまえば当たり前だけど、きちんと睡眠をとって、食事をして、人と話す。働く時は自分の気持ちを感じて、相手や仲間の気持ちを察しようと心がける。
    そういうベースがあってこそ、それより前に進めるのではないかと感じました。

  • リ ーダ ーシップを発揮するのに 、年齢 、肩書 、性別 、国籍 、どれも関係ありません 。誰かのために 、何かのために 、いますぐ手を挙げてワクワク動き出せる人こそが 、本当のリ ーダ ーなのだと思います 。
    という文章がこの本の全てだ。

  • 「世界最高のチーム」に増して内容が薄かった。期待外れ・・・

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著者プロフィール

ポーランド生まれ。ドイツ、オランダ、アメリカで暮らした後、2000年に来日。2002年よりベルリッツにてグローバルビジネスソリューション部門アジアパシフィック責任者を経て、2006年よりモルガン・スタンレーにてラーニング&ディベロップメントヴァイスプレジデント、2011年よりグーグルにて、アジアパシフィックでのピープルディベロップメント、さらに2014年からは、グローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。合気道も行う。

「2018年 『Google流 疲れない働き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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