廉恥 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 痴漢やストーカー犯罪がクローズアップされる一方、痴漢に関してだと、冤罪も大きく扱われるようになりました。
    本作にも登場しますが……
    もしも、車内で「この人痴漢ですー」と言われたら、すぐさま両手をあげてできれば自分のスマホで指弾者を撮影し、そのまま立ち去れば良いそうです。取り押さえられた場合には、微物検査を要求しましょう……というのが、かなり最新の対処法のようです。

    さて、痴漢の冤罪があるのなら、もしかするとストーカーの冤罪もあるのかもしれない。
    そして、痴漢だとかストーカーだと指弾された人の人生はそこで一気に狂ってしまう。
    これってどうなんだろう。
    本作はまさにそういう現代的な問題を扱った、素晴らしい警察ミステリだと思います。

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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