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感想・レビュー・書評
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原田マハさんといえばの絵画ジャンル、ではない小説。個人的にはそれもすごく好きで、この本も例に漏れずとても良く、読みやすくて没入感が高かった。
原田マハさんの本の内、絵画を扱っている内容は知識があるがゆえに専門性が強く、読みにくい印象がどうしてもあるけれど、そうではなくなった途端にこの読みやすさなので、だからこそ絵画という専門性の強いジャンルを素人に読ませることができているんだなあと、思わぬ角度からの感心をしました。
仕事に忙殺された7月でしたが、月1冊は最低読みたいという気持ちから駆け込みで読んだ1冊。良い息抜きになりました。
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「人生」は何度もやり直せる、キッカケがあれば。
後悔しても踏み外しても支えてくれる人がいることは、とても幸運なことだと思った。
些細なことでも感謝出来るようになりたい。そして、読み終わった後におにぎり食べたい。 -
原田マハさんの絵画系ではない作品を読むのは初めて。
辛いいじめから逃れるため引きこもりになった主人公 麻生人生(あそう じんせい、24歳)。
離婚してひとりで息子を育てる母と同じ屋根の下でもほとんど顔も合わせず自室でネットの世界に引きこもる彼。
ある日突然母が姿を消した。
重たいテーマを抱えつつ、自分の人生を変えていく姿、彼を温かく見守り助けてくれる周りのひとたち。
元気をもらえる作品です。 -
出だしから、先が気になり
凄く感動し、泣きました。 -
人生が、いろんな人、もの、こととかかわって
気づいてかわっていくさまに、繋がりに、胸が熱くなりました。 -
2022.9.9
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いじめにあい、高校を中退、引き籠りとなった麻生人生の母の失踪から話が始まる。頼みの綱の母がいなくなり、残されていた年賀状から、人生は祖母を訪ねる。蓼科に住む祖母は『自然に近い田んぼ』を作っていた。田んぼを耕さない、肥料を施さない、農薬を撒かない、害虫も駆除しない、自然のままで米作りをしている。それが出来なくなってしまった祖母の代わりに人生が米を作る。引き籠りだった人生がどんどん器の大きい逞しい青年に変わっていく。自然の田んぼで出来た米、食べてみたい。
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若い子たちに読んでもらいたい本。
今の子たちは生きるのが大変。
生きるための職業の選択肢は膨大にある。
しかし、とっても少ないのかも。
何に生きがいを感じて頑張るのかを教えてくれる本。 -
ユートピアの話だと思いました。
その理想の園が途中で瓦解し、自分たちが支え手に回るところまでも含めて。
主人公をユートピアに導いたきっかけとなる手紙の仕掛けにはほろりときた。
行き詰まったら、とかく踏み出してみること。シンプルだけど忘れがちですね。大いに勇気が要ることだからです。そして、逃げ回っているうちに人生は簡単に過ぎ去っていくことを知っている。私も痛みを恐れすぎないようにしよう。
北海道のいわた書店さんの「一万円選書」でご縁のあった本
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