- Amazon.co.jp ・電子書籍 (140ページ)
感想・レビュー・書評
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アレハンドロ・アラヴェナの「1+1=4」がものすごくいい。すごく丁寧に現場に向き合って考え抜いた人なんだとうなと思いハっとした。結局内部の権力争いに巻き込まれず、現場をもしくは対象を見続ける、という姿勢が一歩進むヒントなのかもしれないな。
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世界中のいろんな取り組みや付随する環境問題も学べて面白かった。そして、新しい都市を締めくくるのが宇宙にあるのが、なんとも興味深い。
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新しい都市。
ハイライン、520west28thといえばザハハディドが残した高級アパート、ホイットニーミュージアム、そしてブライアントパーク。ニューヨークは凄い。
ウェストバンクのイアンギレスビーも注目すべき人。ディベロッパーではなく、シティビルダーであろうとする。文化を生み育てる都市。理想論に聞こえるが。ロンドン南部のブリクストン。コミュニティを育てるコンセプト、街を開発するという考え。もしかしたら、ビジネスになるかもしれない。飲食だけでなく、多国籍な会社や文化を連れてくることで価値を上げ、街をリビルドする。
WeWorkも注目されている。ブルックリンなどのオシャレなオフィスブランド。機能的で、若手のコミューンとして場を提供している。サードプレースという考え方も素敵だが、そもそもオフィスをここまでやるかというレベルまでやってしまう。そもそも賃貸業と思われてしまうが、実は建築事務所も買収していて、設計図は不要、BIM(Building Information Modeling)という手法でソフトウェア開発さながらにオフィスをレイアウトしていく。インスタで写真を投稿したくなるようなオフィス。この発想が今であることは間違いない。会社への帰属意識が極めて低くなっているだけに、フリーをどのように抱えるか、捕まえておくかを考える必要がある。というよりも、それがビジネスになるということだろう。
最後に、「宇宙で暮らす」特集。そんなことも本気で考える雑誌。シンギュラリティや人工知能の特集も面白かったが、こうした未来に向かって特集を組むのは本誌くらいだろう。非常に興味深い。テラフォーマーズの原作者を読んでしまう洒落感もある。