島はぼくらと (講談社文庫) [Kindle]

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  • 講談社
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  • 瀬戸内海の離島、冴島が舞台。
    高校の同級生である朱里、衣花、源樹、新の4人それぞれを語り手及び
    主人公にした物語。離島の暮らし、日常。彼らの青春を細やかに描く。

    良い本に出会えたよ。
    そう思えることってあんまり無いんだけど、これは本当に素晴らしい。
    現実感、日常感とフィクション的な部分のバランスがとても良い。
    過剰で奇跡的なサクセス・ストーリーでもないし、
    ただ淡々と日常が描かれているつまんないものでもない。

    それに、主人公たちの心理描写もとても良い。
    語りすぎず、隠しすぎず。
    だからこそ、この4人のことが(その他の登場人物も)読み進めるうちに
    どんどん好きになっていくし、共感する部分も増えてくる。
    彼らの純粋すぎるほどの好ましい関係性も全然嘘くさくないしね。

    いや、本当に読み終えてしまうのがもったいないと感じてしまった。
    終盤とエンディングとの間にある空白の期間を続編として描いてほしい。
    彼らの成長の過程をもっと一緒に付き合っていきたいよ。
    私が好きな本を好きだと言ってくれる人にはぜひとも読んでもらいたい一冊。

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プロフィール

1980年山梨県生まれ。
千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。
2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞をそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第15回本屋大賞の大賞を受賞した。
他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。

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