辞書になった男 ケンボー先生と山田先生 (文春文庫) [Kindle]

  • 文藝春秋 (2016年8月4日発売)
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本 ・電子書籍 (350ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 再読。新明解国語辞典が、なぜ「新」なのか、考えたことがあっただろうか?
    辞典に「個性」がある事を、気にかけたことがあるだろうか?
    新明解国語辞典と三省堂国語辞典、全く「個性」の異なる二種類の辞典が、なぜ三省堂と言うひとつの会社から出版されているのか?

    戦中の事、ふたつの辞書のルーツとなる「明解国語辞典」の成立から歴史を手繰り、見坊(けんぼう)豪紀と山田忠雄、辞書を編んだ二人の天才の人生を辿るノンフィクション。
    言葉と言う虎を、屏風に閉じ込めようとした天才たちの物語。圧巻でありました。

  • 第115回ビブリオバトルinいこま「宿命の対決」で紹介された本です。チャンプ本。
    2024.9.29

  • (2022/189)実は一度も自分用の国語辞書を買ったことがなく、学生時代には母親が昔から使っていた辞書を引き継いだ。それが三省堂の明解国語辞典。本書の2人、見坊先生と山田先生が関わり、その後三国と新明解に別れた源流。お二人の辞書に対する姿勢、喧嘩別れと世間的に思われた別れ方となったことの真相を探る。大人になると国語辞書を引く機会もめっきり減るが、本書で国語辞書に対する見方が変わり、興味が湧く。三浦しをん『舟を編む』を読み返すと、また違った想いが味わえそうだ。

  • 【辞書は小説よりも奇なり】一冊の辞書を共に作っていた二人の男はやがて決別し、二冊の国民的辞書が生まれた。「三国」と「新解さん」に秘められた衝撃の真相。

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著者プロフィール

1943年東京都生まれ。東京大学文学部フランス語フランス文学専修課程卒業。同大学院人文科学研究科美学芸術学博士課程修了。埼玉大学助教授、東京大学文学部教授、日本大学文理学部哲学科教授を歴任。元国際美学連名会長。現在、東京大学名誉教授、国際哲学系諸学会連合副会長。文学博士。1982年、『せりふの構造』でサントリー学芸賞受賞。著書に『せりふの構造』『作品の哲学』『ミモザ幻想─記憶・藝術・国境』『美学辞典』『美学への招待』『日本的感性─触覚とずらしの構造』『ディドロ『絵画論』の研究』ほか。

「2016年 『講座スピリチュアル学 第6巻 スピリチュアリティと芸術・芸能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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