あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫) [Kindle]

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  • スターツ出版 (2016年7月28日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 紅白歌合戦で福山雅治が映画の主題歌を歌っていたので、検索してみたら、特攻隊の話だと知った。そして元日、その映画を観た友人がこの作品の話をしてくれた。偶然というか必然だと思い、早速読み始めた。
    ティーン向けに書いてあるので、戦争中の日常もわかりやすく、イメージしやすかった。戦時中は暗くて、みんな下を向いていると思っていたのに、笑いもあるし明るい挨拶を交わす日常もある。そんな驚きも文章中から飛び出してくる。

    自分の本当の気持ちもお国のためという言葉で、置き換えざるをえなかった時代の恋愛を今の中学生が体験する。70年後を知っている中学生と終戦直前の青年の使う言葉は違うが、想いは重なっていく。純粋な想いの溢れる手紙にはグッとくる。

    娘を一晩探し回った母親と娘の再会がまたいい。
    きっと今までと違う日常が生まれる。
    きっと今までと違う親子になる。

  • 国のイデオロギーに洗脳されたと捉えるのか、国や親兄弟、恋人の為に身を挺して守ってくれたと捉えるのか…。こういった事を考える事が大事だと思う。

  • 今年1月に原作が映画化された。
    映画を観るより、文章の方が心に刺さり何度も
    泣きそうになりながら、読了。
    文章も読み易く、想像しやすかった。

  • とても良くできた良いお話だと思いました。

  • アマプラの映画を以前見た事があったので、内容はある程度分かった上で読んだのでインパクトに欠けた所がある。読んでから見るか?見てから読むか?昔の角川のキャッチコピーを思い出したが、いずれにせよ最初に経験したものの方が感動は強く感じる。女子中学生が戦時中にタイムスリップする物語。そこで知り合った特攻隊員と恋が芽生えるのだが、今時の恋愛とは全く事情が異なるのでそこが新鮮に感じる。


  • 『3月のフォロワーさんおすすめ本』
    戦争の話。特攻隊員の彰と百合の恋もありで。聞き始めから30分もしないうちに涙。最後の1時間は仕事が終わってからゆっくり聴いた。気になって仕事に行けなくなりそうだった。

  • 読みやすく、すぐ世界観にのめり込むことが出来た。所々、現実離れしたフィクションが入るが許容範囲。
    現代に戻ったあと、母親とどんな風に関わるようになったのか、人との接し方や生き方を変えた結果どのような人生になっていったのか、この辺が書かれていればもっと良かった気がする。
    敢えて記載してないのかもしれないが‥。
    とはいえ、あっという間に読んでしまうほど面白くおすすめの一冊。

  • この本は話としては重たい方向に行きがちなのですが、読んでいくと涙なしでは見れないものがたくさん詰まってます
    戦争と聞くと手を出しづらいかもしれませんが、勇気を出して読んでみるとスラスラ読めると思います!ぜひ読んでみてください

  • 久しぶりの小説。小説に関して言えば、芥川、直木賞作品なんかは合わない自分なんで、こういう軽い文体の作品は嫌いじゃないですよ。
    ラノベよりの大衆文学って感じですかね?
    この作品は初めに映画館で知って、原作を読んだって感じです。作者の方が現代人の視線からみた、戦争の悲惨さ、矛盾なんかを書いているんだけど、周りの人達が優し過ぎないかなと思った。ストーリーもありがちだとは思いますけど、なんか物足りなさも感じました。

    しかし久しぶりの小説で面白かったですよ。

  • 漫画や映画でも見たことあったタイトルだったので購入しました。

    主人公の感情がストレートなので苦手な方もいるかな〜と感じたけど、自分が中学生だったら、反抗期真っ只中に訳もわからない世界に飛ばされて、それでもああやって現実と向き合えるのが素直だし、
    すごい。

    彰からの手紙が、去年 知覧特攻平和会館で読んだ、特攻隊員から愛する人へ向けた手紙と重なってしまって号泣。
    この作品がフィクションだったとしても、実際に戦争があった事実は変わらないわけで、もっと酷くて哀しいことが沢山あったはず。
    戦争を経験したことがない私たちの世代が、戦争を知るきっかけになるといいな、と。

    今ある当たり前の日常に幸せを感じました。

    • まいけるさん
      知覧に行かれたのですね。
      私は知覧に行ったことはありませんが、あの手紙に感動しました。
      生きたい思いを押し殺さなくてもいい世の中にしなくては...
      知覧に行かれたのですね。
      私は知覧に行ったことはありませんが、あの手紙に感動しました。
      生きたい思いを押し殺さなくてもいい世の中にしなくては、ですね。
      フォローありがとうございます。
      2024/01/10
  • 今の時代を生きていてよかった。その幸せを日々感じないともったいない。
    そんな気持ちになれる本。

    日本でもわずか70年ちょっと前の出来事であった戦争。人間同士が殺しあうという最悪最低の事態。ただ、そのような状況でも人の精神は病まずに先を見ながら生きている。
    人の強さと弱さを感じさせるとともに今の自分の生きる意味も少し考えさせられた。また、特攻隊を始め太平洋戦争の歴史にも改めて興味をもつことができた。

    様々な読み方ができる良著だと思う。

  • ⭐︎4.2
    最後夢オチ。なのがどうかなぁと思いましたが、素敵なものかたりでした。
    続編も楽しみにしています。

  • 中高生世代向けかな?と。
    映画が気になっていたため、先に本を読みました。
    映画だったら泣けていたかも…
    続編もあるようなので、機会があれば読んでみてもいいかな。

  • Kindle Unlimitedにて。
    中学生が書いた「鑑賞文」を読んで、手に取ってみたくなった作品。
    私も数年前、「知覧特攻平和会館」を訪れ、特攻隊員の手紙や、出撃の直前までお世話した人の話などを見て衝撃を受けた事を、この作品を読み思い出した。
    作者は学校の先生で、若い世代に戦争や特攻の事を知って欲しいという思いで、この作品を書かれたとの事。
    若い世代にお薦めしたい。
    映画化もされるようなので楽しみ。

  •  話題になっているという事で読んでみました。読みやすくサクサク読めます。肝心の内容ですが、、
     若い人にはいいんじゃないかな。軽く読めるしベタな恋愛シーン満載だし、裏読み・深読みする必要のない文章はそのまま理解してイメージすればこの物語を楽しめる。あとがきにあった作者の狙いは充分に読者に伝わる。
     続編がある、絶望的な物語にしたくないという事のでそちらも読んでみたい。

  • 縮めて書けば特攻隊員と少女の恋愛話なのだが、タイムスリップによる現代人視点と当時の特攻隊員の本音と建前をうまくミックスさせたことで感情移入がしやすくなり良い作品に仕上がっている。
    泣きたい人にはおすすめ。ラノベ気分で読み始め油断してたのでヤバかった。

  • 設定がよくある設定…かつ戦争のことを題材にするのはいいのだけど表現がかなりマイルドだし(本来であれば当時はもっと逼迫していたはず)、恋愛と絡めすぎてて戦争の悲惨さというのがあまり伝わってこなかった。本を読まない子どもに戦争のことを知ってもらう第一歩の本としてはいいんじゃないかなと思う。

  • 毒親問題児の中2女学生が70年前にタイムスリップし、特攻隊員を好きになる戦争×ラブストーリー。

    対象年齢は小中学生なのだろう。やわらかい文ではあるが、戦争の描写にリアリティがあり、途中手がとまらなかった。現代日本の平和さ、今生きていることの素晴らしさをひしひしと感じた。

  • 映画、観ておけばよかった~
    まだ、上映してるかな

  • 登場人物みんなに感情移入して、どの気持ちもわかるからこその辛さがあって、やるせないごちゃごちゃな気持ちになった。

    それでも、みんなが人を、生きものを想いやる気持ちが暖かくて不思議といやにはならなかった。

    そして、がっぽりと泣ける本。
    特に私は、百合が彰に「生きて、行かないで」とずっと心の奥に押しとどめていた想いをぶつけるところで百合の気持ちが痛いほど分かって、1人部屋で号泣した。

    また読んだあと、平和がすごく尊いものなんだなと心の奥に改めてしみた。
    毎日お腹いっぱい食べられるごはん、友達と何気ないことを話し合える学校という場所、家族と一緒にいられること。全てが当たり前じゃない、平和によって守られている日常だった。

    いろいろなことを一気に学べた本。
    この本に出会えてよかった!

    映画も行こうかなっっ!!

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著者プロフィール

鹿児島県出身、愛知県在住。高校国語教師としての経験をもとに、悩み疲れた心を解きほぐす作品を目指して、日々執筆活動をしている。代表作となった『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(スターツ出版)が、様々な年代の共感を呼び、現在最も注目される作家。他に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』『ないものねだりの君に光の花束を』などがある。

「2023年 『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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