ビビビ・ビ・バップ [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (489ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 最高におもしろかったー!! 
    SF近未来の話で、あらゆることがものすごく高度にコンピュータ化?電脳化?(なんか説明がうまくできない、違うかも)されている世界なんだけど、すごくリアルで、本当にそうなっていそう!とすんなり思えて、悲壮感や暗さがなくて、笑えて、楽しくて、ものすごくキュートな小説。
    アンドロイドのジャズ・オールスターズとか落語家とか出てくるし、なんだかふざけてるようなぶっとんだ話なんだけど、ファンタジーとか奇想とかが苦手なわたしでも全然イヤじゃなくて、こういうの大好きだー!と思いながら読んだ。ちょっと癖のあるような文章もすごく好き。
    全体の骨太な感じというかエンターテイメント感がなんだかアメリカの長編みたい。(なんとなく、日本人の長編て体力がもたないというか、途中で尻つぼみになるとか、そもそも壮大な話が書けないって偏見がわたしにはある…)

    あと、「遠雷と蜜蜂」みたいにこれも、音楽をこんなふうに文章で表現できるのか!と。ジャズの即興シーンが、ジャズ知らないわたしでもぞくぞくするようにスリリングで。

    60~80年代くらいの日本の風俗、テレビの話とか、あと新宿界隈の話とかがあれこれ出てくるのもすごく楽しい。

    ジャズピアニストで、流れにのるジャズメン気質、楽天的な女性主人公フォギーがすごく素敵だった。登場人物が全員憎めない。
    希望あるラストもすごくよかった。
    近未来モノで暗くならないってなんだか貴重な気が。

    「鳥類学者のファンタジア」の続編みたいな感じもある。既読だけど、もう内容忘れてて、もう一度読みたい気がしてきた。。やっぱり奥泉氏はすごいと思った。「東京自叙伝」も読もうかな。

    • meguyamaさん
      レビュー読んですごく読みたくなりました。『神器』『東京自叙伝』を読んだことがあり、どちらも大好きな作品ですが、比較的ダークなトーンでした(め...
      レビュー読んですごく読みたくなりました。『神器』『東京自叙伝』を読んだことがあり、どちらも大好きな作品ですが、比較的ダークなトーンでした(めちゃくちゃ面白いんですが)。こちらはポップな感じなのかな。わー、絶対読みますね。
      2016/12/30
    • niwatokoさん
      そうです、ポップですね。ふざけてるのか、っていうはちゃめちゃな展開なんですけど、説得力あって読ませるし、文章うまいし、とにかく楽しいです。「...
      そうです、ポップですね。ふざけてるのか、っていうはちゃめちゃな展開なんですけど、説得力あって読ませるし、文章うまいし、とにかく楽しいです。「東京自叙伝」はダークなんですね? でも気になってます。
      2016/12/30
全1件中 1 - 1件を表示

プロフィール

1956年山形県生まれ。1986年に『地の鳥 天の魚群』でデビュー。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器』で野間文芸賞を受賞。

ビビビ・ビ・バップのその他の作品

ビビビ・ビ・バップ 単行本 ビビビ・ビ・バップ 奥泉光

奥泉光の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする