サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 [Kindle]

制作 : 柴田裕之 
  • 河出書房新社
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感想・レビュー・書評

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  • サピエンス全史読んだ。上巻最高。
    上巻:人類を科学・考古学的アプローチで掘り下げる。「何故、ホモ・サピエンスが生物の頂点に立ったのか」を明らかに。「人類は小麦の奴隷」「農業が未来志向を作った」「言語ネットワーク最強」「妄想と強欲がヨーロッパを大国にした」とか、脳汁ブシャー
    下巻:ほぼ近代史を読まされてる感覚。飽きた。
    →つまり、上巻おすすめ。

  • 我々ホモ・サピエンスの歴史、これからを分かりやすく記述している。これを読んで既成概念、先入観等がガラッと変化した稀有な一冊と思う。

    認知革命、農業革命、科学革命を経て現在の私たちの時代がある。その現在も大いなる進化の流れの中の一部分であるという視点を持たせてくれる。我々の進化と意識されることの少ないその陰に存在する多大な罪。

    まさに必読の書と思う。電子書籍で読んだが、やはり紙ベースで手元に置いておきたいと思った一冊。

  • この書籍には多くの論点が書かれていますが、この時期に読んでみて気になったのは、やはり貨幣についての箇所。
    先般の事件はともかく、最近、話題にあがることの多い仮想通貨ですが、先日の学びの機会やニュースサイト記事を読む中、過去にあった金本位制との類似点が複数あることに気づきました。
    そして本の全体を読み終えて感じたのは、その類似点は、サピエンスてしての進化と統合分化の歴史に由来するものであること。
    金本位制は歴史上では、失敗した過去の通貨制度と認識されているかもしれませんが、その失敗の本質を考えていけば、現在の仮想通貨の将来性や、それを決定する複数の関係者による行動結果の当たり付けも、想像できるかもしれません。

    私は、通貨が持つ「時間や場所を含め、極めて多様なモノやコトの価値を、平等に一元的に測定する」という機能を重視しているのですが、その機能が成立してきた過程を通じ、サピエンスが歩んできた道のりが垣間見えた感覚がありました。

    以下、引用です。
    「貨幣は簡単に、しかも安価に、富を他のものに換えたり保存したり運んだりできるので、複雑な商業ネットワークと活発な市場の出現に決定的な貢献をした。貨幣なしでは、商業ネットワークと市場は、規模も複雑さも活力も、非常に限られたままになっていただろう。
    (中略)
    タカラガイの貝殻もドルも私たちが共有する想像の中でしか価値を持っていない。その価値は、貝殻や紙の化学構造や色、形には本来備わっていない。つまり、貨幣は物質的現実ではなく、心理的概念なのだ。貨幣は物質を心に転換することで機能する。」

  • 個人的には上巻は面白かったけど、下巻になってかなりトーンダウン&ペースダウン。サピエンス全史という意味では下巻も非常に意味はあると思うのだけど、どうにもくどい印象でした。

  • 人類がいかに、想像力を頼りに生き抜いてきたかがわかる。そしてそれによって生み出された悲劇も。

    目から落ちた鱗の数がいちばん多かった本。

  • ホモ・サピエンスが手に入れたもの。それは想像力である。想像力は無いものをあるものとして宗教、帝国、貨幣(信用)を創造した。

  • 20万年前、地球上に住む取るに足らない生物だった
    ホモ・サピエンスは、地球を制覇する生き物となった。

    ホモ・サピエンスを特別たらしめたものは
    物語を作る力だった。

  • ホモ・サピエンスの歴史を、ネアンデルタールと共存していた時代から、現在の生態系の頂点までの経緯を丁寧に書いている。

    □想像力 : 他の動物にはなく、サピエンスが持っていた独自の能力が想像力。虚構や架空の事項についてコミュニケーションができるようになったことで、サピエンスは社会構造は拡大する。神話や宗教、そして法律や国家や権利、といったことも虚構を想像することができてはじめて成立する。この「認知革命」は7万年前。

    □農業革命 : 狩猟生活から定住生活へ。さらに、貨幣の成立によって、分業や価値の交換が可能となった。これが約1万年前。

    □科学革命 : 宗教の呪縛から逃れ、聖書には書いていない未知の事項は不明な事項としてとらえるようになったことで、科学が発展していく。さらに、欧州国家が帝国主義により経済圏が他地域に拡大していく。コロンブスに先立つ時代に中国も船団を組んで航海していたが、帝国主義がなかったため政権交代とともに航海の知見は失われてしまった。これが500年前。

    □現在 : サピエンスが自然選択の限界を越え、遺伝子操作による生物のデザイン領域に手を出している。植物だけでなく、サピエンス自らの姿や体質のデザインに乗り出すのか。外的なハードウェアに脳やセルフを移植していくのか、という状況。

    最終章は、著者の思索の結果としての「ありうる未来」だ。そのような社会の姿については多くのSF作家が書いている。どのようなペースでサピエンスの社会は変容していのだろうと考えた。

  • 売れ筋だったということで手に取った一冊。

    サピエンス、という人種が世に広がり現代まで歩んできた歴史をタイトル通りに紹介しています。

    情報量が多いのでちょっと過食気味になる気もしますが、逆にちょこちょこ読み進めても楽しめる作品だと思います。

    なんとなく持っている世界史へのイメージをいい意味で壊しながらより説明のつけやすい方法を提示しながら進んでいきます。

    どうやってネアンデルタール人に打ち勝ってきたのかというところから資本主義、そしてさらにこれからのサピエンスが進んでいく方法にまで目を向けるという対象の幅広さ、ご自身の世界史感、人類史感を総ざらいするような意識で一読してみると良いのではないでしょうか?

  •  ホモ・サピエンスすなわち人類の歴史を様々な転換点を整理して解説したもので、なぜかジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』が引き合いに出されるが、扱っている領域はより広い。生物学的な話から文化、社会、思想、技術、政治など幅広い観点で語られている。

     逆に言えば領域が広すぎて全体の焦点ははっきりしないが、現代人にとっては後ろの方ほど重要な論点になっていくと思えばいいだろう。最終章である第20章で「超ホモ・サピエンスの時代へ」と題して語られるのは、遺伝子編集によって新しい人類が生まれる未来の可能性だ。これまでの進化とは根本的に異なる人為的な進化によって次の人類が登場したら、我々はどうなるだろうか。

     また、その前の第19章は「文明は人間を幸福にしたのか」と問いかける。文明は人類の数を増やし、寿命を延ばし、能力を増強した。しかし「幸福」が増したかというと単純には答えられない。幸福度を定義した上で様々な要素の影響を調査すると、文明の進歩に伴ってどんどん幸福になっているという答にはなりそうにない。

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著者プロフィール

ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。専門は世界史とマクロ・ヒストリー。
オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、エルサレムのヘブライ大学歴史学部で終身雇用教授として歴史学を教える。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。
著書『サピエンス全史』は世界的なベストセラーとなった。2015年にヘブライ語で"Homo Deus: A Brief History of Tomorrow"を出版。その翻訳書『ホモ・デウス』が2018年9月に刊行される。

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