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- / ISBN・EAN: 4988104104083
感想・レビュー・書評
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日常は「こなさなければならない事」の連続で、ひたすらこなし続けている。「あの仕事やっつけなきゃ」、「週末はどこに遊びに行こうか」、「子供に勉強教えよう」、「母の日に何を贈ろうか」…
そうやって日々を過ごしている内に、過去はどんどんと後ろに押し流されていく。母の暖かさも、兄との楽しい思い出も、ふと感じた父の頼もしさも、初めて告白した時の緊張も、子供に対する愛おしさも、どんどんと過去のものになっていく。
それは仕方のない事なのは分かっている。未来に向かって進んで行かなくちゃいけない事も。でも、そういう大切な思い出で僕たちの現在は作られているんだ、だからもうちょっと過去を大切にしてあげてもいいんじゃないか、そんな気持ちにさせてくれる。
今度実家に帰ってみよう。妻とも久しぶりにゆっくり出掛けてみたいな。 -
葬式の日の夜に鑑賞。
私は毎日一生懸命生きてきたと思う。
もちろん全然頑張れないときもあったけど、そういう時だって、本気で苦しんでたり本気で無気力だった。
だけどそうやって今とこの先をじーっと見ながら進んできた分、過去をかなぐり捨ててきたかもしれない。
思い出は思い出、現在と切り離して考えていたし、先に進むためには捨てなきゃいけないものもあると思った。
なんというか、過去との接し方がわからなかった。
だから「生きる」というと、「未来」で何かしなくっちゃってことばかり思い浮かんでいた。
でもこれを観てあらためて「過去」を振り返ってみると、充分に尊くてかけがえのないものだと気づいた。
過去の出来事のどれもが、自分がちゃんとここまで生きてきた証として今も残ってくれていた。
捨てなくたって良かった。
もっと見てあげればよかった、今に繋げて大切にしてあげたらよかった。
もしみんなが忘れてしまったとしても、私が忘れたくないなら大切にしていてもいい。
大切な人との繋がりがすべて消えてしまったら、生きていく意味なんてないのかもしれないと思った。
その繋がりが思い出の中にしか無いものだとしても、それは同じだ。
自分にとって本当に消えてほしくないものは何だろう。忘れてほしくない人は。もう一度会いたい人は。伝えたいことは。大切な思い出は。大切なものは。
周りの人もいつか死ぬ。自分も死ぬ。
それまでにいま何ができるんだろうか。
向き合うのは面倒だし忘れて暮らしたいことだけど、
ちゃんと考えられたらこれからどういう風に生きていったらいいのか分かるのかもしれない。
正直あまり期待してなかったし、実際つっこみどころあるし、そもそも漫画版で途中までの話は知ってたし。
でもそれでもこの映画を観たことは私にとって大きな意味があった。
私の大切なもの、私の大切な人、私の大切な思い出、そして私が生まれたこと、私自身。
それら全部、大切なんだよ、と教えてもらえた。
毎日の経験は「人生経験」になるためにあるんじゃない。過去は未来のためにあるんじゃない。
過去でも未来でも今でもない「私」にとって、
過去は過去として大切なものだったんだな。
小林武史の静かな音楽とお母さんの声とツタヤの人柄がしみた。 -
邦画、伝家の宝刀、消える、超える、冒される
今回の剣は消えるぞ
記憶が消える、存在が消える
ifストーリー大好きな邦画。
もしこんな世界があったなら。
世界観が確立されているSFとは違う、半現実もの。
それは、ありえないけど、もしかしたら”自分の身にこんなことが起きたら”
という親近感をもたせる効果があるのかもしれない。
ちょっとふわふわしたい気分の時に。
センチメンタルな気持ちになりたい時に。 -
色々と考えさせてくれる、
いい映画でした。
自分にとって大切なものは何か
そしてそれがなくなったら
どんな人生か
考えさせてくれました。 -
私もツタヤくんのような友がほしい。
少し前に「偽本シネマ大全」という本を読んでて、「メトロポリス」という映画が初見だったのだが、この映画にその映画のことがすこし描かれていて、チョーびっくりした。
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2016年
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世界から消えるもの全部大事すぎた。悪魔が言う、こんなものなくても困らないの台詞になんの根拠も説得力もなかった。
原作と較べると、映画の方が家族や恋人との回想シーンや関係性がしっかり描かれていてより、分かりやすかった...
原作と較べると、映画の方が家族や恋人との回想シーンや関係性がしっかり描かれていてより、分かりやすかった気がしました。エンディング曲を担当したのは若干18歳の女の子ですよ!でも惹き込まれました(*^^*)ではでは