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Amazon.co.jp ・電子書籍 (156ページ)
感想・レビュー・書評
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戦争文学の嚆矢ではないか。
非常に素晴らしい作品だった。
実体験に照らし、大和の呉出航から米軍機の猛攻による撃沈を経て、その後救出されて佐世保に帰還し故郷に戻るまでが記されている。
乗組員の全員が当時の日本軍の状況を肯定していたものではなく、艦内で厳しく批判している様子、最後の船出と分かっていて無礼講をする様子、はたまた当時の士官の口ぶりなどが鮮明に記されていて、その様子が迫ってくる。
特筆すべきは、米軍の攻撃に逢ってから沈没するまでの様子だ。攻撃に逢っている間の艦内と沈没後の会場の様子が生々しく描写される。
戦中を描いた小説なども多いが、ほかにはない鮮明さで戦争の悲惨さが迫ってくる作品だ。
20代のうちに読んでいたら、人生が変わっていたかもしれないとすら思った。
戦後間もないころに出版された版は、口語調だったとのことだが、その後原作に戻り文語調での出版となったとのこと。確かに文語調の語り口が独特の格調と雰囲気を醸している。一方で、現代の読者には少々読みにくいようにも思う。せめてカタカナをひらがなで表記する版があれば、この作品の内容がより多くの人に伝わるのではないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いいものを読んだなあと思う。
文語体でまことに端正なのがいい。
その反面で、やはり戦前の文化の水準は、低いと思う。
まことに美しく、悲壮で、そして純粋な物語だ。しかしこれは軍記物である。近代の国民が参加する戦争の物語は軍記物ではいけないと思う。
なお、この本が出された後に、復古調だの軍国主義だの批判されたそうだが、その批判はそのさらに下の下なので、考慮するにも値しない。
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