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- / ISBN・EAN: 4907953086043
感想・レビュー・書評
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原作がノンフィクションでストーリーは人間の一生を追っていく内容。なのでエピソードが細切れで散漫にみえる。
主人公の双子の性格の違いは面白い(『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を思い出す)けれど、もう少し深く掘り下げて欲しかった。
語り手がいるのは最初どうかと思ったけれど、これがないと彼女のことまで描くのはボリューム的にしんどそうだからこれが正解だと思う。
犯罪実録モノとしては興味深いので、時間があれば原作を読んでみたい。 -
⬜ 羊水を共有した悪の絆 ⬜
トム・ハーディの一人二役(双生児のギャング)演技は見事。
エミリー・ブラウニン演ずるフランシスという繊細で清楚だが、うちに秘めたる自身の情熱をレジーに引き出され惹かれるも破滅していく様は憐れ。
双生児であるがために、否定したくもそれは己自身の否定(抹殺)になるという葛藤をレジーが幾度となくするシーンが印象的。
ラストはそうした葛藤を爆発させ、ロンが金で雇って殺しを依頼した男をナイフでめった刺しにして殺害する。この狂気の炸裂は圧巻。
同じ羊水に浸り、それに押し出されこの世で産声をあげた二人。
切れたはずの臍帯を、互いに相手の首に巻きつけ締め上げていくような・・・
《この二人にとりそれ即ち凶悪で狂暴な狂気の美学に満ちた兄弟愛》に他ならなかったのだろう。
紅茶とレモンキャンディというアイテムが、実に巧みに用いられている。紅茶にレモンは求め合いもするが、ふとした瞬間に自己主張に固執する二人は自暴の暴走を止めることができない。
控え目に脇を飾っていた俳優の顔ぶれが豪華。映画好きな方には、予備知識無しで観ていただきたい作品でもあると言えよう。 -
奥さんの独白にしんみり・・・実話はそこまでロマンチックではないにしろ。それにしても海外のレモンドロップはでかいのだな。
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音楽がよかった。ロニーが頭おかしい、というのは言われてたけどレジーはじめ周辺の人々も結構やばいのでは、と思った。キャスト的に『ギャングスターNo.1』をちょっと彷彿とさせられた。