仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方 [Kindle]

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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感想・レビュー・書評

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  • ミスを絶対なくすことは出来ない、それを理解することがミスをなくすための唯一の手段とな。

    文章が分かりやく、読み物としても面白かった。
    自分がこれまでに無意識に出来ていたこと・出来ていなかったことを客観的に振り返り、改めて考え直す良い機会になった。

  • 「ミスをしない」と思っている人ほどミスをして、「ミスをする」と思っている人ほどミスをしないのは、「なぜ?」


    絶えず環境が変わる。その中でベストな判断を下すあためには常に思考は流動的であるべきだ。コロナ禍にあるいま、それは変わらない。結局、論理的思考、コミュニケーション能力、相手との信頼関係が重要である、ということ。

  • 初めて職場の新人教育を担当することになり、
    「新人の頃ミスだらけでダメダメだった自分が新人なんて育てられるのだろうか?」
    「そもそも周りの人はミスが少ないのはなぜだろうか?」
    そんな疑問から手に取った本です。

    この本で特に印象に残ったのは
    ・人間は忘れる生き物である
    ・忘れないための努力より、忘れることを前提とした習慣や仕組みが大事
    このふたつ。
    記憶力があまり良くない自分にとっては目からうろこでした。そうか覚えようとするから忘れるんだと。
    30歳をすぎて記憶力自体も落ちてきた気がするし、仕事で目に入ってくる情報の量は増える一方。そんなこれからを生き抜くための、答えの一つをこの本から手に入れられたと思います。新社会人よりは、社会人歴数年のある程度失敗を経験した人向けの内容かな。

    新人に対しては、忘れることを前提にした指導に舵きりしたおかげで、少なくとも「口頭で一回しか説明しないくせに聞いたら怒る」みたいな面倒臭い上司にはならずに済んだはず…。

  • まあまあ

  • 意識、出来ないものだ、という前提でいることで、対策を具体的に現実的に考えられるようになるな。
    あと、謙虚な気持ちが、全てにおいて必要なことだな。
    "できない"からのスタートを言い訳にするのではなく、現実を受け止めて、そこからの前向きなスタートをしよう。

    以下、本の内容まとめ。ネタバレ含む

    脳はそんなに働けない。記憶もそんなに持てないし、保持し続けようとしなければ削除される。
    わたしたちは、見たいものしか見てないし聞きたいことしか聞いてない。
    そういう性質がもともとあるのだと理解した上で、やっていく必要がある。
    ミスはおこるもの、という前提で、それを防ぐ対策をいろいろやっていく必要がある。

    メモリミス
    脳波は忘れるものだ、という大前提
    ワーキングメモリである。
    その特性を理解して、脳以外の外部記憶も使う。一番簡単なのはメモを取ること!

    コミュニケーションミス

    答えではなく応えを聞こう。意識の矢印を相手に向ける。
    コミュニケーションはキャッチボールではない、言いたいことを言って、聞いてる方は勝手に自分の記憶と結びつけて聞いているのでそのままを受け取ってない!
    "相手のことを知らない"という意識を持って接すると、知ろうとする意識が自然と高まる。
    話を聞くとき、どうしても自分の潜在意識からの想起は起きてしまうので気を緩めると勝手にそちらに意識が向いてしまう。なので充分に注意して、相手、相手の記憶へと意識を向けることが重要

    アテンションミス
    がんばらない。
    余分なところや余分な感情にも注意を使ってしまってるので肝心なところが足りなくなる。
    単純なルーチン作業にできるだけおとしこむ。
    チェックリストとtodoリスト。

    ジャッジメントミス
    脳が勝手に考え出す速い思考と、じっくり考える遅い思考がある
    自分と他の人の判断は違うものだと認識しておく。
    誰がジャッジするのか判断者とみつにほんれんそう。ここもまた、相手に意識の矢印を向ける。

  • ミスをなくすにはワーキングメモリーを開放することが大事であることがわかった。
    注意の方向性を変えたり、チェックリストなどの道具を使うことでミスを防ぐことができる。

  • なるほど「ワーキングメモリ」が肝なんですね。
    自分はまさに悪い見本のようなことしていました。

  • 脳の特性とその弱点を知ることで、ミスを起こしやすい人の脳を疑い、ミスの対策をしよう、という本。
    職場で「ミスをどうやって防ぐか?」というトピックがホットだったところに、この本がKindle日替わりセール対象となっていたので、「ナイスタイミング!」と思い読んでみました。

    この本では仕事のミスの種類を「メモリーミス」「アテンションミス」「コミュニケーションミス」「ジャッジメントミス」の4つにわけ、それぞれのミスが起こるメカニズムと、ミスを防ぐ基本対策が解説されていす。

    この本で一番心に残ったのは、「意識の矢印を相手の記憶に向ける」ということ。このことは、「ミス対策」ということにとどまらず、日ごろの、人とのコミュニケーションなどにも応用できる事柄だと思った。

    タイトルから察するに、この本の想定読者はビジネスマンなのだと思うけど、仕事に限らず、日常の判断やコミュニケーションにも有用な本だと思いました。

  • アウトプットすることで、ワーキングメモリーを解放できる。
    アウトプットには、メモを取る、未完了のことを完了させる、自動化させ考える必要性を失くす、などがある。
    そしてその空いた領域で、深く考え判断する、いい仕事をすることができる。

  • 初めて出会った時に、以下に繰り返し名前を呼べるかがポイント

    法律資格の勉強してた時、結構な数の条文や判例を短期間で覚えたくて、記憶に関する本を結構読みました。また、ボイスレコーダーにそれらの文章を取り込んで、どこに行っても聞いて、果ては睡眠学習なるものも試そうと思って、それを聞きながら寝たこともあります。

    あれから10年弱、その時必死になって覚えた内容は綺麗サッパリ記憶から消えています。こんなものですかね。

    最近では、読んだ本の内容を覚えてたくて、こんな風に書評というか、本に関連する内容を書いて、何とか記憶に残らないか試しています。今のところ、覚えているぞ、という実感はありません。

    そもそも、内容をそこそこな量で覚えようとする願いがお門違いなのか、覚えることにあまり意味がないのか、記憶に残るほど真剣に読めてないのか、わかりません。何事も繰り返しだろう、ということで、気になった本は複数回読もうと思います。

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著者プロフィール

宇都出雅巳(うつで・まさみ)

速読×記憶術の専門家。トレスペクト教育研究所代表。

1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学に留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立し、トレスペクト経営教育研究所(現・トレスペクト教育研究所)を設立。35年以上にわたり、記憶術と速読を実践研究し、脳科学や心理学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自の勉強法を確立。その勉強法を使って自らも資格試験に継続してチャレンジしている。TOEIC990点を獲得したほか、難関とされるCFP試験に一発合格。2021年には公認会計士試験にも合格した。そのほか、受験生・ビジネスマン向けの講座・個別指導、企業研修や予備校講師の指導も行う。NHK・Eテレなどメディア出演も多数。現在は監査法人に勤務。

「2022年 『2倍速で読めて、忘れない 速読日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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