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感想・レビュー・書評
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金田陽介『寄宿学校のジュリエット』はウィリアム・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』を翻案した学園漫画。対立する生徒グループのリーダー格の犬塚露壬雄とジュリエット・ペルシアが秘密の恋愛関係になる。
東和国とウェスト公国という二つの国家が対立する架空世界が舞台。東和国は日本風、ウェスト公国はヨーロッパ風である。寄宿学校ダリア学園は両国の生徒が在籍しているが、生徒達はいがみ合っていた。
『ロミオとジュリエット』は悲劇であるが、『寄宿学校のジュリエット』はコメディ色が強い。秘密は徐々に漏れているが、何だかんだ言って相互理解が進んでいく。国同士の対立という重たいものを背負っていない『古見さんはコミュ症です。』や『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』ですらもっとコミュニケーションの難しさを描いている。
第2巻では白猫グループの中でも派閥争いがあり、卑怯な連中が共通の敵となりそうな展開になった。そのまま『ロミオとジュリエット』とは真逆に相互理解が進む展開と思えたが、第3巻では話が通じそうにない人物が登場する。『ロミオとジュリエット』らしさが出るのか注目である。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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