- Amazon.co.jp ・電子書籍 (244ページ)
感想・レビュー・書評
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愛やら夫婦やら、古くからの刷り込みで美化したものを思い描きがちだが、現実はいつだってグロテスクな側面を内包したものだと思います。
丸ごと愛する、思い合うとある夫婦の風景が、それを表している。
突飛な出来事から端を発する物語ですが、その設定すらも、現実のどこかに似たようなことが起こっているんじゃないか、と過ってしまうほどの生々しさとそれ故の現実感を覚えました。
飛躍したストーリーと、現実を転写したようなリアリティ、その極端な二つがガッチリと噛み合ってる芸術が、やはり自分の好みなのだと改めて感じました。
そして何より、ぬるい文章じゃなく、自分は真実が読みたいんだとも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに小説を読んだ。だんだんリアルに見えて来る。
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ジャンルに困った、星の数にも本当に困った。
登場人物は総じて性格が歪んでいる。(これはひとえに主人公の性格がひん曲がってるからに違いない)
排泄物やら吐瀉物やらなんやらで全体的に臭いし、汚い。
さらに、所々痛い。
よって、読んでて凄い疲れた。
主人公の浮気を知った妻が巨大化をし始めて、その介護を主人公がするというわけわからん設定なんだけれども。
終わってみると普遍的な愛の話であり、お茶を入れるシーンや、回想シーンなんかは美しいシーンだったと思い返している自分がいる。(多分、他のシーンが汚過ぎるから、ギャップでそう感じるだけなんだと思うけど。) -
変。変だけど、すごい印象深い。読んでいる最中には、それほど変じゃなくなってくるけど、読み終わって思い返してみるとすごいやっぱり変。そして取り扱う内容的に、だれかにおススメする気にはならないな。。。
だけど、それが悪い印象として残っていないのが不思議。子どもにとっての不思議の国のアリスとか、オズの魔法使いだとか。そんな、「ちょっとだけ通常と異なる方向」にはまった感じ。
なんだろう不思議な感覚。 -
どうかしてる(ほめてる)すごかった。
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ハードカバーで読了済みなのだけど、文庫版にしかない小池真理子さんによる解説が読みたい。