やり抜く力 [Kindle]

制作 : 神崎 朗子 
  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 本書は、近年注目されているGRIT(グリット:やり抜く力)という人間の能力について、第一人者が解説した本である。やり抜く力を備える事が、人生を豊かにするということと、そのやり抜く力をつけるためにはどのようにしたらよいかということについて、様々な事例を用いながら解説している。
    自分自身、教育経済学で近年着目されている非認知能力に興味があり、GRITは非認知能力に近い概念らしい、ということをなんとなく知っていたため、具体的にどのようなものなのだろうと思い、本書を読んだ。が、少し肩透かしをくらったような気分になった。というのも、やり抜く力を伸ばすためにはどのようにするべきか、ということに関して、本書では「自分のやりたいことを見定めて諦めずにやること」と主張している。これは、正直やり抜く力を伸ばすための方法は何か?という問いに対する回答になっていない。結局、本書を通してこの問いに対する直接的な回答は見当たらなかった。あと、全体を通して主張が見えづらく、事例とそれに対する見解を羅列しているような形式になっており、ぶっちゃけよくわからなかった。
    総じて、個人的には少し期待外れであった。自分の期待値が少し高すぎたのかもしれないが。
    ちなみに、著者はTEDでスピーチを行っており、内容は本書の内容をコンパクトにしたようなものなので、個人的には本を買わずにそっちを見た方が良いと思った。

  • なんだか売れているみたいなので、試しに読んでみた。

    向こうの人が書いた本だとよくあるパターンだが、いろんな実例を紹介してそれなりの分量があるけど、同じことが繰り返し主張されている。
    言いたいことはシンプルで、結論としては大したことを言っているわけではない。

    前半は、「成功した者としない者を分けるのは、才能の有無ではなく、努力次第なのだ」ということを示す事例が延々と紹介される。
    この本で取り上げられる「成功した者」って、米国陸軍士官学校のエリートだとか、競泳の金メダリストだとか、NFLの名クォーターバックだとか、或いはAmazonのジェフ・ベゾスだとか、超ハイレベルの成功者ばかりで、おいおいどういう目線で読みゃいいいんだよ、とちょっと戸惑ってしまうが、エッセンスは共通なので常人レベルにも考え方はそのまま適用できるとは思う。

    著者は「やり抜く力」を「情熱」と「粘り強さ」に分解する。
    ここで言う情熱とは、高い目標に向かうモチベーションのようなニュアンス。
    確かにいくら強いモチベーションを持っていても、それを実現するために粘り強く精進することができなければ成功できない。
    逆に、コツコツ努力する粘り強さを持っていても、高みを目指す大志がなければ大成は望めない。

    そう考えると、情熱の源泉となる究極の目標・目的を持つことが「やり抜く力」を身につけるための必須条件になってくる。
    これに関連して紹介される、レンガ職人の挿話が印象に残った。

    <div style="padding-left:20px">あ<font color="navy">る人がレンガ職人に「なにをしているんですか?」とたずねた。
    すると、三者三様の答えが返ってきた。1番目の職人は「レンガを積んでるんだよ」。
    2番目の職人は「教会をつくっているんだ」。
    3番目の職人は「歴史に残る大聖堂を造っているんだ」。
    1番目のレンガ職人にとって、レンガ積みはたんなる「仕事」にすぎない。
    2番目の職人にとって、レンガ積みは「キャリア」。
    3番目の職人にとっては、レンガ積みは「天職」を意味する。
    多くの人は 3番目の職人のようになりたいと思いつつ、実際のところ、自分は1番目か2番目だと思っている。</font></div>

    誰しも最初から「これが天職だ」とわかっているわけではない。
    自分自身の興味の中から取組むべきことを発見し、同じ興味を持つ仲間を探していく営みの中で、やがて人の役に立つという「目的」を見出していく。

    「やり抜く力」を伸ばすには、このように自分自身で「内側から」伸ばすやり方とともに、親・コーチ・友人などの力を得て「外側から」伸ばすことも重要。
    子供が何かに打ち込むための意欲は、彼らのやったことに対するフィードバック次第で激変する。
    一般的に、親は自分の子供に対して客観的な視点を持ち難く適切なフィードバックを与えることが難しい。
    だからこそ、子供を課外活動に参加させ、コーチや教師に委ねることに効果がある。
    コーチや教師にとっては、フィードバックを通じて「やり抜く力」を引き出すことこそが仕事なので。

    この他、本書の後半では、子供の「やり抜く力」を伸ばすための子育て・教育にも多数言及されているが、親が子育てに対して賢明な態度で臨んでいたとしても、それだけでは子供に「やり抜く力」を持たせるためには十分ではない。
    親自身が情熱と粘り強さを体現する生き方をしていないと、子供に「やり抜く力」は伝わらないのだと。
    なるほど、おっしゃる通り。

  • やり抜く力が未来を変える。
    やり抜く力が強い人はどのようなマインドセットを持っているのか、どのように鍛えることができるのか。

    重要であることは理解しつつも、どのように伸ばすことができるのかという点について数々のテストを通じて追求していく本。

  • 分かりやすい。

    情熱と粘り強さが必要で、
    意図的な練習が大事。
    フィードバックを受けながら、常に改善していく。

    自分のやっていることが、案外間違いじゃないな、ということがわかる。

    大きな目標を設定して、必要なことをコツコツと。

  • いわゆる「やり抜く力」を身につけた人たちが活躍してる事例を複数紹介している書籍。個人的には精神論に徹してる印象を受けてあまり参考にはならなかった。

  • ともすれば、根性論になりかねないのがちょっと怖い気がした。

  • 人生で成功する秘訣の80%は、めげずに顔を出すこと

    こういうのが成功の秘訣と要られるとホッとします。最近よく見るのは、繋がる力、コミュニーケーション力、他を鼓舞する力、など、人との関り合いを求めるものです。ハッキリ言ってかなり苦手。自分も所詮こんなもんかなと思っていた所に本書です。

    少なくとも一つに集中する力には自身があります。めげない方だと思ってます。集中し過ぎで、それなりに大切な他がお座なりになるくらいです。ソロバン、勉強、ギター、歯を食いしばってやってきたと思います。

    最近少しトーン下がり気味の仕事がありましたが、本書を読んでから気を引き締め直しました。残り3ヶ月、ゴールは全く持って遠いですが、1ミリでもゴールに近づくために頑張ります。

  • やり抜く力が全ての成功の土台である。ということを、この時点で分かりうる情報で論証と説明をしてくれる。
    結論は序盤でわかる。中盤以降はいろいろな角度から何度も同じ主張を浴びることで記憶に定着し理解の正確さが向上する。
    何でもチャレンジしたならば少なくとも2年、最後までやり通そう。と背中を押された。

  • ハーバード大を卒業後、マッキンゼー、中学校教員を経て、オックスフォード大、ペンシルベニア大で心理学者として大成したアンジェラ・ダックワース氏の著書。成功者に共通する課題へのアプローチを研究した著者は、目標達成・社会的成功を収めた人たちは、才能ではなく「やり抜く力(グリッド)」 を持っていたとつきとめる。
    このやり抜く力は生まれつきのものではなく、努力で伸ばすことができる。外側からと内側から、2つの方法があり、内側からは「興味を掘り下げる」、「自分のスキルを上回る目標を設定し、それをクリアする練習を習慣化する」、「自分の取り組んでいることが、自分よりも大きな目的とつながっていることを意識する」、「絶望的な状況でも希望を持つことを学ぶ」といった方法がある。外側からは親、コーチ、教師、上司、メンター、友人など周りの人々からの影響を受ける。
    最終章の言葉が印象的だった。グリットとは、「一歩ずつでも前に進むこと」、「興味のある重要な目標に、粘り強く取り組むこと」、「厳しい練習を毎日、何年間も続けること」、「七回転んだら、八回起き上がること」。私が知る人も「やってできないことはない」と言っていた。自分がやりたいことのために、挫折があっても最後までやり抜ける人であった。外部からの影響とはこういうことを言うのだろう。非常にエビデンスのある良いビジネス書だった。

  • 生まれつきの才能で成功を見たくなるけど、そういうことじゃないことが丁寧にかかれている。

    成功するために、思い通りの人生を送るために、やり抜こう

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