蜜蜂と遠雷 (幻冬舎単行本) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ものすごくおもしろかった。
    国際的ピアノコンクールが舞台で、そのコンクールに出場するコンテスタトたちやその師匠や審査員などの話。
    まず、こんなふうに音楽を言葉で表現できるのか!っていう驚き。ここに出てくるクラシック曲はひとつも知らない(きけば、きいたことある、って思うかもしれないけど、曲名を見ただけだとわからない)のに、こんな情景が浮ぶような、って説明されるとまさにその情景が頭に浮かぶ。どんな曲かわからない曲の説明が延々と続いても、まったく退屈したりしないっていう。その説明がまた詩的でファンタジックで、わくわくして、本当に鳥肌が立つような。
    そうかと思うと、それぞれのコンテスタントたちの話、いわゆる神童、天才といわれるピアニストたちがどんな生い立ちで、どんなことを考えていて、とか、クラシック音楽界やコンテストの舞台裏みたいな話はリアルで、すごく興味深かった。登場する人々がみんないい人で素敵なのもよかった。悪者がいない。みんな音楽を愛していて、なんか心が洗われるような。
    大舞台でうまく弾けるのか、勝ち残っていけるのか、っていう部分ではハラハラさせられて、ちょっとサスペンスを読むようでもあり。
    なんだか、読みやすさとかかな?、ちょっとマンガっぽい感じもするんだけど、ほんとにおもしろかった。

    恩田さんて音楽に詳しい人なんだっけ。演劇界のことも書いてたし、なんでも書ける人なのか。すごく取材とかしたんだろうか。興味深い。。。

    出てきた曲のCDとかつくったらいいのに。買うわ。

  • 【直木賞作家 恩田陸インタビュー】構想から12年、『蜜蜂と遠雷』に込めた想いとその背景とは?
    https://xn--nckg3oobb0816d2bri62bhg0c.com/interview34-ondariku/

  • 天才を長い時間をかけて楽しませてもらった作品でした。

    天才って、天才な上に緊張しないし、自分を持ってて嫌な人でもないしズルすぎると思った。

    クラシックのコンクールなんて縁遠いし、むしろ苦手な部類ではあったが、出てくる少年少女のおかげで長い戦いも全然重々しくなく予選が進む度に頑張れと素直に応援している自分がいました。クラシックに対する先入観なくなったのが1番の財産になりました。(自分の視野を広くするきっかけにもなったし)

    読み終わって直ぐにピアノコンクールの動画を見まくりましたが、技術や良し悪しは本読んだだけて直ぐにはわからないものですね、これから本に出てきた曲を少しずつ聞いていこうと思います。

  • とても有名な人なのにこれまで読んだことがなかったように思う。高校の司書の先生のオススメ本紹介で読んでみたくなった。
    ピアノコンクールを舞台に、出場者(コンテスタントというのか)のドラマが描かれている。音楽に造詣が深くなくても文章で表現されるその曲の世界観が美しく表現されていて、取り上げられた曲をじっくり聴いて見たくなった。
    その上でこの本を読んだらさらに感動が深くなるような気がする。
    途中、高石さんが思ったより早く退場してしまったのが意外でしたが、その後の展開は予想どうりでした。
    ところどころに泣き所が散りばめられていて、ハンカチを脇において読んでいました。
    あー。コンサートとか行って生演奏が聴きたくなる。

  • 天才と、努力家、夢追い人、現実を生きる人。
    コンクールの中で、それぞれがコンプレックスの中でどう音楽と向き合って勝利を勝ち取るか。
    音楽くわしくなくても、巧みに描写してくれるのでのめりのめたりすごくおもしろかった!
    のだめ的に実写してほしい!

  • 濃厚な音楽の世界。
    音痴で音楽を聴く習慣がなく、タイトルを見てもどんな曲か、わからないわたし。そのわたしを音楽の世界に連れて行く。
    あー、きちんとコンサートを聴いてみたいな。

  • 音楽家とは小説家とも似ている。色々な物語、情景を音楽で表現している。
    読んでいてピアノを弾きたくなる本。

  • 舞台が新鮮。幾通りもの表現がうまい。

  • 第156回(2017年)直木賞受賞作であり、2017年本屋大賞受賞作。とても面白く、一気読みしてしまった。友人や親にも勧めたい本。
    国際ピアノコンクールを舞台に、コンテスタントが競い合っていく物語。ありがちな天才ピアニストの話ではなく、登場人物1人1人が生き生きと描かれておりとても共感する。コンテスタントだけでなく、審査員・ステージマネージャー・調律士なども光が当たっており、コンクールを支える仕事も知ることができる。
    音楽というテーマは、言葉で表現するのがとても難しいが、恩田さんの表現力は圧巻。読みながらクラシック音楽が頭の中を流れてくる。もちろん知らない曲も多かったため、登場人物達が弾く曲を調べて聞きながら、物語に浸ってみたら、世界観の深みが増した気がする。
    音楽は世界の共通言語であり、日常が音楽であふれていることを思い出させてくれる1冊。

  • 「夜のピクニック」以来と言っていいくらいご無沙汰していた著者だが、直木賞受賞祝いという事で読んでみたが、夢中になって読む事になった、一気読みしたいが章ごとの余韻も楽しみたくなる素晴らしい物語の折重なりであった。音楽表現ではいままで中山七里やのだめカンタービレに感心していたが、それらを上回る表現力であった。物語は「花の24年組」の漫画家たちを思い起こされる何ともドラマチックな展開で、本屋大賞も取るのではないだろうか。これは絶対映像化を望みたいところだが亜夜はやはり広瀬すずになっちゃうのかな。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

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