- Amazon.co.jp ・電子書籍 (361ページ)
感想・レビュー・書評
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リアルさに引き込まれた。少年の頃、パイロットになりたかったおじさんとしては、知識欲も満たされて満足。著作の一気読みしようかな。
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著者は元(おそらく国際線の)パイロットであり、航空機操縦に関する小説を数作残している。長距離の国際線に乗る機会が多い私としては、離陸から到着までのコックピットの中の様子がよくわかって、興味深かった。乗客として機内にいるだけでも、離陸や着陸は緊張するものだ。機長や副機長のプレッシャーはすごいのだろう。
ストーリーは機長に昇格して間もない登が、ベテラン監査人から機長としての運航技術のチェックを受けるというもの。成田からニューヨークまで飛ぶ設定だが、クリスマスのニューヨークには悪天候(吹雪)が待ち受ける。登は飛行技術に関しては自信があり、コンピューターによる自動飛行は不要と思っている。
パイロットが、これほどまでに燃料の残りをヒヤヒヤ気にしながら飛んでいるとは知らなかった。航空機にはかなりぎりぎりの燃料しか積まれていないようだ。また、気象に関する深い知識も必要で、飛行機をなるべく揺れないように飛ばさなければならない。目が覚めたのは、「安全」という言葉は第三者からの見方で、パイロットが目指すものではない、ということ。チェックをする人は、自分の家族をその飛行機に乗せられるかというところから見るようだ。
飛行機のテクニカル用語は元が英語のようで、カタカナが多く読みにくいが、機長としての心構えなど初めて知る内容も多く、楽しめた。 -
最高に面白かった!コックピットで一緒にフライトしているような感じで読めます。もっと早く読んでおくべきだった!