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- / ISBN・EAN: 4523215136921
感想・レビュー・書評
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よく「沈黙」という行がキリスト教にはあると聞くが、どのようなものか、その一端がわかる。
非常に静かなDVDだった。
映画館に観に行きたかったが、遠くて断念したのだが、観てからやっぱり映画館でみればよかったな、と思った。
これを見てから、遠藤周作の『沈黙』を読むと、ちょっとなるほどな、と小説についても思うところがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
修道院での生活が、その静寂な生活そのままに、撮影されている。
祈りの場面、深く雪に閉ざされた修道院の場面、そして、何気ない日常の場面がじっくりと心の中に焼き付けられた。 -
2014.9 劇場鑑賞記録転載。
フランスでもっとも厳格な修道院。1984年に取材を申し込み。16年後、「準備が整った」との連絡が入る。
条件。照明なし。ナレーションなし。BGMなし。立ち入りは監督一名のみ。
こういう世界があるのだ、こう人がいるのだ、と。孤独に聖書と向き合い、神に祈る。日曜日の午後、ひと時だけ仲間との会話が許される。
照明を使えないから修道院の中は暗くてよくわからない、というかまず時間がよく分からない。暗闇に浮かぶろうそくの映像。聴こえてくるグレゴリオ(あるいはもっと古い?)聖歌。あー礼拝堂で歌っているのか。「修道院の朝はXXXから始まる」的なナレーション、字幕は一切なし、万事を想像するしかない。
日が差し込むと白い漆喰の壁が美しい。フェルメールの絵のような、というか。
帳簿の管理にパソコンも使う。出張で飛行機にも乗る。会話をしてもよい日曜の午後にはスキーに興じたりもする。そして日々の生活はあくまで静かで無駄がない。
そういえば、以前「NHKアーカイブス」で永平寺密着ドキュメンタリーっていうのをやっていた。宗派の違いを越えて、何か共通するものはあったように思う。
3時間、本当に映像のみ。私も途中ウトウトした場面があったことを告白します。
それでも、私にとっては映画館で観ないともう観ないまま終わってしまう類の映画。観た意味はとてもあった。 -
◆きっかけ
以前から気になっていたのが講座ブログで紹介されていて改めて気になって。2017/8/23