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- / ISBN・EAN: 4988013149595
感想・レビュー・書評
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移民大国フランスの世相をコミカルに描いたコメディ映画。
フランスのシノンに住むカトリック教徒で白人のヴェルヌイユ夫婦には四人の娘がいた。
なんと、既婚者上三人の娘婿は、それぞれユダヤ系、アラブ系、中華系のフランス人。
異なる宗教と風習、歴史的対立の経緯や政治問題から、皆で集まると、互いへの差別発言が飛び出して常に口論となってしまう。婿同士も敵愾心があってどうも仲は良くない。
親族関係に疲れた夫妻は、まだ独身で末娘のロールの結婚に期待をかける。
なのにロールが連れてきた婚約者は、カトリックだけどコートジボワール人の黒人青年で…。
衝突しながらもそれぞれが歩み寄って仲の良い家族となっていく様が、明るく軽いタッチで描かれていて、とてもサラリと観ることができます。
ただ、このテーマでこれだけの基盤をそろえたのなら、もっと掘り下げて描いても良かったのにな…と思うくらい、あっさりしてるのが少しもったいない気もしますが。
でも、あまり現実的に掘り下げすぎると、どうしても解決できない重い課題が片付かなくて、肝心の仲良くにたどり着けないままのかも、と思ったり。
ともかく、社会問題を感じながらも気楽に観られるコメディとしては良作の部類だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これぞフランスのエスプリ!って感じ
見ているだけでハラハラするようなジョークの連発。
時に本気で怒りながらも、その積み重ねで歩み寄っていく。
政治に国境に食文化、宗教
皆本音を言えば、生まれ育ったものが一番。
けど知り合って手を握ることはできる。
やっぱフランス映画の音楽は好き
ジョークの線引きも、謝り方も納得いく描き方。 -
四姉妹がそれぞれユダヤ人、アラブ人、中国人と結婚し、苦悩するフランス人両親。何とか慣れてきたところに末の妹の結婚相手が黒人と分かり。。。
これは面白い!
人種系の際どいギャグがただ満載なだけでなく、差別されてるとされる側の差別意識も描いている点が素晴らしい。
差別しないって難しい。というより、全く差別意識がなく生きてはいけないのだろう。だからこそ、交流することが大事になるのだろう。
こういう映画がクオリティ高くつくられるあたりにフランスという国の懐の深さを感じる。日本でもだんだんこういうことが増えてくるのかもしれない。。。 -
多様な人種が混在するフランスを背景に、4姉妹の結婚相手をめぐる騒動を映し出すコメディー。敬虔なカトリック教徒のヴェルヌイユ夫妻。
3人の娘たちがアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚。さらに末娘はコートジボワール出身の恋人を連れてくる。 -
四姉妹の姉三人が国際結婚。カトリックを望む両親は末娘に望みをかけるが、彼女の彼氏はアフリカ系だった。
多文化共生について学べる作品。
婿たちがどんどん仲良くなっていくのがイイ。
結局「よく知らない」ってだけなのかもな~。 -
映画天国でやってたので見たけど、面白かった!
また見たいかも〜
ブルジョワのフランス人の娘が次々移民の男性と結婚して、伝統的なカトリックのフランス人両親がやきもきする、って話。
フランスの移民問題をコミカルに描いているけど、フランス人のこの年頃の人って本当にこんな感じなんだろうなぁ笑
コメディなので不快感がある感じではないんだけど、序盤は感覚が差別的すぎてあんまり共感出来なかった笑
ただ最後は人間同士分かり合えた感じで、そうそう、結局差別ってそういうところで乗り越えるんだろうなって心がスッキリする映画でした。
面白いし、学校とかで見ると良いんじゃないかな! -
こういう差別って、どこにでもあるんだなあと妙に感心してしまった。日本だと、もっとねちっこくなるのかな。
いろんな違いや気持ちを乗り越えて、どんどんみんなが家族になっていくのが、見ているこっちも嬉しくなった。
お婿さんたち、最高。 -
多国籍な娘婿を通してフランスが抱える移民や差別をかなりユーモアを交えて描いている。日本人が同じ調子の映画を製作したら炎上しそう…。
フランスに憧れを抱き好きな人って多いけど、フランス人が優れた人格者でもないことがわかる。でもそれなりに多様性を受け入れて人生を楽しめる気質はいいなぁと思った。