サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 [Kindle]

制作 : 柴田裕之 
  • 河出書房新社
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (298ページ)

感想・レビュー・書評

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  • サピエンスの起こした第三の革命である「科学革命」以後、現在までの到達点を踏まえて、今後サピエンスが取り得る未来を提示する。これだけの大著を、退屈な部分なく読ませ切ってくれる著者に脱帽。それと共に、サピエンスは今、第四の革命期に入っているのではないかと感じざるを得ない。コンピュータ、人工知能、遺伝子工学などの急速な発展は、まさにサピエンスが、進化に依らず、突然「種」を生み出し得る段階に足を踏み入れているわけだ。なんだか、あんまり明るい展望を描けないのは、僕の幸福感知レベルが低いということなのだろうか。。

  • Amazon Audible にて。
    直近の500年くらいの科学革命について。
    無知の知、未来が今より良くなるという実感が近代特有のものだという点などは面白かった。
    ただ終盤の幸福の定義の話や生命科学の行く先については、ちょっと冗長な気がした。今後の人類の展望を、サピエンス全史という視点から見ようとするとそうなるのかもしれないけど。

  • 2018年12月④

  • 上ほどの良さはなかった。自分のバックボーンがない部分なのか、宗教とかテクノロジーの部分、なぞ。

  • 大著の上巻に続いて、下巻をkindleで読了。
    現人類であるホモ・サピエンスとはいったい何者なのか。これが本書の主題だ。そして、その解読を試みる著者はまるで遠く地球の外にいて、そこから地球上のホモ・サピエンスの進化と行動をつぶさに観察しているかのようだ。ネアンデルタール人などヒト属は他にもいくつか存在したが、なぜホモ・サピエンスだけが生き残ったのか。それは、多数の見知らぬ者同士が協力して、物事に対処することを覚えたためで、そして、この能力の取得を可能にしたのは、他の生き物が決して持つことがなかった「想像力」を身につけたからだと解く。これによって、人類は「共同主観」を持つに至る。この考えを軸に俯瞰すると、人類が過去から現在まで共有しているあらゆるものの誕生と変遷が説明できてしまう。伝説や神話から、貨幣、帝国、宗教、科学まで。
    この視点で歴史の教科書の1ページ目が書かれたなら、より多くの若者が歴史に興味を覚えるだろう。著者は『歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を広げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ』と言う。そして、最終の第20章では、その可能性についてしっかり言及する。AIという言葉こそ使っていないが、それがもう現実のものになっていることをふまえた著者の指摘は、第19章まで読んだ読者なら唸らざるを得ないだろう。

  • 生物としての人類から、古代史、現代における環境破壊まで。こういったテーストの本を読むと毎回思うのが、「地球環境にとっては人間はいないほうが良いのだろうが、そうなってしまうとそう思う主体がいなくなってしまう」。

  • 帝国、科学、資本主義のループ。
    帝国が安定すると科学が栄える。
    科学は「無知」を認めさせた。
    無知は成長の原動力になる。
    その概念は将来への期待につながり、
    信用は資本主義につながってゆく。



    一神教「神は存在する。神はわたしに何を欲するか」
    仏教「苦しみは存在する。それからどう逃れるか」

    ヨーロッパの帝国主義は、無知からスタートして、新たな知識と領土を求めて発展した。それまでの事業は自分たちは何でも知っていると思っていた。
    探検して征服したいというあくなき野心。遠くに行きたがる。

    知識を得ることはいいことだ、という考え。
    帝国のイデオロギー。

    将来を信頼できれば、信用が生まれ、経済が成長する。
    資本主義。

    自然破壊ではなく、自然変更。

    国家と市場は、個人にとっての親。

    国家ではなく、消費者部族というコミュニティの成立。
    新しい部族。

    戦争よりも平和によって設けられる時代。
    農耕経済から、貿易経済への移行によって。

    ・日本が平和なのは、資源がないから。侵略される価値がないから。

    オーガスムが一瞬なのは、次への行動を喚起するため。

    幸せは、身の内から発生する。(主観的厚生)

    ★歴史を研究するのは、未来を知るためでなく、現在が偶然性で成り立っていることを知るため。つまり、未来には、想像しているよりもずっと多くの可能性がある。

  • 何点か矛盾する著者の主張もあるが、これだけ長ければそれらも仕方ないのかな、ってことで星4つ。

  • ホモ・サピエンスの歴史を生物学的、社会学的に記述した本。筆者が認知革命と呼ぶ、人類がイメージを共有するやり方が社会を作り変化させ、人類を発展させていっているととく。宗教、科学、資本主義と言ったイデオロギーが社会を変えていくことが書かれている。未来についても書かれており、遺伝子改変やAI、サイボーグについて書かれており、人類が人類以上のものを産み出すシンギュラリティについても述べられている。歴史を人類の共通意識の変化で捉える方式は面白いと思った。また、社会の発展により果たして人類が幸福となるのか、という命題にも考察している。そこには若干の異論があったが、幸福というのは主観的なので、しょうがないだろう。最後は少しダラダラしていたが、良書であろう。

  • ホモサピエンスたる我々が有史以前から今日まで、どんな感じで来たかの壮大な叙事詩。全体を通して、サピエンスひでぇ。他のホモ属や大型動物をコテンパンに絶滅させた挙句、同種内でも植民地や奴隷にもまぁ酷い酷い。けどそれが、人間なんだなーと改めて。認知・農業・科学の三代革命の話はとても面白かったし、納得しきりだった。良い本だった。

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著者プロフィール

ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。専門は世界史とマクロ・ヒストリー。
オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、エルサレムのヘブライ大学歴史学部で終身雇用教授として歴史学を教える。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。
著書『サピエンス全史』は世界的なベストセラーとなった。2015年にヘブライ語で"Homo Deus: A Brief History of Tomorrow"を出版。その翻訳書『ホモ・デウス』が2018年9月に刊行される。

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