LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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  • 無形資産には3種類ある。
    ①生産性資産・・・スキルや知識など。
    ②活力資産・・・健康、友人関係、家族関係など。
    ③変身資産(100年ライフを生きる上で大きな変化を経験し、多くの変化を遂げるために必要な資産)・・・自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワーク、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていることなど。

    3種類ともすべて大事だが、③の重要性が本書で強調さているのは想像に難くないだろう。

    従来は、勉強期間、仕事期間、引退期間の3ステージで人生は構成されていたが、人生100年時代においては3ステージで乗り切るのは難しい。
    財政的・金銭的・心理的・肉体的・社会的など、あらゆる面で、3ステージの考え方は非現実的となる。

    ハイテク化が進み、変化の激しい現代において、20代前半までに学んだ知識だけで、長い仕事期間を乗り切ることは困難だ。
    途中で学び直したり、自分の人生について考え直す期間を設けるなど、柔軟に変化していくことが非常に大切になってくる。

  • 読もうと思った理由
    生き方への指南が多数書かれていると思ったから

    気づき
    ・一斉行進が終わる。今日の社会はエイジとステージが
     一致することを暗黙の前提にしている部分が多い。企
     業の人事制度、マーケテイング、法律にもこの前提が
     しばしば根を張っている。そうした制度を変えなくて
     はならない
    ・選択肢をもっておくことの価値が増す。選択肢に投資
     し、選択肢を残すことは人生計画の欠かせない一部に
     なる
    ・夫婦2人ともマルチステージの人生を実践する場合は、
     いずれかが新しいステージに移行する際に互いの役割
     を調整し、人生のさまざまな時点でサポートし合うこ
     とが必要だ。家族のあり方は昔に比べて大幅に多様化
     する
    ・100年ライフに備えるためには、無形資産と有形資産
     (お金)とのバランスを取ることが欠かせない
    ・学び方も大きく変わる。とくに「経験学習」の比重が
     大きくなるだろう。雇用主も机上の知識だけではな
     く、実際の問題解決能力をもっている人物を欲しがる
     可能性が高い
    ・脳は鍛えられる
    ・過去100年間は商業化された娯楽の消費活動を中心と
     するレジャー産業が台頭したが、今後は個人レベルで
     の自己改善への投資活動に力を入れるレジャー産業が
     発展するかもしれない
    ・100年ライフでは人々に自己効力感と自己主体感をも
     たせ、計画と実験と習熟を後押しすることの重要性が
     高まる。教育機関と政府はそのために貢献することが
     できる

    今後の人生100年時代に対する生き方についてかなり考えさせられました。複数の選択肢をもっていたいと思いました。

  • 途中までだった積読消化。
    人生100年時代の考え方のもとになった本。
    欧米的な雇用体系・社会福祉制度に基づいて3世代のライフプランの違いを説明しているため、日本式の人生100年時代にそのまま置き換えることはできないが、日本でも伝統的人事制度(終身雇用、年功序列、新卒一括採用、企業年金、健康保険)の崩壊と人材流動化が進む中で、将来的には同様のキャリア観念に収束していくのだろうと感じた。

  • 購入本。100年時代の人生戦略。2017年ビジネス書グランプリ。引退の常識が変わる。
    ・広く多様性に富んだ人的ネットワークに触れることが大切
     変身のきっかけになりうる。何を知っているかでは無く誰を知っているかが重要
    ・引退時には、有形資産の構築は無理だが、無形資産の構築に多くの投資が出来る。
    ・現役時代の50%の資金で生活費を抑える努力をしていく必要がある。(家持の場合。無ければ、70-80%の収入が必要)
    ・1人の生活になったときは、マンションを貸してその資金でを借りると余裕が出来る。
    ・50歳以降金融分析能力は、落ちて行く。早くポートフォリを確立する事。
    ・子供に早く資産を公開したり、渡してはならない。
     思いも寄らぬ悲劇が発生するかも。
    ・すべての結婚の半分は離婚で終わる。が、離婚のコストは大きい。
    ・年齢を基準に考えることを改めるマルチステージ時代
     性別、肌の色、年齢差別が禁じられてくる。

  • 2016年の出版当時、大いに話題になった。
    今さら読了。

    シンプルに「長生きは良いこと」、そして「若者は準備を始めている。君ら中年には奇妙に見えても『最近の若い者は』と叩いたらだめ」ということ。
    そして中年(40代)も、この新しいムーブメントの中でせっかく長くなった人生を楽しめるということ。

    百年時代の特徴。それは要するに「多様性」だ。若年、勤労、老後の「3段階」が崩壊し、マルチステップの時代になるのだから、どのタイミングで学び、働き、休み、また働くか、そのルートは人それぞれになっていく。

    それに対応する政府の動きが遅い、それは万国共通だ。そして、投票に年寄りしかいかない、これも万国共通だ。
    だからこそ自分で考えることの意義は大きい。

    大事なのは、自分が望む方向を選び取るための「資産」。もちろんお金だけではない。友人、学力、健康、自分を動かす(私の言葉で言えば)「胆力」。
    なるほど。

    そのとおりだが、しかし人生50年の時代にも必要なものは結局変わらなかったんじゃないだろうか。

    最後は自分。そういうよい意味で当たり前の感想。

  • 我々は、3ステージ制の崩壊寸前の時代に生きている。人生100年時代においては、そもそも過去の産物である3ステージ制が役に立たなくなるからだ。マルチステージを生きることを前提とすると、職業選択、学習・教育の選択、パートナーの選択に大きな影響を及ぼす。企業や政府が大きく変わるのには、変化が求められるスピードに対して概して遅れるケースが多い。すなわち、「今、自分自身が主体的に行う選択」というものは、あとから見たら「先見の明がある選択」となってモデルケースになる可能性を秘めているということだ。
    ここから言えることは、決して伝統的職業体系が私たちのこれからの生き方に適合しているわけではないし、更にはそれが「正しい」生き方であるとは限らない、ということだ。むしろ、自己決定による選択権を自ら放棄している、試行錯誤していないという面で、特に将来の自分に対して罪深き行為なのかもしれない。世の中に使われる立場から、自らの足で考えられる、世の中を活用する立場に移行していく。そのためにはトライ&エラーのリスクを受け入れてでも様々な実験・検証にチャレンジしていくのがこれからの正しい姿なのかもしれない。

  • 以前参加した男性育休のイベントで
    大手総合商社の方が
    「この本を読んで育休取得を決意した」と言っていたので、
    自分も育休をどんな機会として捉え、どう過ごすか考える為に読んだ。
    想像以上に人生の多岐について考えるきっかけになった。
    自分はキャリアの意思決定が変わった。

    読む前は「ライフワークバランス!」的な本かと思っていたが
    無形資産(家族や友人、健康、知識など)
    を有形資産(お金・家)と同等に重要視する

    というのが主題。
    この二つが両輪なのでお金を稼ぐこともやはり重要。
    大事なのは多忙と余暇を選択できるようになること。

    また、好きな一文がこれ。
    『幸せを支えるのは
    ①愛 ②愛を蔑ろにせずにすむ生活 である』と。

    お金とかは②のためにとても重要だけど、
    それで愛を蔑ろにするなら本末転倒。逆もまた然り。

    自分の中の色んな優先順位が整理される一文。

  • 健康寿命100年にむけて、どういう観点でプランしていくかを考えさせられた。
    けど、ぶ厚い割に要点は少ない印象。

    ・金銭的要素-非金銭的要素、経済的要素-心理的要素、理性的要素-感情的要素のバランスをとって考える

    ・3つのステージ「教育、仕事、引退」
    ・無形の資産「生産性資産(生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素)」「活力資産(肉体的・精神的な健康と幸福)」「変身資産(自分についてよく知り、多様性に富んだ人的ネットワークを持つ、新しい経験に対して開かれた姿勢をもっている)」

  • 人脈を増やすこと。
    自己投資、できることの選択肢を増やしておくこと。
    お金の投資もしておくこと。

    あーあ、なんかしんどいよね。

  • 社会が変化しているのは実感するが、どのような方向に行くのか見通せない、自分はどう対処すべきなのかがわからない。
    そのような“焦り”を鎮める意味でも、ヒントになりそうな書籍を読むようにしています。
    この本も、日本語に翻訳されて話題となっていると知り、読んでみることにしました。

    冒頭でまず、「いま先進国で生まれている子供の半数以上は、105歳以上生きる」という驚きの統計的推計値が示されます。
    その上で、その「長い生涯」を生きていくには、これまでのロールモデルではない、新しい人生設計に見直す必要があると、説いています。

    そして、お金、働き方、人間関係といったさまざまな切り口で、年代別のモデルを示しながら、新しい時代に合った、人生設計を提示しています。

    寿命予測については複数の説があるようですが、今言われている平均寿命以上に長い生涯になるということ、そしてその前提で、人生設計を見直すべきだという著者の主張には、頷かざるを得ないなと感じました。

    教育を受ける期間、その能力を労働という形で発揮する期間、それを経ての引退期間。
    年齢によりくっきりと、人生を3つのステージに区切るということが、これからは出来なくなる。
    厳しいように感じますが、著者が書いているように、それをチャンスと捉え前向きに対応する、という道もあるのだと受け取りました。

    すぐに何かの行動に繋げられるかは自信がありませんが、「考えを改めなければ」と気づかせてもらえた一冊でした。
     .

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネススクール教授
ロンドン・ビジネススクール教授
人材論、組織論の世界的権威。2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。2013年のランキングでは、「イノベーションのジレンマ」のクリステンセン、「ブルー・オーシャン戦略」のチャン・キム&モボルニュ、「リバース・イノベーション」のゴビンダラジャン、競争戦略論の大家マイケル・ポーターらに次いで12位にランクインした。

組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる。

邦訳された『ワーク・シフト』(2013年ビジネス書大賞受賞)、『未来企業』のほか、Living Strategy, Hot Spots, Glowなどの著作があり、15を超える言語に翻訳されている。

「2020年 『超訳ライフ・シフト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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