LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT [Kindle]

  • 東洋経済新報社
3.89
  • (103)
  • (130)
  • (87)
  • (23)
  • (3)
本棚登録 : 1794
感想 : 153
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (407ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【長寿を厄災ではなく恩恵にする】

    100年生きる時代には
    教育→仕事→引退(3ステージ)
    この生き方は古い

    時に苦しくなる程自分と向き合い
    私はどういう人間かの答えを探る

    自己効力感と自己主体感を持って
    マルチステージを生きなければ
    不快で残酷で長い老後が待っている

  • 2016年の出版当時、大いに話題になった。
    今さら読了。

    シンプルに「長生きは良いこと」、そして「若者は準備を始めている。君ら中年には奇妙に見えても『最近の若い者は』と叩いたらだめ」ということ。
    そして中年(40代)も、この新しいムーブメントの中でせっかく長くなった人生を楽しめるということ。

    百年時代の特徴。それは要するに「多様性」だ。若年、勤労、老後の「3段階」が崩壊し、マルチステップの時代になるのだから、どのタイミングで学び、働き、休み、また働くか、そのルートは人それぞれになっていく。

    それに対応する政府の動きが遅い、それは万国共通だ。そして、投票に年寄りしかいかない、これも万国共通だ。
    だからこそ自分で考えることの意義は大きい。

    大事なのは、自分が望む方向を選び取るための「資産」。もちろんお金だけではない。友人、学力、健康、自分を動かす(私の言葉で言えば)「胆力」。
    なるほど。

    そのとおりだが、しかし人生50年の時代にも必要なものは結局変わらなかったんじゃないだろうか。

    最後は自分。そういうよい意味で当たり前の感想。

  • 「人生100年時代をどう生きるか」をテーマに描かれています。

    「さまざまな世代の人と知り合い、アイデアと情熱を共有する」
    家庭や職場の中でどのような変化が起き、多世代とどのように過ごしていくかについて書かれています。長寿化になれば人間関係や、関わる人、世代も変わっていきます。
    私はチームビルディングを通して、さまざまな世代の人と関わり、交友関係の幅も広がっていきました。「ふるさとグルメてらす」や「ずんだらぼ」などの事業が立ち上がったのも人との出会いがあったからです。
    この本にあるように「時間の使い方、新しいステージで何をするか」を考え、
    20代は人と、30代は地域と、40代は社会と、50代は日本と、60代は地球と仕事をするビジョンを掲げています。

    悔いのない日々を送れるように、家族や仲間、これから関わる人も大事にしてステージアップする人生にしていきます。
    どの世代の方にもオススメできる一冊です。

  • 健康寿命は確実に伸びていて、ざっくり、100年くらいは生きる時代になっている。そうなっているのに、現代の3ステージ(学習、仕事、老後)の生き方って大丈夫なのか?と。良い人生を送りたければ、よく考えて計画を立て、金銭的要素と非金銭的要素のバランスをとることが大事なんじゃない?と問題提起。

    全般を通じて、金銭的要素(有形資産)、ようはお金の問題について多くの紙幅がさかれている。

    この本の著者は、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットというロンドン・ビジネス・スクール経済学教授。どうりで、書籍全般的に引用マークが多い。

    40代が微妙な立ち位置で、20代くらいは、人生をマルチステージで考えた方がいいんじゃないかと。60歳で定年したとして、40年生きるとしたら、どうするの?に対して、「長生きの厄災より恩恵を大きくするためには、変化を遂げ、変身し、実験しなくてはならない。」とな。

    無形資産については、「本書では信仰や宗教の問題には踏み込まないが、信仰の篤い人にとっては、信仰こそ、明らかに最も重要な無形の資産だ。よい人生を生きるためには、この「資産」を支え、はぐくみ、それに投資する必要があるだろう」とも。

    将来について、なんとかなるだろうって、思っていたし、今でも少し思ってるが、
    気にせざるおえないお金の問題に対して、「仕事関係の知識と同じように、金融に関する知識も本腰を入れて学ぶべきだ」ということは、参考にしたい。

  • 同じことが何度も繰り返し論じられており冗長。
    本書の目的上仕方がないが、絵に描いた餅を延々見せられるのをいつ終わるかと我慢しながら読み進めて、後半の章で冒頭と大差ない話が繰り返され始めてがっかり。
    内容は知って損はないが10分要約で十分。

  • 行き当たりばったりな人生を送ってきた身としては「無理ー!」と叫びたい所でしたが・・・これから先、自分がどのような人生を送りたいのか、最後はどうありたいのか。予測不可能な未来に柔軟に対応出来るような力を養い、道筋を見つけていくことが、大事なんだなあと感じました。

  • 人生長いから諦めないよ

    生産性資産、活力資産、変身資産

    資産をまだまだ増やす。
    今の子どもたちはもっと長生きになるよ。親世代も諦めずにスキル・資産を磨こう。

  • 私達はいま途方も無い変化のただなかにいるが、それに対して準備できている人はほとんどいない。
    自分の人生を自分で決めることにはリスクがついてまわる。

    学び直しとスキルの再構築に投資する必要がある。

    1.生産性資産
      ・所得を増やすのに役立つ要素
      ・スキル
      ・知識

    2.活力資産
      ・健康
      ・友人関係
      ・パートナー家族

    3.変身資産
      ・自分について知っていること
      ・多様な人的ネットワーク
      ・新しい経験について開かれた姿勢

    前述したように、ものごとに習熟するうえでカギを握るのは、自己効力感(自分なら できる、という認識)と自己主体感(みずから取り組む、という認識)

  • 読み手の年齢によっても受け取り方は異なると思う。自分は30半ばなのだが、なんとなく今の定年よりも長く仕事はするだろうなぁ、という意識は元々あった。この本を読むことでよりそれが現実的であり、ではどう働くかというところがよりイメージしやすくなった。
    自分は年だからと自分の頭をアップデートすることを怠るのは危険であり、常に新しいものを意識的に取り入れていきたいと改めて感じた。
    本書で金融資産以外の無形資産の重要性がなんどかでてきた。活力資産、生産資産、変身資産と言う概念を導入し、これらをどうマネジメントするかという視点でマルチステージの人生を提唱しているのが面白かった。
    無形資産のマネジメントはこれから意識していきたい。
    マルチステージの人生が広がっていき、多世代での交流が活発になるのはとてもいい未来だし、そうなっていってほしい。

  • 読もうと思った理由
    生き方への指南が多数書かれていると思ったから

    気づき
    ・一斉行進が終わる。今日の社会はエイジとステージが
     一致することを暗黙の前提にしている部分が多い。企
     業の人事制度、マーケテイング、法律にもこの前提が
     しばしば根を張っている。そうした制度を変えなくて
     はならない
    ・選択肢をもっておくことの価値が増す。選択肢に投資
     し、選択肢を残すことは人生計画の欠かせない一部に
     なる
    ・夫婦2人ともマルチステージの人生を実践する場合は、
     いずれかが新しいステージに移行する際に互いの役割
     を調整し、人生のさまざまな時点でサポートし合うこ
     とが必要だ。家族のあり方は昔に比べて大幅に多様化
     する
    ・100年ライフに備えるためには、無形資産と有形資産
     (お金)とのバランスを取ることが欠かせない
    ・学び方も大きく変わる。とくに「経験学習」の比重が
     大きくなるだろう。雇用主も机上の知識だけではな
     く、実際の問題解決能力をもっている人物を欲しがる
     可能性が高い
    ・脳は鍛えられる
    ・過去100年間は商業化された娯楽の消費活動を中心と
     するレジャー産業が台頭したが、今後は個人レベルで
     の自己改善への投資活動に力を入れるレジャー産業が
     発展するかもしれない
    ・100年ライフでは人々に自己効力感と自己主体感をも
     たせ、計画と実験と習熟を後押しすることの重要性が
     高まる。教育機関と政府はそのために貢献することが
     できる

    今後の人生100年時代に対する生き方についてかなり考えさせられました。複数の選択肢をもっていたいと思いました。

  • 途中までだった積読消化。
    人生100年時代の考え方のもとになった本。
    欧米的な雇用体系・社会福祉制度に基づいて3世代のライフプランの違いを説明しているため、日本式の人生100年時代にそのまま置き換えることはできないが、日本でも伝統的人事制度(終身雇用、年功序列、新卒一括採用、企業年金、健康保険)の崩壊と人材流動化が進む中で、将来的には同様のキャリア観念に収束していくのだろうと感じた。

  • 購入本。100年時代の人生戦略。2017年ビジネス書グランプリ。引退の常識が変わる。
    ・広く多様性に富んだ人的ネットワークに触れることが大切
     変身のきっかけになりうる。何を知っているかでは無く誰を知っているかが重要
    ・引退時には、有形資産の構築は無理だが、無形資産の構築に多くの投資が出来る。
    ・現役時代の50%の資金で生活費を抑える努力をしていく必要がある。(家持の場合。無ければ、70-80%の収入が必要)
    ・1人の生活になったときは、マンションを貸してその資金でを借りると余裕が出来る。
    ・50歳以降金融分析能力は、落ちて行く。早くポートフォリを確立する事。
    ・子供に早く資産を公開したり、渡してはならない。
     思いも寄らぬ悲劇が発生するかも。
    ・すべての結婚の半分は離婚で終わる。が、離婚のコストは大きい。
    ・年齢を基準に考えることを改めるマルチステージ時代
     性別、肌の色、年齢差別が禁じられてくる。

  • 我々は、3ステージ制の崩壊寸前の時代に生きている。人生100年時代においては、そもそも過去の産物である3ステージ制が役に立たなくなるからだ。マルチステージを生きることを前提とすると、職業選択、学習・教育の選択、パートナーの選択に大きな影響を及ぼす。企業や政府が大きく変わるのには、変化が求められるスピードに対して概して遅れるケースが多い。すなわち、「今、自分自身が主体的に行う選択」というものは、あとから見たら「先見の明がある選択」となってモデルケースになる可能性を秘めているということだ。
    ここから言えることは、決して伝統的職業体系が私たちのこれからの生き方に適合しているわけではないし、更にはそれが「正しい」生き方であるとは限らない、ということだ。むしろ、自己決定による選択権を自ら放棄している、試行錯誤していないという面で、特に将来の自分に対して罪深き行為なのかもしれない。世の中に使われる立場から、自らの足で考えられる、世の中を活用する立場に移行していく。そのためにはトライ&エラーのリスクを受け入れてでも様々な実験・検証にチャレンジしていくのがこれからの正しい姿なのかもしれない。

  • 以前参加した男性育休のイベントで
    大手総合商社の方が
    「この本を読んで育休取得を決意した」と言っていたので、
    自分も育休をどんな機会として捉え、どう過ごすか考える為に読んだ。
    想像以上に人生の多岐について考えるきっかけになった。
    自分はキャリアの意思決定が変わった。

    読む前は「ライフワークバランス!」的な本かと思っていたが
    無形資産(家族や友人、健康、知識など)
    を有形資産(お金・家)と同等に重要視する

    というのが主題。
    この二つが両輪なのでお金を稼ぐこともやはり重要。
    大事なのは多忙と余暇を選択できるようになること。

    また、好きな一文がこれ。
    『幸せを支えるのは
    ①愛 ②愛を蔑ろにせずにすむ生活 である』と。

    お金とかは②のためにとても重要だけど、
    それで愛を蔑ろにするなら本末転倒。逆もまた然り。

    自分の中の色んな優先順位が整理される一文。

  • 健康寿命100年にむけて、どういう観点でプランしていくかを考えさせられた。
    けど、ぶ厚い割に要点は少ない印象。

    ・金銭的要素-非金銭的要素、経済的要素-心理的要素、理性的要素-感情的要素のバランスをとって考える

    ・3つのステージ「教育、仕事、引退」
    ・無形の資産「生産性資産(生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素)」「活力資産(肉体的・精神的な健康と幸福)」「変身資産(自分についてよく知り、多様性に富んだ人的ネットワークを持つ、新しい経験に対して開かれた姿勢をもっている)」

  • 人脈を増やすこと。
    自己投資、できることの選択肢を増やしておくこと。
    お金の投資もしておくこと。

    あーあ、なんかしんどいよね。

  • 社会が変化しているのは実感するが、どのような方向に行くのか見通せない、自分はどう対処すべきなのかがわからない。
    そのような“焦り”を鎮める意味でも、ヒントになりそうな書籍を読むようにしています。
    この本も、日本語に翻訳されて話題となっていると知り、読んでみることにしました。

    冒頭でまず、「いま先進国で生まれている子供の半数以上は、105歳以上生きる」という驚きの統計的推計値が示されます。
    その上で、その「長い生涯」を生きていくには、これまでのロールモデルではない、新しい人生設計に見直す必要があると、説いています。

    そして、お金、働き方、人間関係といったさまざまな切り口で、年代別のモデルを示しながら、新しい時代に合った、人生設計を提示しています。

    寿命予測については複数の説があるようですが、今言われている平均寿命以上に長い生涯になるということ、そしてその前提で、人生設計を見直すべきだという著者の主張には、頷かざるを得ないなと感じました。

    教育を受ける期間、その能力を労働という形で発揮する期間、それを経ての引退期間。
    年齢によりくっきりと、人生を3つのステージに区切るということが、これからは出来なくなる。
    厳しいように感じますが、著者が書いているように、それをチャンスと捉え前向きに対応する、という道もあるのだと受け取りました。

    すぐに何かの行動に繋げられるかは自信がありませんが、「考えを改めなければ」と気づかせてもらえた一冊でした。
     .

  • 私たちの寿命についての認識が変わりつつあり、今後は100才まで生きることが当たり前になる時代が、もうすぐそこまできています。そこでは今ままでの、生まれてから働いて引退してといった人生設計が成り立たなくなります。もっと長い間生きないといけないということは、もっと長く働かないといけないということでもあり、引退後が長くなり、そのための貯蓄も多くしなければならなくなるということです。そのためにどうするか。本書ではその未来の人生(しかし私たちが直面するものです)を、どのように設計するのかについて書かれています。具体的に個人としてイメージしやすいように書かれていますので、そのリアルさが伝わってきます。長く働くために、引退後の認識を変えるためにどうするのか。様々な示唆に富んだ内容で、キャリアを設計するうえで必読だと思います。

  • 飛ばし読みしつつ読了。前著読んだときも思ったのですが、おおよそサマリを理解するくらいが個人的にはちょうどよいです。テーマや課題感を掴んだら、あとは自分の日々の行動で何を変えていくかが大事かと。

    100年生きるかもしれないし、明日死ぬかもしれない。100年生きることを想定しながら未来に向けて変化とリスクを恐れない行動をしつつ、今この瞬間にどれだけ集中できるか、楽しめるか、噛み締められるか、を大事に思いながら生きていきたいと思う。

  • 2050年までに、日本では100歳以上の人口が100万人を突破する。すると、これまでの教育→仕事→引退という3.0のステージの生き方が通用しなくなる。100歳を寿命とすると、現行の65歳引退では金銭的にやっていけない。
    そこで、教育→仕事→教育→仕事→引退、といったような例えば40歳を過ぎても新たな仕事の教育を受けるといったロールモデルが当たり前の時代となる。科学技術の進歩によって、人間の労働時間は年々減って来ており、その空いた時間は、レクレーションではなく、リ・クリエーション(再創造)に使う必要がある。
    生涯今の仕事をするという考えは捨てて、組織に頼らずとも自分の力で食べていけるように、リ・クリエーションの努力を、並行して積み重ねていかなくてはいけない。

全153件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

リンダ・グラットンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
岸見 一郎
ウォルター・アイ...
クリス・アンダー...
ウォルター・アイ...
伊賀 泰代
岸見 一郎
アンジェラ・ダッ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×