ミッドナイト・バス (文春文庫) [Kindle]

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  • (2023/53)新潟の地方で長距離バスの運転手を務める高宮利一。妻と別れて16年、2人の子供は成人し独立した。自身も東京に住む30代の恋人との新たな展開へと進もうかと思っていた頃。息子や娘、元妻、長距離バスの顧客、娘の友人などの視点を交えた群像劇。家族、夫婦、親子といった関係について考えさせられながら、前を向いてそれぞれの道を歩み出すまでの物語。利一は僕なんかよりも親としてはずっとマトモで、我が身を顧みざるを得ない。。

  • 家族だからこそ、難しい距離感。
    家族だったとしても聞けない一言。
    でも、遠回りして、本人でない他人から聞いた話で納得できるのかな?という疑問も。
    本当に聞きたいことなら、勇気を出して本人の言葉で聞きたいと、私なら思う。

  • 夜行バスに乗ってみたくなる、そんな身近なお話だった。

    うまく言葉にできないで、結局離れ離れになってしまう…そんなこともあるだろうなとすごく共感してしまう。

    言葉だけじゃないだろうと思いつつ、言葉が足りないのは致命的だなと、妙に納得。


    祖父がいい役割を果たす。
    私もこういう存在価値のある人間になりたい。

  • 予想通りの展開で驚きはないが、読後感はよい。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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