THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本 [Kindle]

  • 太田出版
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感想・レビュー・書評

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  • 読みやすく、すごくわかりやすくておもしろくて、とてもとてもためになった。
    今の日本の、貧困、格差、保育、労働者、経済などの問題がよくわかる。
    イギリス在住で保育士の著者が日本滞在中に実際に、保育園やデモの現場、ドヤ街を訪れて現場の人たちの話をきくという構成も読みやすくて飽きないし、よかった。比べて語られるイギリスの状況も興味深い。
    労働者の問題と保育の問題が近い、つながりあるものだとか、日本では権利と義務がセットになってしまっている、とか、あらためてなるほどと思うこともすごくたくさんあった。
    イギリスでは、小学校でヴィクトリア朝時代について学んで人権とか社会格差とか貧困の問題を知る、っていうのがすごいなあと。オリバー・ツイストとか。日本じゃ、人権、なんてきちんと教わるかなあ。大人でもよくわかってないような。。。

  • 英国で保育士として貧困の現場で働く著者が見た日本の風景。
    階級社会、英国の現状との比較を興味深く読ませてもらいました。
    日本だと「保育」って、親に変わって面倒を見る・・というイメージがありますが、英国では結構自立を促すための教育、という役割も果たしているんですね。集団でおとなしく過ごすのが普通、な国内の保育の現場と比較して面白かったです。
    遠く離れたふたつの国で確実に進行する格差と貧困。有効な処方箋があるわけではありませんが、権利意識の低い日本では「自己責任論」が先行しているのに対して、さすが人権の先進国、英国では生き延びる権利としての人権意識が共有されているんですね。
    国内でもこの本で紹介されているように、当事者間での反貧困運動が存在するわけですが、それが社会全体で認識されているか・・となるとまだまだ、という印象です。もっと状況が悪化しなければ問題視されない、だとすると未来は暗いですね。

  • この数日、男性保育士に関する投稿がネットに増え、議論は性的なリスクに集中しているが、本質的な社会問題をすり替えられていることが、本書を読むことで見えてくる。
    「中流」を自称し、生活水準を徐々に下げている(下げられている)ことに目をそむける日本の実情。ネットに転がる情報を得意げにみている場合じゃないですわ。人間に、自分に、必要なものを、他人や社会のせいで見失ってはいかん。のだ。

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