週刊ダイヤモンド 2016年 10/1 号 [雑誌] (凄いネスレ)
- ダイヤモンド社 (2016年9月26日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910202411060
感想・レビュー・書評
-
事業の将来性を財務状況と市場から見極め、見込みのあるブランドを長期的視点で育てる。
市場は徹底した現地主義と、M&Aで開拓する。
これにより、ネスレは食文化自体を作ってきた。
次は食だけでなく、栄養、健康、ウェルネスの分野でも新たな文化を創出する。
ネスレがファイザーの乳幼児向け栄養補助食品部門を買収した際のアドバイザーが、当時ロスチャイルドのマクロン大統領というのには驚いた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネスレがアサヒ・キリン・JT・明治・サントリーの日本5社の合計を上回る売上高と営業利益をだしている企業とはまったく知らなかった。離職率も低いということだが、単に給与が高いという理由だけなのだろうか?人の働きやすさは給与だけではないはず。本誌では取り上げられなかった働きやすいシステムがなにかあるのではなかろうか。
-
課題対応のため、読みました。
・ローテクな食業界でも世界の時価総額ランキングで長年いるネスレ。
そのポイントとして
1、長期的な視点での事業戦略
ー 短期的な利益を求める株主を排除するため、上場はスイス市場のみ
ー 水の町の確保 村人に補助
2、M&A
ー 食のトレンドを構築してきた
3、CSV コーヒー農家の支援
4、事業仕訳ツール
儲かるか、勝てるか、赤字か⇨変化なければ売却
5、組織の規律と自由
ー 地域へ権限移譲
ー 経営のローカライズ
ー フィリピン 全方位戦略、BOP、ディストリビューター
ー 日本 離職率2%、月給の半分の退職金
6、ビジネスモデルの変化
ー ネスカフェアンバサダー
ー IOT化 見守り
ー 対PB EC化
7、ヘルスケア領域
ー バイタルデータに応じた健康食品や機能性食品など
ー 不足する栄養を特定し補う抹茶など
・ガスタービン
ー GE、シーメンス ビッグデータ活用した故障余地、効率化支援、天候などを基にした風力発電などの複数の電力でのアロケーションの最適化
ー 三菱・日立連合はセンサー付きが少ない。おもてなしサービスで差別化 -
フィリピンはネスレ王国。1つは競合を寄せ付けない圧倒的な商品力、現地のニーズに合わせた販売方法。
-
パイロット不足。。。
-
ネスレ特集
2016年時価総額は25.8兆円で世界第13位。
主力商品はネスカフェ、ペリエなど各種ミネラルウォーター、キットカット、ハーゲンダッツなど。
売上高は9兆3000億円で、日系食品メーカートップ5社を合わせても敵わない。
食は文化、という思想のもと、長期に亘り腰を据えて文化そのものを作り出す戦略。日本企業など通常は長期戦略を実行しようとすると、株主の反発に合うが、ネスレは四半期決算を開示する必要のないスイスのみに上場先を絞り、短期志向の株主をスクリーニングしている。
事業ポートフォリオの精査を徹底。