職場の問題地図 ~「で,どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方 [Kindle]
- 技術評論社 (2016年9月16日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (218ページ)
感想・レビュー・書評
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上司に報連相の際に過程も伝えてみる。
何を図りたいのか、上司と自分の数値で伝える。下記参考。
定義、測定、報告、改善のサイクルを回すのだ。
スタッフの人数
スタッフのスキルレベル
習熟度
労働時間
有給取得
休日出勤数
時間外労働
外注依存度
サービス違反件数
関係部署で発生した工数
全案件数
ミス発生数
出戻り発生数
クレーム数
問題解決数
問題解決スピード
自己解決率
新規提案率
販促イベント実施数
見込み客数
コンタクトした客数
商談件数
来店数
新たに生み出したノウハウ数
ノウハウの勉強度
部内勉強会をした数、その参加人数、有益度
経費
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・上司・部下のコミュニケーション:ルール・報連相のタイミング/やりかた・合意
・ラフ案・ポンチ図で確認後に完成
・会議の目的設定:目的・成果物、時間・議事録、input(議題・事前情報)
・属人化を防ぐ、ルール化・マニュアル化、業務プロセス。あいまいだと過剰サービスが生まれる。
・あいまいさ・求められる基準がない→ルール化/マニュアル化 -
残業を中心に職場の問題を整理、解決の道筋を描いている本です。
分類分けの軸が分かりやすく、明快。どんな職場にでも当てはまるものでしょう。
解決策は、少なくとも自分の経験上からは、簡単そうに見えてレベルの高いこと(分かっているけれど出来ないと感じるレベル)に思えるものもありました。ただ、この本を職場で共有して、論議していくと実現できるかもしれないですね。議論の土台となる問題点は明確に整理されていますので。 -
ビジネスマナーやロジカルシンキングについて教わることはあっても、そもそもの仕事のしかた、仕事の目的やインプットとアウトプット、相手の期待などを確認して進める…なんていうことはあんまり誰も教えてくれなかった気がするなぁ、ということを、この「問題地図」を見ながら思った。みんな自己流でやっていることが多くて、仕事の手順そのものが属人化していることが、色んな問題が起きている根本原因かもしれない。
日本は中小企業が多いし、中小企業は属人化の塊みたいな所が多いと思う。この人しか知らない、できない、そんなことが山のようにあるように思うけど、それを誇りとするんじゃなくて、誰でもできる仕事を増やすことが大事。
仕事の標準化・見える化をして、手戻りを少なくして、無駄に頑張る必要性をなくすことが、働く人たちが幸せになる道なんじゃないかなと思った。
あくまでもこの本は職場でありがちな問題を集めた「地図」なので、どうやって問題を解決していくか?にはあまり深くは触れられていないので、そこは自分たちで考えていくしかないのかなと思う。ただ問題が起きている構造が分かるのは大きな大きな一歩。 -
”時節柄とても気になるテーマ。
<キーフレーズ>
・会議の仕方
・仕事の5つの要素
1、目的
2、インプット
3、成果物
4、関係者
5、効率
<きっかけ>
Facebookで竹倉さんブログエントリを読んで。Kindleで入手。” -
すらすら日記より。まあそうなんだけど、現場の話なんだろうきっと、とか思う。
前もブログ読んだけど、ツイートがされてて昨日。 -
職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方
2016/9/16 著:沢渡 あまね
いま日本の多くの企業で取り組んでいるのは「制度」と「個人スキル」の強化のみ。そして、その2つが個人に依存している状態である。これを組織の問題としてとらえて、解決するにはどうしたらいいか。
「制度」「プロセス」「個人スキル」「場」の4つの問題点を浮き彫りにして、「なぜ職場が残業だらけのままなのか」「本当のワークライフバランスを実現するためには何をしたらいいのか」をとことん「なぜなぜ」分析している。
本書の構成は以下の11項目から成っている。
①手戻りが多い
②上司・部下の意識がズレている
③報連相ができてない
④無駄な会議が多い
⑤仕事の所要時間を見積もれない
⑥属人化
⑦過剰サービス
⑧何をどこまでやればいいのかが曖昧
⑨仕事をしない人がいる
⑩だれが何をやっているのかわからない
⑪実態が上司や経営層に伝わっていない
本書で捉えられている問題は多くの企業に共通することが多いと思われる。そして自分が属している組織でもそれは言える。そして再読しその思いはより強固となった。
仕事をしていく上で問題のない職場はない。目的や置かれた環境などの違いなどによって問題ではあるものの解決すべきことやあえて目をつぶるべきこともあるが、本書で捉えられている問題はどれも本質的な問題であり、確実に改善していくべき問題ばかりが取り上げられている。
何か変だと違和感を感じる人もいれば、まったく気づかずしょうがないとその中でもがく人もいるだろう。それは共通したものさしがないとそもそも気づきも改善も出来ないことも多い。本書はそんな前に進みたいすべての人の物差しとなるにふさわしい一冊。
同じ問題はないかもしれないが、本書を属するメンバーの共通項として持っていれば、本質も向かうべき姿の共有もたやすくなることは確実である。
解決して離れて初めて理解できることも多いが、身近な仲間を含めた大切な人に読んで欲しい一冊である。 -
ITILをコアとする著者の書いた仕事現場の問題と解決案。実際の現場でどれだけ活用できるか楽しみ。
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会社の「あるある」な病態を解決する為の手法が記載されている。