アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書) [Kindle]
- 講談社 (2012年2月20日発売)


- 本 ・電子書籍 (140ページ)
感想・レビュー・書評
-
自分は正しいと思っている人は言葉が強くなり他人を非難するような言い方になってしまう傾向が強く、逆に調和を重んじる人は言いたいことも言えずモヤモヤを心に抱えたままになってしまう。
アサーションとカタカナで書けば何か新しい概念のように思えるが、簡単に言えば「ものの言い方」を正しくしよう、ということである。伝える中身も大事だが、伝え方も同じく大事であることに気づかせてくれる一冊。
勝間和代さんの「断る力」の中で紹介されていたことがきっかけだが、伝え方に悩んでいた自分にとってはストライクな本であり、この本も含めて関連書籍を読むことで、ようやく自分の中で腹落ち、言語化することができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アサーションとは、自他尊重の自己表現。
私は、日頃から、アイ(私)メッセージで伝えることや、言わないとわからないから言葉にする、などは心がけているので、目新しい内容には感じなかった。
攻撃的自己表現と、非主張的自己表現をする人の心理については参考になった。
また、コミュニケーション以前に、すべての人は、成果や評価に関係なく、愛と所属の欲求が満たされるべきというマズローの説など。
自他を尊重するとはどういうことか?
人それぞれが自分らしくいることを邪魔しないこと。
人を自分の思い通りに動かすとか、自分の思い通りになるよう交渉するなど、自分中心のコミュニケーション術を磨くことではない。
自分の気持ちや考えを伝えつつも、
相手に不満を残させないような
コミュニケーションをしたい。
人を傷つけないことは不可能であることも
肝に銘じて。
-
アサーション初学者、必読書。日頃アサーティブに自分の意見を伝えるように心がけているけれど、その場の雰囲気やその時の情緒、また誰に対してかによって攻撃的な物言いになってしまうことはよくある。そうなりがちな場面や相手、癖…を一度点検してみることだ。
これまでの蓄積…言えなかった思い(くすぶり)が怒りスイッチを入れてしまうことがいかに多いことか。こういう自分の癖を自覚した上でアサーティブなやりとりを意識していこう。 -
人と人の間にあって物事を進めるときに、言い方などでそれが上手く運ばないとき。お互いにどのような言い方をすればよかったのだろうかと思うこともあると思います。その考え方の一つとしてアサーティブという方法について書かれています。まずアサーティブでない場合について2つの別々の方向の考え方と発言、そこから起こるハレーションについて。そしてお互いに建設的に物事を進めることのできるアサーションについて紹介されています。問題が発生したときに、相手に誤解を与えてしまったときに、自分が納得できないときに、その心理を捉えることから解決法は始まります。その入門として本書は書かれています。
-
アサーション然り、ファシリテーション然り、理論としては素晴らしいし、大いに共感できる。が、それが実社会では機能しないから問題なわけで。アサーションだ〜とか言って、自分の意見を表明したら、ボコボコにされるのが日本社会なわけで。そこらへんが難しいよね。でも、いい本だとは思います。
-
自己表現には「非主張的」、「攻撃的」、「アサーティブ」の三種類があり、自分も相手も大切にする手法としてのアサーションを紹介する一冊。
自分はどちらかと言うと非主張的な振る舞いをしてしまいがちなので、挙げられていたケーススタディが参考になった。
結局の所、消極的にしろ、攻撃的にしろ、コミュニケーションの源泉は自己の心の中にあり、失敗することを受け入れ、自分の思いを主張し、相手の主張を受け入れるという自身のマインドを持つことが大事ということなんだと思う。
周囲がアサーションを知らないときでも、自身がアサーティブに振る舞うことは変わらない、という記述があったが、そこまで強く自己を持てるかはちょっと自信がなかった。 -
読了まで:2時間
目的:
ストレスなく人とコミュニケーション取れるようになる
基本的なことが書かれている本
自己実現のフェーズは、自分がなることができる人になろうというフェーズがしっくり来た。
がつがつ自分の欲求を実現させていくというイメージを持っていてそれはただ自分がなれると思っている姿を描いた人の1例で、穏やかに自己実現する方法もあるなと思った。 -
一回読んで終わりではなく,身につくまで何度も読み返すべき教科書のような本.
著者プロフィール
平木典子の作品





