双剣の乙女　待ってて、わたしの旦那様！ (一迅社文庫アイリス) [Kindle]

著者 : こる

• 一迅社 (2016年10月20日発売)

感想・レビュー・書評

[sakuraさんの感想 · 2016年11月12日]

【ネタばれ&辛口感想注意】

Kindle版読了。

冒険者の母から鍛えられた腕前を持つ双剣の武人だが、「可愛いお嫁さん」を夢見て村を出た18歳ヒロインと、ヒロインを王都まで送る依頼を受けた眉目秀麗な女嫌いの冒険者ヒーローとのラブコメディです。

敬語ヒーローです。
前半はケンカップルなヒロインとヒーローですが、後半はデレたヒーローの溺愛ぶりが半端ないです（笑）。

物語内の起承転結としては、道中を一緒に旅しながら冒険者2人の依頼の仕事にヒロインが巻き込まれて何か危険な目に遭うのかなーと予想していたのですが、まさかヒーローのストーカーが事件を起こしてそれに巻き込まれる展開になるとは予想外でした…。(^_^;)

戦うヒロインで勢いがある所為か、面白くてあっという間に読み終わりました。
ただ、この作家さんの特徴なのか、ヒーローがいつヒロインを好きになったのかという心情が相変わらず分かりづらいです…。
今作はラスト近くでヒーローがいつからヒロインの事を意識していたかという告白（補足説明）がありますが、それでも「恋人のフリ」をしていた時の彼は演技ではなく本気だったのか…？というのが、いまいち良く分かりませんでした。
ヒーローが「役得」と言ったのは、狭い密室空間でヒロインの胸に顔を埋められたからだと思っています（笑）。

目出度くヒーローがヒロインの旦那様候補になった訳ですが、続刊が出てもおかしくない終わり方だと思うので、続編が出たら読みたいと思います。