ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2017年 01 月号 [雑誌] (未来を予測する技術)

  • ダイヤモンド社
3.50
  • (1)
  • (3)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910059690175

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「「ビジネスモデル」サービス企業の成長の限界を突破する
    プロフェッショナルサービスを「機械化」する3つのステップ」は興味深かった。
    コンサルティング業を収穫逓増型にする一つの方法として取り入れられないか?が、しかし法人という生き物にどこまで機械化で対応できるか?イメージにはしばらく時間がかかりそう。

    内容紹介
    │特集│未来を予測する技術

    ●(インタビュー)「攻め」の姿勢で未来を模索する
    10年先を考えて、やるべきことをやる
    ・大西 洋 三越伊勢丹ホールディングス 代表取締役社長執行役員

    ●不確実な時代における競争優位の源泉
    超予測力:未来が見える組織
    ・ポール J. H. シューメーカー 元 ペンシルバニア大学 ウォートンスクール リサーチディレクター
    ・フィリップ E.テトロック ペンシルバニア大学 教授

    ●弱いシグナルから非線形変化をつかむ
    「計画的な日和見主義」のすすめ
    ・ビジャイ・ゴビンダラジャン ダートマス大学 タックスクール・オブ・ビジネス 教授

    ●部分から全体を読む技術
    統計学はどこまで未来を予測できるか
    ・神永正博 東北学院大学 教授

    ●投下資本を節約し判断期間を最大限延期できる
    戦略オプションの3つの活用法
    ・ジョージ・ストーク,Jr.ボストン コンサルティング グループ シニアアドバイザー兼フェロー
    ・アシシュ・アイヤー ボストン コンサルティング グループ シニアパートナー


    │HBR翻訳論文│
    ●「ビジネスモデル」サービス企業の成長の限界を突破する
    プロフェッショナルサービスを「機械化」する3つのステップ
    ・モハンビル・ソーニー ノースウェスタン大学 ケロッグスクール 教授

    ●「採用」ワードプレスのオートマティック社が実践する
    人材採用にトライアウト方式を導入する
    ・マット・マレンウェッグ オートマティック 創業者兼CEO



    │連載│
    ●「Inventing the Future:未来をつくる2」
    誰もがチャンスを得られる社会をつくる
    ・前田裕二 SHOWROOM 代表取締役社長

    ●「SHIFT:イノベーションの作法3」
    バイアスを破壊する
    ・濱口秀司 ビジネスデザイナー

    ●「世界標準の経営理論28」ストラクチャル・ホール理論
    境界を超える「H型人材」が、世界を変えていく
    ・入山章栄 早稲田大学ビジネススクール 准教授

    ●DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶ
    ベスト経営書2016



    【巻頭言】
    過去のプライドを捨てる勇気
    ・藤本隆宏 俳優

    【Idea Watch】
    経営幹部がクリックしたくなる動画とは
    ・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編

    職場でユーモアを発揮するのは難しい
    ・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編

    代替案はパフォーマンスを低下させる
    ・ジハイ・シン ウィスコンシンスクール・オブ・ビジネス 教授


    【リーダーは「描く」】
    よい関係を構築することがゴールではない
    ・村井 満 日本プロサッカーリーグ チェアマン


    【前号を読んで】
    狭く、深く、掘り下げてほしい
    ・田中 伶 xins代表取締役

    過去記事との関連付けを
    ・藤村能光 サイボウズ サイボウズ式 編集長

    【DHBR 年間総目次】

    この雑誌について
    意思決定者のためのマネジメント総合誌

  • あえて下賤な表現をすると、今号の特集タイトル「未来を予測する技術」はいわゆる“釣り”ではないかと思ってしまいます。

    三越伊勢丹ホールディングス社長のインタビューには首肯する部分が多くありましたが、それでも「未来を予測する技術」については決して語られていません。

    これ以外も、
    ・未来を予測する能力、というより、正しい判断力を養成することの重要性についての記事
    ・統計では、社会や市場といった非線形的な変化をみせる対象の未来は予測できないという主張
    ・未来の予測、というより、予測に基づくアクションを実行に移す際の方法論についての寄稿
    が続きます。

    一方、連載の3稿は見るべきものがありました。
    SHOWROOM社長の前田さんの過去と気概には圧倒されるものがあったし、『SHIFT:イノベーションの作法』ではバイアスを構造化して考える手法をわかりやすく解説してあり、『世界標準の経営理論』も腑に落ちやすいシンプルな議論でした。

    特集タイトルをもう少し現実的なものにしていただければ、ここまで違和感はなかったものと思います。例えば『予測不能な未来に備える』くらいに。

  • ・「バイアスを破壊する」 p○
    -バイアスブレーキングの話
    -インビジブル・ゴリラの話
    専門家ほど、バイアスが強いことを示す実験にインビジヴルゴリラという実験がある。放射線医師に対して行った実験で、被験者にCTスキャンの画像を10枚みせ、それぞれからがん細胞を見つけるという内容の実験。医師にとってはいつもやっている日常業務だけど、実は、5枚目の中にゴリラが写り込んでいる。ゴリラは通常のがんの45倍の大きさだとか。ただ、被験者は、ゴリラを見たにもかかわらず、ゴリラの存在に気づいたものは、24人中四人だった。あとから種あかしをしても、認めなかったものもいたとか。ここから考えるに、定常業務として、はやくミスがないようにがん細胞を見つけることを仕事としてやっている人たちは、脳がバイアスを作り、専門性のある作業を効率的に行えるように順応していくだとか。そのため、ゴリラに築くことができない。
    そして、これは、ビジネスをする上で、バイアスにとらわれてしまう可能性があるから気をつけるべき。それを排除するためのプロトコルとして
    ・バイアスの構造化
    ・バイアスのパターンを見つける
    ・強制発想する
    だ。例えば、桃太郎を破壊せよというお題が出されたとしよう。そこに対して、
    桃太郎は、チームで目標達成をする物語としたら、チームの反対の個人。そして、桃太郎は善良だから、悪いことはしないっていう固定概念があるとしたら、その反対のグレーであり、悪いことももちろんするという反対の軸を作る。そして、だした2つの軸の反対であるところが、個人で戦い、悪いことももちろんするようなグレーの人になる。
    このように、物事を構造化して、それにパターンをみつけ、破壊するこれがバイアスブレーキング。これがイノベーションの要素として想定される、誰もみたことも聞いたこともないようなアイデアをうみだすことにつながる。

    このような物事の構造化が一番難しい。日本人はそれをするのが苦手。
    どんな物語も構造化し、それの構造にあるパターンを見つけ、構造を破壊する。
    このようなことは、今後事業を作る上で大事な観点なので
    ありがたい。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1913年(大正2年)、「経済雑誌ダイヤモンド」の創刊とともに誕生し、2013年(平成25年)には創業100周年を迎えた。「ダイヤモンドのように小さくともキラリと光る」が創業の精神。現在、「週刊ダイヤモンド」「ダイヤモンド・オンライン」などの各種メディアでタイムリーなビジネス情報をダイバーシティ社会に提供するとともに、ビジネス書から生活実用書、経済小説まで、幅広い出版物とメディアを世に送り出している。本書は、同社経営情報編集局・出版編集部で制作。

「2022年 『相続&事業承継で頼りになるプロフェッショナル 2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×