福家警部補の報告 (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 大倉崇裕・福家警部補シリーズ第三弾。
    このシリーズ、完璧にハマってしまった模様(^^;)。とにかく
    「ミステリーを読んでるぜ、オレ!」という気分にさせてくれる
    のが良い。細かく言うのならサスペンスなんだけど(^^;)。

    今回は3篇を収録。
    1話が長くなってしまったのだが、相変わらず途切れない緊迫感
    はさすが。第三弾の登場人物、つまり“犯人”は、少女漫画家、
    昔ながらのヤクザ、そして現代版必殺仕事人の老夫婦。どれも違
    った意味で興味を惹くキャラクターであり、それら全てのディテ
    ールを深く理解した上でしっかりと書き分けているのが凄い。
    トリック暴きの説得力にも磨きがかかり、最早敵無しの状態。

    このシリーズの問題点があるとすれば、スーパーヒロインである
    筈の福家警部補をどうしてもヒールとして見てしまう(^^;)こと。
    出てくる犯人に純度100%の悪人、というのが居らず、どちらか
    といえば止むに止まれぬ状態で殺人を犯してしまう人が殆どなた
    め、大胆かつ的確な推理で犯人を追い詰める福家がやたら憎らし
    い場合がある。「お前、空気読めよ・・・」と何度呟いたことか(^^;)。
    しかし、今作に関してはその部分に一工夫のある篇が。ちょっと
    した清涼感を感じました!

    いわゆる「倒叙型」(犯人は最初から判明・物語内で追い詰めら
    れる)を書く作家にはこれまで全く当たりが無かったのだけど、
    大倉崇裕だけは認めるべき。とにかく面白いし、無駄や無理の無
    い腑に落ちる構成は本当にすばらしい。まとめて読んでしまった
    おかげで残りはあと1作を残すのみ。ちょっとシリーズから外れ
    た作品で小休止しようかな?

  • 久しぶりの福家さん。
    あー、この追い詰め方、やっぱり心地よいわー。

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プロフィール

1968年生まれ、京都府出身。学習院大学法学部卒業。’97年、「三人目の幽霊」で第4回創元推理短編賞佳作。’98年、「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞を受賞。『福家警部補の挨拶』の中の一編はドラマ化されるなど人気を博す。

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