緑の瞳とズーム・レンズ [Kindle]

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  • 株式会社ボイジャー
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  • この作品をD小説と呼ぼう。DはデザインのD、そしてディスカッションのDだ

    女性が1人と男が1人。
    女性は金髪で緑色の瞳をした経済学者。男は写真を撮る者。
    2人は日本中のさまざまな場所を共に散策する。
    太平洋や、埋立地、寺、灯台、内海・・・
    どこに身をおいても彼女は風景に溶け込むことなく際立ってしまい、それがまるで広告写真のようだ、と男は感じる。
    2人は各地を歩きながら、相当に理屈っぽい、長いセリフの会話を交わす。
    それは現代の、この日本という社会への痛烈な批判であり、文明批評でもある。
    2人は空間と時間に向き合うささやかなデザイナーとして日々を生きる。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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