伊藤くんA to E (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (170ページ)

感想・レビュー・書評

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  • アッコちゃんシリーズと違って、かなりダークな作品でした。柚木さんの明るい作品中心に読んでいたので、こっち方面の他の作品も読んでみたいな!と感じました。
    映画のキャストが発表された直後から読んでるので、登場人物をキャストに置き換えて読み進めました。
    映画も楽しみ。

  • 顔立ち以外ろくでもない伊藤くんを、好きだったり軽蔑していたりする周囲の女性たちを描く連作短編集。
    恐ろしいなぁ…伊藤くんを嘲っていた女性たちは引いた矢が自分に返って来て、それはやはり伊藤くんを蔑んでいた読者の私にも刺さる。
    かといって伊藤くんに恋している女性たちが実は見る目があるなんてことも全然なく、他人を見ている時、本当はその人を鏡に自分を見ているんだなぁとしみじみ思った。
    でも柚木さんの女性への眼差しは、どの作品でも愛情が感じられるのが好き。

  • 伊藤くんがあまりにも共感出来ないクソな性格でかえって清々しい。登場人物の女性達も、関わることそのものがトラブルであるような伊藤くんを、最後にはそれぞれの形で乗り越えるという"救い"があり読み応えがあった。

  • 個々のディテールは面白い、人間関係の嫌な部分、女友達同士の意地悪な感情、人からの評価や傷つけられることを恐れる虚栄心、などなどの個々の表現は秀逸で面白いんだけど、全体を通して何が言いたいのか作者の主張が不明なまま唐突に終わった感じ。読ませる文章力はさすがだけれど。

  • 個人的には,伊藤くんのキャラが受け付けなくて,あまり面白いと思えなかった。振り回される女の子たちは,それぞれ共感できる部分もあったけど…。

  • ドラマ版を見たので原作小説も読んでみた。Eを除けば大筋は同じで、ドラマ版の方がちょっと説明的だなあという感じ。
    伊藤を通じて女が傷ついて、それでも結局は救われていくというか、自分の嫌な部分との決着を付けて前に進んでいけそうな雰囲気が出て終わる、というような話。

  • ドラマが面白く、映画化も気になるので、原作に手を出してみた。
    いろんな立場からの伊藤くんの話。ドラマと違うところもあるが、ドラマ同様、伊藤に振り回され、気づき、前へ進んでいく女たちが印象的。共感するポイントも多数。

  • 伊藤くん、どうしようもないキャラクターなので、彼に惹かれる女性キャラクターにイライラしたり、読者視点で分かる伊藤くんの嘘にうへえと思ったり、読んでいる気分は良くないのについつい続きが気になって一気に読まされてしまった。そして、それぞれの女性キャラクターが、伊藤くんと共通点があるのかも、と感じるように、わたしにも伊藤くんとの共通点がどこかしらありそうと思わされる。構成、仕掛けの面白さに負けない、各キャラクターの個性も楽しい。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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