あのこは貴族 (集英社文芸単行本) [Kindle]

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  • 集英社 (2016年11月30日発売)
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みんなの感想まとめ

異なる環境で育った二人の女性が、一人の男性をきっかけに巡り合い、自己を見つける過程を描いた物語は、東京と地方という対比を通じて、狭い世界に生きる人々の心理を巧みに掘り下げています。女同士の争いを助長す...

感想・レビュー・書評

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  • 映画を先に見た後でこの原作を読みましたが、原作に忠実に作られていたんだなと読んで思いました。
    女同士が争わされないところや結婚や狭い世界にいることに対して焦ったりする心理描写がいいなと思いました。苦労せずに育ったように見えても本人はそのことで悩んでいたりするもので、苦労比べはするものじゃないですね。まあ、中には悩まない人もいるのでしょうが。私も主人公のようにカトリックの学校で育ったので何となく分かるところがありました。東京育ちと地方出身の対比も面白かったです。

  • 友人が面白いと言っていたのを思い出して。

    東京貴族社会の書き方が面白い。
    庶民からすると「あちら側」の世界を垣間見た気がして興味深いけど実はこういう人たち結構いるんだろうな。一方で地方社会の書き方も上手い。この閉塞感わかるわかる。

    全く違うようで、結局どちらも「物凄く狭い世界を生きている(ことに本人たちは気づいていない)」という共通点。馴染みの世界で、その中だけで成り立っているのは果たして?という問いかけ。確かに違うようで両者は全く同じ。面白い。

    数々の女同士を分断する価値観を自然に作られて私たちは刷り込まれている、女同士には仲悪くいてもらわないと男性が困るから、っていうのはめちゃくちゃ納得したわ。確かにアレもこれもそれも男性にとって都合がいい…と考えるとぞっとした。

    「追体験したかっただけかもしれない」っていうのもわかるなー。恋愛関係なく、自分が歩みたかった道を歩いてる人と一緒にいれば自分もそんな人間になれるんじゃないか、って憧れはあると思う。

    全く違う環境にいた女性2人がある1人の男性をきっかけに巡り合うわけだけど、どちらも爽やかに自分の道を歩き出すのか爽快なラストでした。

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著者プロフィール

1980年富山県生まれ。2008年に「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。2012年、受賞作を含む連作短編集『ここは退屈迎えに来て』を刊行しデビュー。その他の著書に『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』『マリリン・トールド・ミー』など。

「2024年 『逃亡するガール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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