新潮 2017年 03 月号

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  • / ISBN・EAN: 4910049010372

感想・レビュー・書評

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  • 高樹のぶ子さんの「格闘」が新連載開始。ノンフィクションだ。楽しみだ。
    野田秀樹さんの長篇戯曲「足跡姫 時代錯誤冬幽霊」。
    目次に十八代目中村勘三郎丈へ捧げるオマージュと。
    野田さん特有の言葉遊びと終盤のたたみ掛けるような怒涛の勢い。見事だな。
    滝口悠生さんの「今日の記念」。
    滝口さんの作品は時間の流れが好き。
    瀬戸内寂聴さんと伴久美子さんの対談 ふたりの「狂うひと」― 島尾敏雄とみほの闘い。
    いろいろなところで絶賛されている「狂うひと」。
    「死の棘」を読んでいないので読めない。
    小野正嗣さんの 闇の中、カメラを灯火にして ー ジャンフランコ・ロージ『海は燃えている』をめぐって。
    2016 年ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した作品について知る。
    川本直さんの アメリカという名の悪夢 ー ナサニエル・ウェスト論。
    ナサニエル・ウェスト読みたいのだが手が回らず。
    長谷川郁夫さんの「編集者 漱石」も第三章。おもしろいよ。

  • 野田秀樹さんの「足跡姫」だけ読了。

    舞台を観たのですが、よく分からなかったので会場で売っていた物を購入。

    読んでみてこう言ってたのか!と分かるところもあったし、場面転換が速いところが分かりやすかったけど、結局由井正雪がいつまで生きてて、幽霊小説家と名乗ってたのは誰なのか?なんなのか?分からず…

    この展開の速さはなかなか一度観ただけでは着いて行けないですね。。
    読んでても速いなと感じますから。

    中村勘三郎へのオマージュということですが、それは最後のサルワカの台詞に出ていたくらいでした。
    肉体は滅びても、芸は受け継がれて続いて行く。
    素敵だなぁ…

  • 雑誌に掲載された野田秀樹の新作『足跡姫』の戯曲、さらには舞台の感想を。
    女歌舞伎がご法度の江戸で、看板踊り子と芝居を書く弟のいる芝居小屋、由井正雪の乱を絡めて描いている。

    NODA-MAPの芝居、今回は2度観る機会に恵まれた。観劇の余韻が醒めないうちに、この戯曲を読む。
    足跡姫に憑依される踊り子を瞬時に演じ分ける宮沢りえ、売れない幽霊小説家に扮する芸達者な古田新太らの声と演技が、文字の向こうによみがえってきた。

    ここ何年かは戦争をテーマにした作品が続いていたが、今回は亡くなった中村勘三郎へのオマージュとして書かれている。親友だったという16代目の死が、野田秀樹自らのライフワークでもある、演劇そのものをテーマとした作品を創出させた。
    と言っても、勘三郎の人生をなぞるわけではない。何代目かの出雲阿国を主役に据えて、由井正雪の乱をからめてのオリジナルで、相変わらずの言葉遊びもたっぷりに笑わせる。

    そしてクライマックス、妻夫木聡の絞り出すような叫びが、短いけれど直接的に勘三郎へのメッセージとなる。肉体は滅んでも芸は受け継がれ生き続ける…最後に集約された思いに、涙があふれた。勘三郎の熱い舞台も好きで、生前は幾度となく観たっけ。
    カーテンコール際、野田秀樹の遠くに飛ばした視線の先に、16代目の照れ笑いが見えるような気がした。

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新潮 2017年 03 月号はこんな雑誌です

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