『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』 (コルク) [Kindle]

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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (80ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 「徹夜しない」というタイトルの趣旨は、ほとんど記載していないものの、三田紀房がマンガ家として、どう努力して成功したかという「マンガ家として売れるためのメソッド」的な本としては、なかなか面白かった。
    「ベタを恐れるな」「徹底的に先人を真似しろ」「個性なんかいらん!」という3点は表現者なら全員学ぶべき精神。
    短いし、読みやすいので隙間時間におススメの本。

  • タイトルと中身が違うシリーズ

  •  電子書籍が安かったので買ってみたもの。通常の紙書籍の半分くらいのボリュームしかないので、サラッと読める。

     『ドラゴン桜』などのヒット作で知られるマンガ家・三田紀房が、自らのマンガ術・作劇術を語り下ろしたもの(構成者の名が記されていないが、ライターか編集者がまとめたものと思われる)。

     本書で明かされている著者の仕事ぶりは、まるで『ドラゴン桜』の主人公・桜木のように、業界の常識にとらわれない合理的なものだ。徹夜してヘロヘロの状態では生産性が上がるわけがないから、徹夜はしない。会社員のように自分もアシスタントも9時5時で働き、〆切は守る、などなど……。

     著者は、西武百貨店でサラリーマンとして働き、父のあとを継いで家業の衣料品店を経営したあと、30歳で生まれて初めて描いたマンガでデビューした――という経歴の持ち主。
     それだけに、子ども時代からマンガ家を目指していた人とは、発想そのものが違う。一つのビジネスとして、生産性をつねに考えながらマンガ作りに取り組んでいるのだ。

    〝あなたが個性を探しているプロセスには、誰も一円もお金を払わない。完成原稿にしか価値はないのだ。それなのに、マンガ家をはじめ多くの表現者が自分の個性を見つけることにばかり力を注ぎ、作品を作ることを忘れている気がしてならない。
     個性なんて気にするな! そんなものはなくていい。先人から大いに学び、多少表現をパクってもどんどん原稿を作っていこう。それが、マンガ家として生きていくということだ。〟

     ……などという割り切った考え方が披露される、異色のマンガ論である。
     『ドラゴン桜』や『インベスターZ』、『砂の栄冠』など、ヒット作の設定を決めるまでの舞台裏が語られる部分は、マンガ家志望者などにとって大いに参考になるだろう。

     ただ、初めて描いたマンガでいきなりデビューしたことからわかるとおり、この著者もある種の天才なのだと思う。
     ゆえに、本書で著者が「◯◯なんて簡単だ」と言っていることの多くは、凡人にとっては非常に難しいことであり、とても内容を鵜呑みにはできない。

  • 成功する秘訣とはなんだろうか?
    それは、「成功ための仕組みを作る」ことである。

    世間では、優れた仕組みよりも、個人の努力や才能の方が評価されがちである(日本では特に)。
    確かにそれは美しいかもしれない。
    だが実際には、(いわゆる米国風の)仕組み化や環境作りに後塵を拝しているのが実情である。

    つまり成功のために必要なのは、ただがむしゃらに努力することではない。
    「上手いやり方」を知ることである。


    これは創作活動にも言える。
    成功したいなら、まずは先達から学び、徹底的に基本を真似ることが肝心である。

    変に自分の個性を追求しようとしなくていい。
    特に未熟なうちは、基本(ベタ)に忠実であるべきだ。

    むしろ個性というものは、基本が出来た後に勝手に付いてくるはずである。


    本書は漫画家の三田紀房が、自身の活動を元に、成功のための秘訣を解説した本である。

    三田紀房といえば、代表作に「ドラゴン桜」や「砂の栄冠」を持つ。
    正直絵は褒められたものではないが、ストーリーはどの作品を取っても文句なく面白い。
    そして、どの作品も打ち切られること無く一定の人気を収めている。

    つまり、「売れるノウハウ」を理解しているのだろう。

    本書には、その人気作家からのアドバイスがずらりと並んでいる。

    ・売れてるものをパクれ(真似ろ)
    ・変に個性を出すくらいなら基本に忠実にあれ
    ・ストーリーは対立である
    ・小さな視点から大きく拡げろ
    ・世間の本音を代弁しろ

    など、どれも現実的でためになるものばかりだ。


    また後半には、「クリエイター(漫画家)になるにはどうすればいいか」についても触れられている。
    その答えは、「なりたいと思ったらすぐに始めろ」というものだ。

    世間には、「何かを始めるには練習が必要」と思っている人が多いが、そんなことはない。

    何かを目指すために、まずは学校に通い始める。
    そして課題をこなす。
    何度もやり直す。
    そうこうしているうちに、情熱は薄れていき、やがて挫折しまう…。

    よくある話だ。
    そんな結末になるくらいなら、とっとと始めてしまえ、とのことである。

    これは本当にその通りだろう。

    なんの準備がなくても、勇気を持ってその世界に飛び込む。
    これは多くの成功者が語る、共通の原理である。
    なぜなら、やってみないと分からないことが世の中にはたくさんあり、そしてやってみることが最上の学びになるからだ。

    三田氏が言う。
    「クリエーターとは特別な才能を持つ人ではない。ただ『やった人』なのだ」
    まさに至言に他ならない。


    前半も悪くないが、本書の価値はむしろこの後半にある。
    どれも素晴らしい言葉だった。

    何かを始めたい時、迷っている時、勇気が出ない時…。
    読めばきっと勇気がもらえるはずだ。

  • 内容: アシスタントを定時帰りさせるとかストーリー作りの方法論とか。
    内容は超薄いけど合理主義者で好感が持てる、がこういう本出してること自体も計算高くやってそうで買ってる自分が残念

  • ドラゴン桜の著者、三田紀房の仕事論。
    前から興味はあったけど、この記事を読んで、やっぱり読んでみることにした。
    『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術-三田紀房流マンガ論-』を読むと"稼げるクリエイター"と、"稼げないクリエイター"の違いがわかる - 俺、まちがってねぇよな?
    http://www.shellbys.com/entry/mitanorifusa

    80ページと、ボリューム少なめの本なのでさらっと読めます。

    いわゆる「憧れ職業」と言われるマンガ家の方がこういう、生産性を重視した仕事術の本を書くなんてと、興味深く読んだ。
    言っている内容は「王道」だと思う。これも、マンガのようなクリエイティブな仕事にも王道が有効なのだと、王道の大切さを改めて感じた。
    言っている言葉がとにかく明快。「だと思う」とか、「私見では」みたいなクッション言葉を使うことなく、すべてズバッと言い切っているのがわかりやすいと思った。

  • 某先生がつぶやいていたので。実行するのが大事だし実行するのがむずかしいのです。研究におきかえると身につまされます。

  • なるほどとは思ったけど…

  • とても刺激になった。漫画家の事を書いているが、創造する仕事の人全般にいえること。

    下記にハイライトをした個所をコピペ(kindleの機能):

    4件のハイライト | 4件のメモ

    ハイライト(オレンジ) | 位置No. 33
    私ができる限り仕事を〝仕組み化〟してきたからだと思

    ハイライト(黄) | 位置No. 114
    読者のニーズとは関係のない「単なる自己満足」のために複雑な手法に手を出して、時間をかけるの はムダなことだ。自信を持てないことには、最初から手を出さない。迷う要因になりそうなことを排 除する。

    ハイライト(黄)とメモ | 位置No. 120
    商売の原則として、まず店を開けて商品を並べること。そうして初めて、客が来て評価をしてくれ る。 カッコよく見えたり、才能をひけらかしたりするよりも、私にとっては「毎日店を開けるこ と」が重要なのだ。
    Kindle 作家にとって店を開けるとは、原稿作業にはいることか。

    ハイライト(黄) | 位置No. 168
    世の中、「やったやつ」がエライのである。

    メモ | 位置No. 199
    針の穴は漠然ではなく具体的。

    メモ | 位置No. 257
    私の場合は? 満州国の場合は分からないが、かならずおこる戦争については、すぐに空席に座るべきだ!

    メモ | 位置No. 405
    すぐにKindle 化する!

  • 創作する人はこれを何回か読んで、バイブルにするといいかもしれない。僕はそうします。

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著者プロフィール

代表作に『砂の栄冠』『インベスターZ』など。現在「ヤングマガジン」で『アルキメデスの大戦』を連載中。

「2018年 『ドラゴン桜2(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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