青の数学(新潮文庫nex) [Kindle]

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  • 数学とは何か?なぜ戦うのか?誰よりも秀でるためには?
    数学に対する様々な疑問や葛藤を持ちながらも、数学に魅了されながら夢中で取り組む高校生たちの話。

    それぞれが持つ悩みをぶつけ合ってあがき続ける主人公たちは、苦しそうではあるが生き生きしている。

    界隈で圧倒的な存在感をもつ「京」の存在は明らかにされていないが続編に期待。

  • 数学を絡めた青春小説と思っていたら、がっつり数学の青春小説だった。
    でてくる数式も法則も理解する力はなかったけれど、数学にワクワクする気持ちをこれで味わう事が出来た。

  • 数学に情熱を燃やす少年少女の物語。
    「数学」をめぐる、登場人物の悩みや喜び、揺れ動く感情の描写は読んでいてワクワクするものがあった。
    登場人物の沸き上がる焦りにも似たような情熱を感じ取れる文章ではあったが、力不足の感もいなめず、場面が変わる度にその急さに驚くこともある。登場人物の名前がとにかく読みにくいところが更に読みにくさを助長する。名前に数字を絡めようとしているのだろうことは分かるのだが、あまりにも分かりにくい名前なので、気が散ってしまう。
    ラストの京が「一ノ瀬の十問」を解いたという知らせを聞いた栢山と皇が顔を見合わせたとき、彼らの間で共有された思いは何だったのか? それまでの描写から読み取れる? それとも、続編で明らかにさせるはずの伏線なの?

  • 【新潮文庫の100冊2019】数学に打ち込む、というか数学のことしか考えられない高校生たち。メインはネット上で繰り広げられる数学勝負のコミュニティと、そこから飛び出た数学合宿での出来事。中学生の頃に数学オリンピックの存在は知ったものの、問題に手も足も出なかった僕には想像を絶する世界だけど、手が出る人間にとってはスポーツと同様に、いや、それ以上にも熱い世界なんだろう。スポーツ×青春と同じように楽しめる。ただ、圧倒的存在として描かれる京のことが謎めき過ぎて気になる。続巻を読めということか。。

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著者プロフィール

一九七八年八月、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。二〇一四年、第十回C★NOVELS大賞特別賞を受賞した『天盆』(「天の眷族」を改題)で鮮烈なデビューを飾る。著書に、奇病に冒され、世界中を跳躍し続ける少女の青春を描いた『マレ・サカチのたったひとつの贈物』(中央公論新社)、本の雑誌社『おすすめ文庫王国2017』でオリジナル文庫大賞に輝いた『青の数学』(新潮文庫nex)がある。

「2018年 『マレ・サカチのたったひとつの贈物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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