- 講談社 (2016年12月9日発売)
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感想・レビュー・書評
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シェイクスピアがまだシェイクスピアである前。
シェイクスピアはどのようにして、
シェイクスピア成り得たのか。
イギリスの片田舎で生まれ、
高度な教育を受けたわけでもなく、
子どもを養うため商業に精を出していた青年。
その彼が、都会で圧倒的な支持を得る
洗練された詩人として歴史に名を遺す。
その間にあったのは一体何なのか。
この物語が描こうとしているのは、
どうやらその点らしい。
作者はそこに不思議な少女の存在を置く。
首に魔女の刻印を持つ、黒く長い髪を持つ少女。
シェイクスピアは月のお告げによって、
道端に倒れる少女を助け起こす。
身体も心も衰弱した少女は回復とともに、
その不思議な力を発揮し始める。
わずかな期間で英語をものにし、
動物や植物や世界そのものと心を通い合わせ、
何より美しい言葉を紡ぎだす。
シェイクスピアの方も仕事仲間の中での、
芝居の付き合いにのめり込み始める。
自分の描いた脚本、担当した芝居の反響に、
一喜一憂し仕事のことを忘れがちになる。
そして少女の美しい言葉に出会う。
感化されていく。
偉大なる詩人への素地が揃いつつある。
シェイクスピア前夜の物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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