守り人シリーズ電子版 炎路を行く者 [Kindle]

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 7
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感想・レビュー・書評

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  • 守り人のシリーズの最後の本である。偕成社版を読んだが、検索では出てこなかった。
     この本だけを読んだのではいままでの話が見えてこない。ひとつはヒュウゴの話で、その後がバルサの話である。ヒュウゴの話だけでは不足ということでバルサの話が付け加えてあるような感じがした。

  • ドラマでもとても魅力的なキャラクターだったヒュウゴの生い立ちの物語と、若き日のバルサの物語の二本立て。
    ヒュウゴは壮絶な体験から、半グレ集団のリーダーみたいになって、志を持つきっかけがあって、本編のヒュウゴになったんだなという話。
    バルサは、ジグロに負担をかけないように独り立ちしようとして足掻いていた時期の話だった。師弟でもあり親子でもある二人の関係に感動した。

  • 前々から読みたかったのにKindle版がいつまで経っても出ないので、しびれをきらして図書館で借りて読んだ。

    「蒼路の旅人」でチャグムを誘拐したタルシュの密偵・ヒュウゴの少年時代のお話。

    - 追記 -
    そしてついに出たKindle版を買って久しい今やっと登録(笑)。

  • ヒュウゴとバルサの若き日の物語。どちらも、酸っぱい。理想にだけ向かって、一本道を進んでいければ、それに越したことは亡いのだけれど、二人ともそうはいかなかった。
    でも、そういった挫折や廻り道を知らない者よりも、そこを自分で通り抜けた者のほうが、きっと人間的な厚みは増す。そして、そういう人のほうが好きだ。

    追記:これを読んでから、あらためて「蒼路の旅人」を再読して、ようやく物語の筋が見えた気がした。

  • 精霊の守り人シリーズの外伝。一晩で読了。
    匂い、音、気温、物語の舞台となる酒場の雰囲気、など場面描写の筆力がとにかく凄い。
    著者の上橋さんの頭の中には各サブキャラの人生の物語があるのだろう。

  • 守り人シリーズ番外編です。本編に登場する人物の若かりしとき、そのレジェンドとなる物語が書かれています。本編を読んでからしばらく経っていたのですが、読みはじめるとあっという間にこの世界がありありと戻ってきて、引き込まれました。この世界観の作り込み方、文字に出ていない部分の奥深さに改めてすごいと思わされました。2人の登場人物の物語ですが、著者があとがきで書かれているように、お互いの物語が補完し合って、一冊の本としてバランスされています。それぞれの2人が、これから大人になって、大きな物語で関わることになるということが、自然と納得できます。同じバックグラウンドを持った共通性というものを感じることが出来るからかとも感じています。

  • 守り人シリーズ番外編。
    タルシュ帝国のラウル王子派の密偵であるヒュウゴが主人公。タルシュに侵略されたヨゴ皇国のヒュウゴが、どのように生きてきたかを描いた作品。本編ではわからなかったヒュウゴの魅力を、この外伝を読んで改めて感じた。
    守り人シリーズを全て読了してしまったことが、寂しい。本当に心に残る名作だった。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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