書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書) [Kindle]

  • 朝日新聞出版
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  • - 講談的な対話本。
    - ***
    - 最初に自分の書いたものを、とにかく半分にしてみるということです。それだけで、文章が生き生きとしてくるんです。
    - 例えば「なりゆきが注目される」という表現ですね。これを使うと、「お前、それはなり注原稿だろう」なんて先輩に叱られる。つまり、ちゃんと今後の見通しまで考えて原稿を書きなさい、手抜きをしてはいけませんよ、ということですね。

  • 文章を書く時だけでなく、表現をするときの参考になった。自分にもできるように思えるくらい小さなステップに分けて書かれていて、分かりやすかった。役に立った。また時間が経ったら読んでみようと思う。

  • 読売新聞編集手帳の竹内氏との対談 市立816イ
    ・文豪たちの大喧嘩 谷沢 毒舌家。音読の効果(池上:伝える力は書いたあとで音読)

  • 「編集手帳」の竹内政明さんの文章が
    好きで、副題「私たちはこうして文章を磨いた」に
    心惹かれて手にとった。

    文章を書く楽しさ、難しさ、深さ、怖さ。
    ぎっしりと詰まった一冊。
    名文の紹介は、どれも暗唱しておきたいような
    知ってる文、知らなかった文との出会いもあった。

    時折取り出して、何度も読みたい大切な出会いに
    なった。

  • 書く専門家が何を考えて書いているのか、何に気をつけて書いているのかがよくわかった。 こういう言葉は使いたくないとか、こういう表現はよくないとか。

    美しい文章を書くためにはということも書いてあった。ただ、私は美しい文章を書かなければいけない訳ではないので、そこは読み流す。

    私が覚えておこうと思ったこと。

     ・書いて書いて書いて、削りまくる
     ・世の中の文章は訳のわからんものがいくらでもある(特に特定の業界)
     ・(様々な立場の人が)読んでどう思うかを考える

    多分、こんな感じ。以上、備忘メモとして。

  • 池上彰氏と、読売新聞のコラムニスト竹内政明氏の対談集。プロとして物を書くということ、解説するということ、人に伝えるということは、こんなにも多くの知識と技術が必要とされるのか。年齢に相応しい表現ができるよう、地道な努力を続けたい。

  • もとNHK記者の池上彰さんと、読売新聞論説委員の竹内政明さんの対談。文章技術の本って、読んで参考にしたらスキルが自分の身につくかっていうと、まあ結局ほぼ読んだだけで身についたりはしないので、教科書的な読み方はまずしないんだけど。しかし人様の文章に対する心構えやハウツーを読むのは、正直楽しい。二十代とかの、自分が書いた文章量が少なかったうちは、その手の本を警戒というか敬遠してたんだけど、読本を読んだからといって何が劇的に変わるでもなし、気付きや発見があればもうけもの、そうでなくても読み物として面白ければそれでよしと割りきれるようになったころから、だんだん楽しむようになった。
    で読んでみて、対談に混じってくる雑学が面白い。おおむね新聞記事やコラム、面接対策小論文などの書き方の話なので、小説にそのまま当てはまる話ばかりではないけれど、後記で竹内さんが述べられた「池上さんの書く文章は、読む速度と理解する速度がぴったり一致している。前に戻って読み直す必要がない。」という評に、自分の書くものもそのようであったらなあと、文章のひとつの理想をしみじみと噛み締める。「括弧も使わず傍線も使わず、普通に書いてその部分が読者の頭や心に残るというのが理想です。」というのもそう。やりたいと思って簡単にやれることではないけれど、理想は高いほうがいい。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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