群像 (2 2017) (月刊誌)

  • 講談社 (2017年1月7日発売)
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Amazon.co.jp ・雑誌 / ISBN・EAN: 4910032010273

感想・レビュー・書評

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  • “はぁちゅう”の小説とはどないなもんかと図書館から借りてきたが、シチュエーションは村上春樹的だ。実体験に基づいて書いていたとすれば私小説となるのかな。ブロガーとしての彼女のイメージとは違う、少々コンプレックのあるちょっと捻くれた悩める少女がみえる。『世界が終わる前に』が違和感なく読めた。世界が病んでいるんじゃないかというメッセージが伝わってくる。デビュー小説なのにうまく構成されていて3編の中では1番好きだ。

  • 若松英輔さんの「たましいを旅する人 河合隼雄」の連載が始まった本。
    この評論は、なぜか単行本になっていない。

    ある意味、河合隼雄の後継者ともいえる若松さんは「河合隼雄」をどう語るのか。とても興味深い連載だ。

    若松さんは学生の時に「河合隼雄と行くユングゆかりの地めぐり」ツアーに参加して、カルフの自宅にも行っているし、ヒルマンの公演も聞いたという記述が、さらりと書いてある。
    「別冊太陽 河合隼雄 たましいに向き合う」にも同様の内容があり、真剣に臨床家になろうと思った時期が若松さんにはあったことが窺える。
    慶応の学生時代、若松さんは「河合隼雄」にあこがれていたのだ。

    そういう若松さんの履歴を考えると河合隼雄は、今の「若松英輔」の原点とも言えると思う。若松さんが扱う人々は「河合隼雄」でつながっていると言える。

    最終章のある2019年4月号の「群像」に目次と感想を入れた
    https://booklog.jp/users/0645363cbc10438c/archives/1/B07NRJ2JLC

  • 青山七恵さんの短篇「帰郷」。
    家族との距離感と、ああやっぱり家族なんだという思いと。
    水原涼さんの「蹴爪(ボラン)」。
    なかなかな力作なんだが。
    はあちゅうさんのデビュー小説 3 つの短篇
    「世界が終わる前に」「サンディエゴの 38 度線」「六本木のネバーランド」。
    はあちゅうって?
    青木淳悟さんの「僕ボードレール」。うまいなあ。
    岡田暁生さんの随筆 ”21 世紀の巡礼または音楽のテロリズム?”
    Theodor Currentzis のことを教えてくださってありがとうございます。

  • はあちゅうさんのデビュー小説3篇を読んだ。実は、はあちゅうさんが何者か知らなかった。ただ、有名人で純文学にゆかりがなさそうなのに文芸誌デビューをした人で話題になっている、くらいの認識だった。で、読んでみたら、これがものすごくよかった。3篇とも。
    読み終えてから調べたところによると、はあちゅうさんはブロガーで、歳もわたしと近い。だからなのか、読みやすくて、共感という意味でも自分と溶けやすくて、ちょうどいい温度の、ちょうどいいリズムだった。ぴったり、という感じの小説だった。「世界が終わる前に」「サンディエゴの38度線」「六本木のネバーランド」っていうタイトルもいい。
    物語はどれも、主人公の女性と、ひとりの男性とのかかわりの物語で、どれも恋人ではない(恋人は背景のようにして別にいる)し、人生でなにか大きな比重を占める人でもない、それこそ「書き留めておかないと、きっと近い将来、忘れてしまう」ような存在や、経験だった。どうでもいいとか印象が薄い出来事というわけではなくて、若い女性の特に若かった頃の経験だから、時間が経つとゆらいだり、あれって本当にあったことなのかなって、現実感がうすまったりするから。
    泣くような話じゃないし、似たような経験もないのに、すこし切なくなった。すてきな小説だった。

  • はあちゅう「世界が終わる前に」
    実体験に基づいて?書かれていて、人の人生の一部をかいまみているようでおもしろい。
    私も日陰の世界の住人なので、はあちゅうさんの生き方や考え方が参考になります。
    「六本木のネバーランド」
    森さんと美幸とのなんとも言えない関係がエロい。

  • #はあちゅう さん ( @ha_chu ) の純文学デビュー小説が掲載されているということで「群像」購入。三つの短編の中では、「六本木のネバーランド」が一番好き。森さんが何を考えていたのかがとても気になった。そしていま何をしているのだろうかということに思いを巡らす。私が非常ボタンになってあげる、というのがいいシーンだなあ、と個人的には思った。他の二編は、居場所のなさを外に求めて、いっときは得られたけど、結局は得られず。なんだか初期の江國香織作品と通ずるところがあるように感じた。合わせて他の作品もいくつか。水原涼「蹴爪(ボラん)」は、熱帯のフィリピンの村の空気感、もどかしい息苦しさ、持っていきようのない憤りが迫ってくる。「一回建てはじめたなら、そう簡単に放り出すもんじゃねえ」「そうやって諦めるもんじゃねえ。崩れたらまた建てればいい。なあベン、人はそうやって生きてきたんだ」という言葉が印象に。青木淳悟「僕ボードレール」は、あえて受験浪人となった主人公がボードレールと自分を重ね合わせる一篇。岡田暁生「21世紀の巡礼または音楽のテロリズム?」では、テオドール・クルレンツィスという指揮者に興味が湧いてくる。松原仁「「コンピュータが小説を書く」小説ベスト3」で紹介されていた金子邦彦「小説 進物史観」(「カオスの紡ぐ夢の中で」ハヤカワ文庫所収)が気になる。

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著者プロフィール

監修・執筆 深田晶恵
個人のお金の相談を受けるファイナンシャルプランナー。(株)生活設計塾クルー取締役。
金融商品や保険商品の販売をせずに、中立的な立場で退職後の生活設計などの相談を受けている。高齢の夫の両親と同居の経験もあり、高齢者へのアドバイスに定評がある。著書は『知識ゼロの私でも! 日本一わかりやすいお金の教科書』(講談社)など多数。

巻頭料理特集 『かんたん! おいしい! 手間いらず 冷凍うどんのすすめ』(上田淳子)
兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究所職員を経て、渡欧。帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。作りやすい家庭料理レシピが好評。『冷凍お届けごはん』『ひとりでできる 子どもキッチン』(以上、講談社)など著書多数。

週末コラム 『健康になる食生活』東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 濱裕宣・赤石定典
健康と栄養のバランスを大事に、日常生活の中で活かせる食事のノウハウの普及を目指している。栄養のプロの知識と科学に基づいたわかりやすい解説に定評がある。

「2022年 『かんたん年金家計ノート 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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