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Amazon.co.jp ・雑誌 / ISBN・EAN: 4910032010273
感想・レビュー・書評
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“はぁちゅう”の小説とはどないなもんかと図書館から借りてきたが、シチュエーションは村上春樹的だ。実体験に基づいて書いていたとすれば私小説となるのかな。ブロガーとしての彼女のイメージとは違う、少々コンプレックのあるちょっと捻くれた悩める少女がみえる。『世界が終わる前に』が違和感なく読めた。世界が病んでいるんじゃないかというメッセージが伝わってくる。デビュー小説なのにうまく構成されていて3編の中では1番好きだ。
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若松英輔さんの「たましいを旅する人 河合隼雄」の連載が始まった本。
この評論は、なぜか単行本になっていない。
ある意味、河合隼雄の後継者ともいえる若松さんは「河合隼雄」をどう語るのか。とても興味深い連載だ。
若松さんは学生の時に「河合隼雄と行くユングゆかりの地めぐり」ツアーに参加して、カルフの自宅にも行っているし、ヒルマンの公演も聞いたという記述が、さらりと書いてある。
「別冊太陽 河合隼雄 たましいに向き合う」にも同様の内容があり、真剣に臨床家になろうと思った時期が若松さんにはあったことが窺える。
慶応の学生時代、若松さんは「河合隼雄」にあこがれていたのだ。
そういう若松さんの履歴を考えると河合隼雄は、今の「若松英輔」の原点とも言えると思う。若松さんが扱う人々は「河合隼雄」でつながっていると言える。
最終章のある2019年4月号の「群像」に目次と感想を入れた
https://booklog.jp/users/0645363cbc10438c/archives/1/B07NRJ2JLC -
青山七恵さんの短篇「帰郷」。
家族との距離感と、ああやっぱり家族なんだという思いと。
水原涼さんの「蹴爪(ボラン)」。
なかなかな力作なんだが。
はあちゅうさんのデビュー小説 3 つの短篇
「世界が終わる前に」「サンディエゴの 38 度線」「六本木のネバーランド」。
はあちゅうって?
青木淳悟さんの「僕ボードレール」。うまいなあ。
岡田暁生さんの随筆 ”21 世紀の巡礼または音楽のテロリズム?”
Theodor Currentzis のことを教えてくださってありがとうございます。 -
はあちゅうさんのデビュー小説3篇を読んだ。実は、はあちゅうさんが何者か知らなかった。ただ、有名人で純文学にゆかりがなさそうなのに文芸誌デビューをした人で話題になっている、くらいの認識だった。で、読んでみたら、これがものすごくよかった。3篇とも。
読み終えてから調べたところによると、はあちゅうさんはブロガーで、歳もわたしと近い。だからなのか、読みやすくて、共感という意味でも自分と溶けやすくて、ちょうどいい温度の、ちょうどいいリズムだった。ぴったり、という感じの小説だった。「世界が終わる前に」「サンディエゴの38度線」「六本木のネバーランド」っていうタイトルもいい。
物語はどれも、主人公の女性と、ひとりの男性とのかかわりの物語で、どれも恋人ではない(恋人は背景のようにして別にいる)し、人生でなにか大きな比重を占める人でもない、それこそ「書き留めておかないと、きっと近い将来、忘れてしまう」ような存在や、経験だった。どうでもいいとか印象が薄い出来事というわけではなくて、若い女性の特に若かった頃の経験だから、時間が経つとゆらいだり、あれって本当にあったことなのかなって、現実感がうすまったりするから。
泣くような話じゃないし、似たような経験もないのに、すこし切なくなった。すてきな小説だった。 -
はあちゅう「世界が終わる前に」
実体験に基づいて?書かれていて、人の人生の一部をかいまみているようでおもしろい。
私も日陰の世界の住人なので、はあちゅうさんの生き方や考え方が参考になります。
「六本木のネバーランド」
森さんと美幸とのなんとも言えない関係がエロい。 -
#はあちゅう さん ( @ha_chu ) の純文学デビュー小説が掲載されているということで「群像」購入。三つの短編の中では、「六本木のネバーランド」が一番好き。森さんが何を考えていたのかがとても気になった。そしていま何をしているのだろうかということに思いを巡らす。私が非常ボタンになってあげる、というのがいいシーンだなあ、と個人的には思った。他の二編は、居場所のなさを外に求めて、いっときは得られたけど、結局は得られず。なんだか初期の江國香織作品と通ずるところがあるように感じた。合わせて他の作品もいくつか。水原涼「蹴爪(ボラん)」は、熱帯のフィリピンの村の空気感、もどかしい息苦しさ、持っていきようのない憤りが迫ってくる。「一回建てはじめたなら、そう簡単に放り出すもんじゃねえ」「そうやって諦めるもんじゃねえ。崩れたらまた建てればいい。なあベン、人はそうやって生きてきたんだ」という言葉が印象に。青木淳悟「僕ボードレール」は、あえて受験浪人となった主人公がボードレールと自分を重ね合わせる一篇。岡田暁生「21世紀の巡礼または音楽のテロリズム?」では、テオドール・クルレンツィスという指揮者に興味が湧いてくる。松原仁「「コンピュータが小説を書く」小説ベスト3」で紹介されていた金子邦彦「小説 進物史観」(「カオスの紡ぐ夢の中で」ハヤカワ文庫所収)が気になる。
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