守り人シリーズ電子版 8.天と地の守り人 第一部 [Kindle]

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  • 偕成社
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感想・レビュー・書評

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  • 祖国の危機を救うため、自分は死んだことにして隣国と同盟を結ぶために単独行動に出たチャグム。彼の行動を知る忠臣から警護を頼まれたバルサ。ロタでチャグムを探す。そこにタルシュ北翼の密偵ヒュウゴが現れる。南翼の密偵、ロタを守ろうとするカシャル、複雑な関係。そのなかでただチャグム一人を守りたいバルサの想い、しかし祖国を守るのは夢と言う成長したチャグム。胸が熱くなった!

  • 前々から読みたかったのにKindle版がいつまで経っても出ないので、しびれをきらして図書館で借りて読んだ。

    周りの国々を次々と征服していくタルシュ帝国。
    それに抗おうとする国々のひとつ・ロタ王国でのお話。

    - 追記 -
    そしてついに出たKindle版を買って久しい今やっと登録(笑)。

  •  やっぱり守り人は良いですね。どんどん引き込まれて、一緒に旅をしている気持になります。

     

  • 今回は守り人ということで、2人の主人公のうちバルサの物語です。もう一人の主人公チャグムの足跡を追って旅をし、最後に再開できるのですが、それまでに濃い物語が紡がれていき、物語通してのテーマに決着の糸口が付けられていきます。物語全体を通る壮大な世界の変動を感じながら(おそらく最後には重要になる伏線と思います)、目の前の人々の生と死、国同士の政治と、段階的に物語が進み、この世界にどっぷりとつからせてくれます。これは組み立てて出来る話でなく、いろんなものや経験をいっしょくたに入れて作っていく、その物語の作り方に引き込まれてしまいました。
    今回のラストシーンは感動しました。

  • <3部作まとめてレビュー>それぞれの道を歩いていたバルサとチャグムの運命がまた交差する三部作。それぞれの立場の人の思いを丁寧に描いている最終章の3作、一気読み。
    領土を拡大する巨大なタルシュ帝国と、北の大陸にある新ヨゴ皇国・ロタ王国・カンバル王国。今までの物語で描かれてきた登場人物達が沢山出てきて、飽きる間もなく物語が進んでいく。上橋さんの筆力の素晴らしさに圧倒される。バルサ、タンダ、チャグム、トロガイ、シュガ、ジン、ヒュウゴ等魅力的な登場人物達に引き込まれ、一緒に行動をしている気分になる。
    最後まで読み、改めて児童文学にしておくだけだと勿体ない、大人向けにもなるファンタジーだと思った。この作品に出会えて良かった。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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