生産性 [Kindle]

  • ダイヤモンド社 (2016年11月25日発売)
4.04
  • (34)
  • (53)
  • (23)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 487
感想 : 61
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (247ページ)

みんなの感想まとめ

仕事における生産性の向上をテーマにした本では、労働時間の長さではなく、成果を最大化するための考え方が提唱されています。著者は、定型業務を減らし、創造性を必要とする仕事にシフトすることが重要だと説きます...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マッキンゼー出身の経営コンサルタント(社会派ブロガーちきりん氏と同一人物説あり)の書いた、仕事における「生産性」論

    ■概要
    ・生産性 = 得られた成果 ÷ 投資した資源(労力・お金)
    ・目指すべきは労働時間削減ではなく、「生産性の継続的な向上」
    ・仕事のできる人というのは、自身の業務を他の人でも可能になるように言語化(定型業務化・オペレーション化)して下位者へ引き継ぎ、自分はより創造性の必要な(イノベーティブな)業務へチャレンジ
    ・労働時間が長く忙しそうに見える人より、早く終わって余裕そうに見える人の方が評価されるべき(同レベル・量の仕事分担という前提だが)。会社側の意識を変えることが必要。
    ・マネージャの仕事とは、トレードオフが存在する状況において判断を下すこと

    ■感想
    僕も労働時間は長い方だけど、数年前と比べて、定型業務と創造性が必要な仕事とで、前者を減らして後者を意識的に増やしてきたつもり。新規または創造的な仕事をしている時は、没頭できるのでそれほど苦にならず、生産性もモチベーションも高い。

    万人がそうすべきとは言わないが、定型業務よりも、新規で創造性を用いる仕事にやりがいを感じる人は、この本の考え方を自己の仕事に取り入れていくのが、会社や社会の押し付けではない「働き方改革」になるのではないか。

  • 著者が今回、生産性について本を書こうと思ったのは、日本における、工場以外での生産性に関する意識の低さが感じられたから。
    成長とは、生産性が上がること。いままで何時間かかってもできなかったことが、できるようになった。いままで何時間もかかっていたことが、1時間でできるようになった。いままで1時間かかって達成していた成果よりはるかに高い成果を、同じ一時間で達成できるようになった。それら、生産性を向上させたことにより生み出せた余裕時間で、今はまだできないことにチャレンジを始めた。このサイクルを回していくのだ。
    管理部門の評価に生産性概念を入れることも勉強になった。
    調査、分析と資料作成に関していえば、新人は1年かけて、その生産性を5倍以上に上げていく。その時点と、マネジャー昇格時を比べると、さらに3倍以上は生産性を上げる必要がある。ここでマッキンゼーの資料作成方法が紹介される。本書のポイントだ。
    マッキンゼー流、会議の進めかたも興味深い。会議中に資料作成者が資料のページを1枚ずつめくりながら、ひとつひとつ説明するのは、非常に生産性が低いからしないのだ。

  • 「生産性」という視点を、行動や判断の基準としてとらえることが述べられています。
    シンプルで判りやすい基準だなと改めて感じました。
    また、色々な例を挙げて説明されているので、職場でのシーンをイメージしやすく読みやすかったです。

  • なんの作業にどれだけかかっているか分からなかれば成長しようが無い。人に教えようとすると言語化できる。無理やりにでも生産性の高いやり方はないかを考える。仕事に取り掛かる前にアウトプットイメージを持つ

  • 生産性を上げることの大切さは何となく感じていたところ言語化してくれた。
    生産性を上げるのは4パターン。投入資源を減らすか成果を増やすか。それを改善するか革新するか。コスト削減、労力削減ばかり取り組むが、付加価値を増やすことも大切。
    生産性向上には人材の育成が欠かせない。パレートの法則で下8割を疎かにすると生産性が上がらない。8割と母数が多いため、ここが全体的に少し生産性が上がるだけで組織全体の生産性があがる。例えば上2割の方法をテンプレ化して浸透させるなど。
    コインの裏返し。残業時間が多い→残業時間に制限をつけて減らそう、人が足りない→人を雇おう、など問題点をそのまま裏返して解決策にすること。それでは根本解決にならない。また、派遣化してもそれは派遣でないと採算の取れない生産性の悪い仕事を組織に残しているということ。ROEは上がらない。

  • 生産性についての一般論が列挙されている。
    むしろ、マッキンゼーで”すら”、会社の中で生産性悪いと感じるところに日本の文化そのものの病巣がある気がしている。

  • 生産性を上げるためのふたつの方法
    『成果を上げる』『投入資源量を減らす』

    大事なのは会議の時間(=量)を短くすることではなく、会議の質をコントロール(向上)すること。
    会議の達成目標は5つ
    ①決断すること
    ②洗いだしすること(リストを作ること)
    ③情報共有すること
    ④合意すること=説得.納得してもらうこと。
    ⑤段取りや役割分担など、ネクストステップを決めること。

    生産性に関する教科書でした。

  • 生産性 = アウトプット得られた成果 ÷ インプット投入した資源
    成長とは生産性が上がること

    生産性を上げるには分子の最大化と分母の最小化が必要であり、達成する手段としてイノベーションとインプルーブメントがある。

    また、成長とは生産性が上がることで、「仕事の生産性を上げ、目の前の仕事だけではなく今後の成長のための投資や新しいチャレンジも全て労働時間内でやりきれるようになるのがプロフェッショナル」という文章はそれはそうで、有限な時間の中で成果の出し方=労働の質を高めるための手段が具体で紹介されていて面白かった。

    出した成果の絶対量ではなく、成果の出し方=労働の質 であり、
    管理職の使命・仕事はチームの生産性向上のためにリーダーシップを発揮することである。

  • 本書によると、成長=生産性が上がることされており、生産性を上げることの重要性について概念からミーティングや資料作成など、具体的な部分まで落とし込んで解説されていた。
    自身の生産性を上げたい、または生産性の高い部下の育て方、組織の生産性を上げたい方へおすすめしたい本です。

  • 生産性の言語化がなされている書籍です。
    生産性とぼんやりしたイメージがある方には良い書籍だと思います。

  • 会社に対するモヤモヤした気持ちを言語化できた。
    成長のどう意義である生産性向上に関して、どうやって取り組むべきか、考え方からノウハウまで詰まった一冊。
    働くに関わらず、この考え方は非常に大切だと思った。

  • 文章も読みやすく、面白かったー!
    自分が生産性を上げていくためにどうしたら良いのか考えるきっかけになった。
    でも実際に行動しないと変えられないと思うので、行動を変えていきたい。

  • ■概略
    生産性向上の重要性、考え方、テクニックについて書かれた本
    生産性=成果/投入資源量
    生産性を上げる方法は、成果(成果額)を上げるか、投入資源量を下げるかの二択
    生産性を上げる方法として、非効率な部分を改善する(=定型作業の自動化など)の方法がとられがちだが、そうではなく個々人の生産性を上げて投入資源量を抑えることが重要
    生産性の向上=その人の成長
    ※本書にはイノベーションにより付加価値を上げるという方法も、個人の生産性をいかに上げることのほうが前面に出ていた印象
    ■感想
    生産性の向上が付加価値の最大化につながる。まず足元の生産性を上げるのが重要。というのは、正論過ぎて「そうですね」という感想しか残らなかった。
    前作の「採用基準」が好きだったので、本作もあの熱量を期待していたがちょっと違った(違うから悪いではなく、熱量の方向性が違った)

  • 【要約】
    「生産性=アウトプット(付加価値)÷インプット(コスト)」
    生産性は生産における現場だけで大切なわけではなく、例えば「人材採用」や「マーケティングと」いった部門でも重要視されるべき考え方だが、日本では軽視される傾向にある。
    本書はその問題を解決するために書かれた一冊だ。

    生産性を上げるためには4つの方法がある。
    ①改善によってコストを削減する
    ②革新によってコストを削減する
    ③改善によって付加価値を上げる
    ④革新によって付加価値を上げる

    日本では「改善によってコストを削減すること」=「生産性を上げること」だと思われがちだ。
    しかしながら大切なのは、革新によるコスト削減や付加価値向上のほうが成果へのインパクトが大きいということである。
    だから我々は「革新」を目指す必要あるが、そこには「十分なモチベーション」と「考える時間」が必要になってくる。
    そこで手順としては、まず「改善」によってリソースを確保し、その確保したリソースを「革新」のために充てていくというのが一般的になるだろう。

    3章~6章ではマネジメントが組織の成果を最大化するためにすべきことが記されている。
    大切なことは3つ
    ①評価を生産性をもとに行なうこと
    ⇒量ではなく、「付加価値÷投入資源」の考え方
    ②2:8:2の法則を意識した人材育成を行なうこと
    ⇒上位2割には【特別な育成プラン】
    ⇒中位8割には【上位2割とは別の成長の機会】
    ⇒下位2割には【組織に必要だというメッセージとフィードバック】
    ③組織の成果を最大化させることこそが自身の役割だと理解し、そのために必要なプロセス・資源の管理を行なうこと(人材育成も含む)

    7章~9章では実際のビジネスの現場で生産性を上げるための方法が「研修」「資料」「会議」という視点から更にチャンクダウンして記されているが、ここは割愛する。

    【感想】
    コロナ禍の今だからこそすべてのビジネスマンが読むべき書籍

  • スーパーブロガーでもあるちきりん先生の著書。マネジメントや組織の観点から生産性について論じた本。
    文章力の高さが異常なので、すいすい読める。

    ・生産性=得られた成果 ÷ 投資した資源(労力・お金)
    ・目指すべきは労働時間削減ではなく、「生産性の継続的な向上」
    ┗ 生産性の向上せずして労働時間の短縮を図るなど、実にナンセンス
    ・仕事のできる人というのは、自身の業務を他の人でも可能になるように言語化(定型業務化・オペレーション化)して下位者へ引き継ぐ
    ┗ 自分はより創造性の必要な(イノベーティブな)業務へシフトすることを心がけている
    ┗ 勘違い人間と違い、きちんと業務を仕組み化したうえでイノベーティブ分野も手掛ける
    ・生産性3%向上(インプルーメント)と、3割向上(イノベーション)はどちらも心がけることが大事
    ┗ 業務や目的だけではなく、不満に対し3%の改善と、3割の改革を考えることでも能力アップ
    ・上司は部下の最終結果を褒めるだけでなく、どれくらいの時間を要したかを聞き、生産性も評価すべき
    ┗ オフィスワークにもストップウォッチを持ち込み、投入時間を可視化するべき

  • マッキンゼーって、ここまで生産性を高めることにこだわり、それを極めているのか、と驚いた。

    P44 コスト削減(時間短縮)は生産性の4つの領域のひとつにすぎない

    P53 法律上、ビジネス上、社会制度上、経済的なのイノベーションは、すべて非技術的なイノベーション
     例)貨幣制度の確率、取引所の確立 、戸籍・住民票制度、裁判制度、株式会社=有限責任制度

    P56 ビジネスイノベーションが起こるには、その源として常に「問題認識」と「画期的な解決法への強い希求心(その問題をイッキに解決したい!!!)」の二つが必要。

    例)人材採用:
     問題認識:書類審査や適性検査を先にやることで、素晴らしい応募者を落としてしまっている可能がある

     解決法への希求:書類審査や適性検査に匹敵するほど生産性の高い面接方法を何とか考え出せないか?

    P58 「とにかく4倍の生産性の実現を!」と考えてみる。(キャンディを4倍の値段で売る方法)

    ★P78 今後の成長のための投資や新しいチャレンジもすべて労働時間内でやりきれるようになる(そうしないと、個人生活が犠牲になる)

    P82 生産性の計測、評価
     ・一定の成果を生み出すためにどれだけの資源が使われたか(比率)
     ・一定の資源を使って、どれほどの成果を生み出したか(比率)
     ・この比率を、昨年よりどれだけ上げたか、という変化率を評価に使う

    P134  
    ×忙しいから部下育成できない
    〇忙しいから、早く部下育成しなければ!

    P158
    リーダーは、3%と3割の生産性向上を実現するためのリーダーシップを発揮せよ。

    P165
    マネージャーの仕事は
     ・決断をすること 
     ・リスクに備えておくこと

    P180 ロールプレイングの実際(略→でもおもしろい!)
    ・お客、営業(本人、上司)、タイムキーパー、フィードバック担当

    ・役割カード

    P190 資料作成

    ・最初はブランク資料(=設計図!重要!)を作る
     ・目次
     ・各ページの内容
     ・図表、コメント
    ・情報の集めすぎを避ける

  • カット、イノベーションでのカット、向上、作業あたりの付加価値の向上

    モチベーションを下げるのはあたなに期待してるというメッセージが伝わっていない(業務内容、言葉、環境、評価

    まずこの仕事は無くせないか、自動化できないか?

    生産性3%はインプルーメント、3割はイノベーション

    マネージャーは決断し、リスクに備えておくこと。

  • 主にマネジメントや組織の観点から生産性について論じた本。
    生産性を高めるためのマインドセットが幅広に紹介されている。言われてみれば当たり前のことなんだけど、実際の職場のことを振り返ってみると「出来てないなぁ」と思うことが多い。具体的なノウハウと言うよりは、考え方の点で勉強になる。

    印象に残った内容は次の通り。
    ・イノベーションと生産性は対立するものではない。生産性を向上させ、オペレーショナルな作業にかかる時間を減らすことで、「Time for innovation」を増やす。前者には生産性を積極的に持ち出すべきで、後者に生産性を持ち込む必要はない。
    ・イノベーションを生み出すためには制約が必要。思考というのは、制限をバネにしてこそ、「異なる次元」に入っていける。
    ・成長とは、生産性が上がること。
    ・上司は部下の最終結果を褒めるだけでなく、どれくらいの時間を要したかを聞き、生産性を評価すべき。
    ・仕事の達成目標も成果も生産性を尺度にするべし。
    ・オフィスワークにもストップウォッチを持ち込み、投入時間を可視化するべし。
    ・資料を作るときは、まず「ブランク資料」を作れ。資料作成を必要十分なレベルで止めることと、中途半端なままで投げ出すことは違うが、完璧主義者はこれを勘違いしがち。
    ・会議は達成目標を決めろ。決断力をつけるために、ポジションを取る練習をしろ。

    マネジメント側になることがあれば、また読み直したい。

  • 貸出可能です!(2020/6/9現在)

  • 成長=生産性をあげる
    ⑴短時間でできるようになった
    ⑵そもそもできるようになった
    ⑶同じ時間でより成果をあげれるようになった
    ⑷浮いた時間で別の「今までできなかったこと」のために使われる

    生産性をあげるには、「成果をあげる」と「投入し減量を減らす」という二つの方法があると理解した上で、安易に投資し減量を増やさないこと、そして、コスト削減だけでなく付加価値をあげる方法も合わせて考えることが必要。

    長い時間をかければ仕事をすれば成長すると信じて疑わなかったが、そうでもないと実感している。短い時間でも成長する人がいる。真因を捉えて、目的をぶらさずに事に取り組むことが大切。ぬるい努力を長く続けても成長しない。

全44件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

キャリア形成コンサルタント。兵庫県出身。一橋大学法学部を卒業後、日興證券引受本部(当時)を経て、カリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得。1993年から2010年末までマッキンゼー・アンド・カンパニー、ジャパンにて、前半はコンサルタント、後半は人材育成や採用マネージャーを務める。2011年に独立し、文筆・発信活動を続けるほか、リーダーシップ教育や生産性向上のための啓蒙活動にも従事。著書に『採用基準』のほか『生産性』(ダイヤモンド社、2016年)などがある。

「2012年 『採用基準』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊賀泰代の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×